2020年7月27日発売
驚嘆のち落涙。新二度読みミステリー誕生! 凜太郎は、中学生と高校生の時に、つきあっていた女性に触れた瞬間、未来を見てしまっていた。しかもバッドエンディングばかりのだ。そんな体質故、恋愛とは無縁の大学生活を貫いていた。大学二年の大晦日の夜、花火を見に出かけた同級生にキスされた瞬間、凜太郎はとんでもない未来を見てしまう。その結末を変えるべく、凜太郎は奔走するのだが……。 「やられました」「とにかく読んで」「面白さ、保証します」などなど、先読み書店員さん大興奮の一気読み必至、新・二度読みミステリーの誕生です! 驚きのあとにやってくる感動を、是非とも体験してください!
この島のできる限りの情報が、いつか全世界の真実と接続するように。沖縄の古びた郷土資料館に眠る数多の記録。中学生の頃から資料の整理を手伝っている未名子は、世界の果ての遠く隔たった場所にいるひとたちにオンライン通話でクイズを出題するオペレーターの仕事をしていた。ある台風の夜、幻の宮古馬が庭に迷いこんできて……。世界が変貌し続ける今、しずかな祈りが切実に胸にせまる感動作。
宿屋の息子の少年ジム・ホーキンズは、老海賊が残した“宝島”の地図を手に入れる。やがて、ジムはその宝を探しに医者のリヴシイ先生や一本脚の海賊シルヴァーらと大海原へと出航する。海賊たちの反乱、裏切り、銃撃戦に遭遇したジムは、果たしてその財宝を手にすることができるのか……。海洋冒険小説の名作が新訳で鮮明に甦る。 第一部「老いたる海賊」 第二部「船の料理番」 第三部「海岸での私の冒険」 第四部「防御策」 第五部「私の海の冒険」 第六部「シルヴァー船長」 訳者あとがき
宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」のひとり娘、小学五年生の海香は絵を描くことが大好き。将来は東京の美術大学に入りたいと思っていた。そんなある日、父親の勇吾が宣言した。「俺はユーチューバーになる!」 宮古島の自然とゲストハウスに集う人々を通じて描く、家族小説。
パリの日本人コロニーを舞台にした“ジャポニズム・フィクション”として、20世紀初頭、欧米各地の劇場を席捲、「黄禍論」の議論を呼んだドラマ。「台風」現象としてセンセーションを巻き起こした、ハンガリーの劇作家レンジェルの代表作。
ヌーヴォー・ロマン作家サロートが到達した、伝記でも回想でもない、まったく新しい「反ー自伝小説」。 「私」と「あなた」の対話ではじまる、ことばとイマージュと記憶の物語。 円熟期の実験作。サロート43年ぶりに邦訳刊行!