小説むすび | 2021年4月24日発売

2021年4月24日発売

ほどけた絆と小さな奇跡ほどけた絆と小さな奇跡

結婚も恋愛も、家族のために諦めた。 なのに、予期せず新しい命を授かり……。 病弱な母と車椅子暮らしの妹のため、医師になったエルスぺス。 あるとき上司の結婚式に列席した彼女は、浮かない顔をしていた。 エルスぺスの家族に理解のない冷たい婚約者と半年前に別れ、 いまだつらい思いを抱えている彼女に、見知らぬ男性が声をかけてきた。 フレーザーと名乗った彼も、親戚づき合いで仕方なくここにいるという。 意気投合した二人はいつしか式場を離れ、めくるめく夜をともにした。 けれども、婚約の破談後にもう恋愛は無理だと悟ったエルスぺスは、 翌朝ため息とともに彼のベッドからそっと脱け出したのだった。 一瞬、人生を変えられればいいのに……と思った自分を責めながら。 6週間後、彼女は妊娠検査薬を手に、バスルームに立ち尽くしていたーー 大富豪のフレーザーは貴族の家に生まれながら、不実な父のせいで、受け継ぐはずの称号も屋敷も捨てて母を連れて家を出た過去がありました。以来、愛を信じなくなった彼は、一夜の相手のエルスぺスから妊娠を告げられたとき、はたしてどう応えるのでしょうか?

再会のウエディングベル再会のウエディングベル

身を引き裂かれる思いで別れた彼……。 偶然の再会は、新たな苦しみの始まりだった。 小児病院の看護師ルーシーは、5年前につらい別れを経験した。 病気がもとで、ほぼ子を望めないと医師に言われた彼女は、 温かい家庭を築くことを何より望む最愛の恋人トムに、 泣く泣く別れを告げたのだーー別に好きな人ができたと、うそをついて。 そのトムが今、愛らしい息子を連れ、新しい医長として赴任してきた。 1年前に妻を亡くしたというトムの目には悲しみが浮かび、 3歳の息子と二人だけで生きていくつもりだと、彼は言い放った。 それでも、あの日と変わらず魅力的なトムと一緒に働くうち、 ルーシーは彼への気持ちが5年前と変わっていないことに気づき、 どうしようもなく胸を締めつけられるのだった……。 命の現場を舞台に綴られる感動的なロマンスで人気の作家、ジェニファー・テイラー。本作は、愛するトムのために、優しいうそをつくことで彼の夢を守ったルーシーの、感涙必至の切ない再会物語!

麗しの料理番麗しの料理番

二人に未来はないとわかっていながら、 料理番は、貴族の誘惑に身を捧げた。 ナンシーはマサートン伯爵の娘だが、それは誰も知らないことだった。 冷酷な父親に虐げられて育った彼女は家も名も捨て、料理で身を立てた。 平民でかまわないーーレディの身分に未練などないから。それなのに、 ナンシーは貴族のガブリエル・レイヴンショーに恋をしてしまった。 大怪我をして雑木林に倒れていた彼を見つけ、寝ずの看病をし、 滋養のある食事を作り続けた。会話ができるほど回復した頃には、 ガブリエルはナンシーにとって、ただ一人の愛する男性になっていた。 活力を取り戻した彼に「身分差など関係ない」と熱く求められ、 ナンシーは無垢な身を捧げたが、このときまだ、彼女は知らなかった。 ガブリエルと、彼女の秘密の生家マサートン伯爵家との関係を。 ガブリエルが大怪我をして倒れていた理由と、マサートン伯爵家との関係が明らかになっていきます。ナンシーは彼の助けになりたい一心で危険な生家に戻ることを決意しーー。一途なヒロインの健気な愛と献身に胸が熱くなる、サラ・マロリーの感動作!

売り渡された娘売り渡された娘

美しき略奪者に売り渡されたことを、 清らかな乙女はまだ知らない……。 16歳の孤児マリアンは後見人のカーステアズから、 今後は彼の知り合いの貴族のもとで暮らすようにと告げられる。 親切な老紳士だろうと思って屋敷を訪れると、 彼女を迎え入れたデズモンド卿は、若く野性的な美男だった。 じつは、デズモンド卿にポーカーで負けたカーステアズが、 持ち金がないため、代わりに“被後見人”を譲ると言ったのだ。 だが、デズモンド卿はそれを誤って娼婦と解釈しており、 大人っぽいドレスを着て現れたマリアンを、寝室へといざなった。 何も知らない無垢な彼女は、思わぬ展開に呆然とした。 なぜ、こんなことに……! 彼の腕の中で、マリアンは運命を呪った。 迎えの御者に連れられ辿り着いたのは、ポピーやダリアが色鮮やかに咲き乱れる荘園屋敷。まるでおとぎ話のような景色に胸弾ませるマリアンでしたが、その夜に起きたとんだ事態に思わず涙をこぼします。そこで過ちに気づいたデズモンドは……? 感動の名作です。

愛を知った一週間愛を知った一週間

教師をしているジェーンは、内気で目立たない存在の26歳。 ある夏、旅先のコート・ダジュールで地図を見ていてぶつかった、 グリーンの瞳をした男性ザビエルの美しさにどぎまぎした。 だが奥手で経験のないジェーンは、彼からの食事の誘いを断ってしまう。 その後、たまたま訪れたホテルで再びザビエルと出会い、 なんと彼がホテル王で名うてのプレイボーイであることを知った。 やっぱり、相手に不自由しない彼が私に本気になるはずがないわ……。 それなのに、「ここにいる1週間、僕と過ごしてほしい」と囁かれ、 ザビエルの抗いがたい魅力に、思わず知らずうなずいていた。 4カ月後、イギリスに戻ったジェーンは一人、つわりに苦しんでいたーー 女性に苦労したことのないザビエルは、最初の誘いを断られ、なんとしてもジェーンを落とそうと躍起に。しかし、約束の1週間が終わると、彼の態度はあまりにそっけなくて……。〈遅咲きの恋の花〉と題して、奥手なヒロインの甘く切ない恋模様をお届けします!

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