2020年7月10日発売
女神らしき青髪幼女のお告げで、パリオン神国へ向かったサトゥー達。そこには呪詛を受けて苦しむ勇者・ハヤトがいた。助けて話を聞くと、敵は魔王ーしかも魔窟内部を自在に転移し、尻尾を掴ませない厄介な相手らしい。サガ帝国騎士や神殿騎士をも含めた総力による魔王討伐作戦への参加を決めたサトゥーは、装備を新調した仲間たちと、戦線を強力サポートし…!ほのぼの異世界観光記、ついに大台の二十巻!
とんでもない業物を作るチートを貰い、異世界でのんびり鍛冶屋を営むエイゾウ。ある日、暴漢に襲われる伯爵家令嬢のディアナを助け、匿うことに。何やら伯爵家は、一本の家宝の剣を巡ってきな臭いことになっているそうだが…。さらには、エルフの里からミスリルの宝剣の修理依頼が!人の手には余るファンタジー素材の加工に心を躍らせるエイゾウ。一介の鍛冶屋にできることなんてたかが知れてるが、まあやれるだけのことはやりますか…。
異世界転移するも、幸運∞のおかげで親切な冒険者に保護され、楽しくスローライフを満喫する悠利。ある日、行商人のハローズに誘われ港町に同行することになる。新鮮なお刺身やカルパッチョ、酒蒸しやアヒージョなど美味しそうな魚介料理に大興奮!自分のお土産にも買わねばと店を見て回っていると、毒の有無が不明なフグ似の魚が捨てられそうになっている現場に遭遇。「勿体ない!」とチートな鑑定能力を使いまくり検品作業を始めるが…?
王都で行われるタイトル戦に出場するため、ゲーム知識をフル活用して特訓を始めるセカンド一行。セカンドは、まず「世界1位」の足がかりとして前人未到の三冠を獲得すべく剣術・魔術・召喚術に狙いを定める!対手は、二十年無敗の剣術使いや魔術特化の天才、火の大精霊を使役する召喚術師と強者ばかり。他にも元タイトル保持者や元宮廷の魔術師団長など、猛者がひしめくトーナメントを勝ちのぼり、タイトルを奪取することは出来るのか!?
魔王への特効となる唯一の切り札“勇者”という仕様。人魔大戦でこれを壊し損ねてしまった「私」は、次なる作戦に出ることにした。ハッキングが無理なら、システムの中枢、女神・サリエルのとこに直接殴り込みに行けばいいじゃん!一方、魔族軍はエルフを滅ぼすため、帝国軍と共にエルフの里へ進軍を開始する。だけど、新勇者になっちゃった山田くんたち転生者もエルフの里に向かうって大誤算が発生し、彼らを妨害しつつ女神もどうにかしなきゃだし、大忙しです!
作るものが全てチート級になってしまう悪役令嬢シャルロッテ。ドライフルーツにチョコレート、パウンドケーキ等々、チート級のスイーツであらゆる人々を虜に…。そんななか、乙女ゲームで自分が処刑ルートへ向かう発端となった事件を解決するため、ダンジョンに向かうことに。そこで、魔王に連なる“厄介な魔物”と遭遇してしまい…!?お酒への執念が生み出したチート級アイテムは魔物を陥落させられるか!?
宙賊に襲われていた訳あり宇宙貴族令嬢(ロリ)を助けてしまったヒロ一行。事情を聞けば叔父に命を狙われているらしく、祖父からの救援が来るまでまだ2週間ほどあるという。一時的に護衛を引き受けたヒロが、金に糸目をつけずに襲ってくる敵相手に立てた作戦は…南国風の観光惑星での優雅な引きこもり!?リゾート惑星にある高火力なセキュリティに守られつつ、水着のミミたちと遊んだり、海の幸に舌鼓を打ったりと2週間のバカンスを満喫することにするが…?
勇者を巡る事件決着からの2年は、セシルとの子リスティが生まれ、10人がかりで育児をするうちに瞬く間に過ぎた。やっとお留守番が出来るようになったリスティをしばらくアイネ達に預けて、ナギたちは久しぶりの旅に出ることに!王家から預かったオーブを古代エルフと魔族に返すためそれぞれの都へ向かうが、各地で魔物が凶暴化し、魔王復活の噂が流れているらしく…成長したシロも加わってチートで不穏な影を蹴散らしつつ、今日もナギたちは旅を満喫する!!
すぐそばにいる誰かの物語。あたしの前世はおっさんだった(「前世の記憶」)、体が腐らないよう冷蔵庫の中で眠る少女(「れいぞうこ」)、切手占いに夢中で男の子の存在を忘れた女の子たち(「切手占い殺人事件」)、軽蔑する親友からの電話にじっと耳を傾ける私(「時間ある?」)、凶器を持って怪獣を虐待しに森に入る少女たち(「怪獣を虐待する」)、理想のかばんと出会い旅立った非正規雇用の女性(「いつかたったひとつの最高のかばんで」)…ささやかでひんやりしていて、それでいてあたたかなよろこびすべての感情が詰まった輝ける物語たち。芥川賞作家がエールとともに贈る寓話。
永遠のベストセラーが詳細な注とともに新訳で蘇る!「ネバー・ランド」を生んだその背景、原型となった作品から様々なイラストまでその魅力を余すところなく伝える新訳決定版!
知られざるほんとうの姿!ピーター・パンが、バリーの死んだ兄の面影を宿していることや、バリーが親しかった少年たちとの遊びの中から生まれてきた存在であること、片方では牧神と子どもとアルカディアの世界の裏に、ディオニソス的な混沌と狂乱と死のイメージを秘めていることが明かされる。
婚約者に裏切られ、傷心のハンナはギリシアを訪れた。ホテルのバーに足を踏み入れると、謎めいた男性が目に入った。物憂げな横顔に瞬時に魅了されたハンナは彼に誘惑されるまま、抗うこともできず、情熱の炎に身を投じてしまう。翌朝目覚めると、置き手紙を残して一夜の恋人は消えていた。レオニダス・スタサキス?彼が有名な大富豪だったなんて!程なく妊娠に気づいたハンナは勇気を奮って彼の元を訪ねるが、返ってきたのは氷の刃のようなプロポーズだった。「これは義務としての結婚だ、愛を夢見るな」
アミリアは公爵テオが主催する仮面舞踏会に忍びこんだ。かつて義兄と呼んだ初恋の人、テオ。二人の両親が別れたあとも、ずっと彼を忘れられなくて、想いを断ち切るために、この屋敷を訪れたのだ。目の前の仮面をつけた女性が、義妹とは気づかぬテオは、官能的なダンスで彼女を幻惑して抱き上げると、仮装のまま客間へ入って、夢のような情熱の時を与えてくれた。でも、まさか妊娠するなんて…。やがて正体を明かし、妊娠を告げた彼女にテオは傲慢に言った。「妻になるか、さもなくば使用人になれ」
自堕落な母と暮らすオーブリーは、父の名を知らない。ある日、母の恋人だった富豪の訃報を受け、葬儀に参列するが、若く美しい彼女は富豪の愛人と誤解され、理不尽に罵倒される。そのとき、セクシーな実業家カリドが現れ、恋人のふりをして彼女を連れ出してくれた。彼の宿泊するスイートルームへと。見たこともないような豪華なその部屋で、無垢なオーブリーは彼の魅力に抗えず、純潔を捧げてしまった。あろうことか彼は遠い国の次期国王で、愛人になれと迫られ拒んだオーブリーは、やがて妊娠に気づく。1年後ー。
サラは友人が勤める会社のパーティで、冷徹なビジネスマンと悪名高い社長、ジャスティンと出会った。ゴージャスな彼と、地味で冴えないサラ。正反対の二人はたちまち熱い恋におちたが、幸せは長くは続かなかった。彼はサラが身ごもると、残酷に追い払ったのだ。傷つき故郷へ帰ったサラは赤ん坊とひっそり暮らす道を選んだ。2年後、サラの雑貨店にジャスティンが現れる。事故で2年間の記憶を失い、たまたまこの村を旅行で訪れたーそう話す彼の虚ろな瞳を見て、サラは瞬時に悟った。私のことを…覚えていないのね?
この6年半、ルシンダは上司アンガスの秘書として身を粉にして働き、苦楽を分かち合ううち、彼に密かな想いを寄せるようになっていた。でも、独身主義者を自称する仕事人間の彼との恋が実る望みはない。もう限界…。女手一つで育ててきた8歳になる息子は、お手本となる大人の男性を必要としているのだから。ルシンダは意を決し、息子の父親になってくれたらとデートしてもなかなか好きになれずにいる男性と、休暇に出かけることにする。それはすなわち、愛しのボスへの恋心に終止符を打つ旅。しかし、ルシンダからその話を聞いたアンガスは、彼女が訪れるリゾート地に、自らも会議のため出向くと言いだし…。
かつて、ローラはみじめな思春期を過ごした。当時、顔の吹き出物のせいで、誰も友達になってくれなかったのだ。だから、遥か昔に母が“落伍者”と決めつけて離婚した実の父に同情し、画家だった父が遺した一枚の絵に、深い感慨をそそられたー落日を背に、苦悩に満ちた表情を浮かべる美しい女が描かれている。ある日、その絵を途方もない高値で買いたいという男が現れた。ダイアモンド鉱山を所有する若き億万長者、ジャレッド・イースタン。長身でたくましく、周囲を圧倒するようなその存在感に、心が乱される。だが父の形見は売れないと断るローラに、彼は驚くべき申し出をした!“この絵といつも一緒にいたいなら、ぼくの妻になればいい”と。
21歳の誕生日を迎えるロズは最近、ずっと気分がもやもやしている。会社社長のアダムと結婚して2年がたつが、子宝に恵まれないのだ。夫にとって、私はただの“愛人”と変わらないのでは…?そんな気がして、ベッドをともにした翌朝は必ず自己嫌悪に陥る。もやもやの原因は、そもそも二人のいびつな関係にあるのかもしれない。当時、借金を抱えて困っていたロズには経済力が必要で、一方のアダムは愛には冷淡ながら、家族を欲しがっていた。なのに彼に家族を作ってあげられないなんて、契約結婚が成り立たない。いいえ、契約上の妻のつもりでいたけれど、本当は心から夫を愛している。だが彼にしばらく離れようと言われ、ロズの胸は張り裂けそうになり…。
十代の頃から病弱な母の介護に明け暮れたウエイトレスのメリリー。気づけば同世代の皆が恋に結婚にと忙しい中、いまだ男性経験すらない。メリリーは意を決し、前から気になっていたセクシーな客ブリックに“初めての相手”を頼む。すると彼は一晩考えた末…(『ヴァージン卒業宣言』)。アンジェリーナは天涯孤独の身となり、寄宿学校へと送られて教育を受けた。アレクサンダー・セントクレアー第9代スタワーブリッジ公爵の計らいのおかげだ。3年後、彼女はロンドン随一の高級住宅街にある公爵の屋敷を訪れた。恩に報いて身を捧げるために(『身も心も』)。ガートルードは修道院から海賊船へ差し出された。船長の求める役目を果たすために。湯浴み中の船長に裸を誇示され、彼女は叫んだ。「ああ、神様!」船長が不敵に告げる。「海賊は奪う。持ち腐れの宝を狙う。優秀な海賊は、何一つ返さないーおまえを帰さない」(『海賊に贈られた花嫁』)。古代ローマ時代ー奴隷小屋で競りに出された私は、堂々たる体躯の裕福な商人に買われ、彼の屋敷で働くことになった。夜、ご主人様が私の粗末な寝床に現れ、容赦ない歓びを与えてくださった。そこから、奴隷としての“お勤め”を待ちわびる日々が始まったー(『過激な寵愛』)。