小説むすび | 2021年2月10日発売

2021年2月10日発売

終わりの歌が聴こえる終わりの歌が聴こえる

出版社

幻冬舎

発売日

2021年2月10日 発売

彼らに残っていたのは、もはや後悔だけだった。 19年前に世間を騒がせた、 ある天才ギタリストの「伝説の死」。 その美しい旋律に搔き消された慟哭の真相とはーー?          コカイン所持で逮捕された男の暴露によって、 19 年前の事故を、殺人事件として再捜査することになった。 当時人気絶頂のさなか、ホテルの部屋で 死体となって発見されたギタリスト・鈴村竜之介。 時を経て、その被疑者に浮上したのは、 鈴村と同じバンドの元メンバーで、 今はソロとしてブレイクしている木宮保だった。 事故死か、殺人か、それともーー?           当時の関係者を回り、執念の捜査を進める二人の刑事たち。 音、絆、女、薬……あの日、あの部屋で、何があったのか。 やがて狂騒の真実が白日の下にさらされる!          濃密な人間ドラマと哀切を極める結末。 ミステリー小説の白眉! 小説を書いて12年、 描きたかった物語がやっと完成しました。 これなら読者は楽しんでくれる、 そう確信した私の自信作です。--本城雅人

フォト小説 ハンスとジョージ 永遠の海へフォト小説 ハンスとジョージ 永遠の海へ

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2021年2月10日 発売

2020年2月に創刊の『Web新小説』(春陽堂書店)。その創刊号から1年間連載された外交評論家・岡本行夫による初の小説であり、遺作。著者撮影による海中写真とともに掲載されたので、フォト小説と名付けられた。 著者がカイロの日本大使館に勤務をしていたころ、海に潜った時に出会った巨大なナポレオンフィッシュ。ダイビング仲間たちは彼を「ジョージ」と名付けた。生まれ育った紅海から冒険の旅に出るジョージの成長と、愛する家族を失ったハンスが再び希望を見つけるまでを描く珠玉の物語である。 【コメント】 日本外交の一翼を担った外交評論家・岡本行夫。惜しくも2020年4月24日、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった。 だが、我々がふり返らねばならない彼の足跡は外交上の成果だけではない。 本書は、生前、自ら命名したフォト小説という新しいジャンルの作品だが、この『ハンスとジョージ』にこそ注目の必要があるのだ。 本文を飾るのは30年以上通った紅海の美しい海中写真。選りすぐりの45点を掲載した。 そして、生命と愛にあふれた切ない物語が紡がれる。 ストーリーの横軸は愛すべき老ダイバー・ハンスと仲間になじめないナポレオンフィッシュ・ジョージとの交流。縦軸には細やかな家族愛が描かれる。 通奏低音として流れるのは人間による地球破壊を憂える視点だ。 小川未明の童話に影響を受けたという岡本。 最終章「ハンスの死」は涙があふれて止まらない。 ー春陽堂書店 エディトリアル・プロデューサー 岡崎成美ー はじめに  第1章  月という支配者 ─ 誕生  第2章  初めての鏡 ─ 自我  第3章  老ダイバーの涙 ─ 追憶  第4章  人間だけの物差し ─ 殺戮  第5章  光の中から呼ぶ声 ─ 啓示 第6章  怒り、喜び、そして悲しみ ─ 異端者  第7章  好奇心と旅立ち ─ 挫折  第8章  スピードへの挑戦 ─ 叫び  第9章  霊長類ヒト科という蛮族 ─ 破壊  第10章 命の香り ─ 奇跡  第11章 遙かにつづく珊瑚の海 ─ 愛  第12章 ハンスの死 ─ 光  あとがき

天使と悪魔のシネマ天使と悪魔のシネマ

出版社

ポプラ社

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2021年2月10日 発売

結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事を辞め恋人も失った無職の若者……狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていくーー。怖いのにちょっと笑ってしまう運命の舞台裏、天使と悪魔がつむぐ「ふつうの人たち」の物語。 「うまいことを言ってるが、君は悪魔なんだろう?」 望まぬ未来を告げられた人間は驚き、ささやかな抵抗を試みるが、運命からは逃れられない。彼は数秒後に死ぬ。だが、ちょっとした余地がないわけではない。結果には幅があり、その余地をついて仕事をするのが天使と悪魔だ。誰かが左に踏み出そうとする足を右へちょっとずらす、それくらいのことをする。狙いをさだめ、タイミングさえ間違えなければ、それなりに効果がある。かといって天使も悪魔もさほど華々しくはない。天使はフリーターと区別がつかないこともあるし、悪魔だって時々しくじる。 この物語にはいろんな人物が登場する。みんな明日があると思って生きているが、天使や悪魔から見ればそうではない。運命の岐路に立っているとも知らず、彼らが次の一歩を歩みだすとき、天使と悪魔は現場に急行するのだ。 独立した読み心地をそなえる10話からなるこの小説は、進むにつれ、遠くにいた人間が近づき、裏が表になって、物語は新たな相貌をあらわす。なぜなら、これは天使と悪魔がつむぐ物語だから。日常なのに異界、温かいのに容赦ない。2019年本屋大賞2位のベストセラー『ひと』とはまた違った味わい、小野寺史宜の新たな傑作エンタテインメント小説。 目次 レイトショーのケイト・ショウ 天使と一宮定男 悪魔と園田深 今宵守宮くんと カフェ霜鳥 ほよん LOOKER おれ、降臨 宇宙人来訪 中津巧の余生

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