2021年4月発売
(1)ミステリー小説を楽しむ!(2)化学的に事件のトリックを検証!(3)化学知識をくわしく解説!3通り楽しめる業界初の化学読本!あなたは、この化学トリックの謎を見抜くことができますか?
昭和17年8月末、日本海軍はポートモレスビーの占領に成功する。しかし、オーストラリア軍は同島の重要性を理解しており、インフラを破壊するという焦土作戦を実行していた。そんな中、ラバウルとトラック島も同時期に占領していた日本軍は、ソロモン海で無線電話の電波をキャッチする。同海域の制海権を完全には掌握していなかった日本軍は、米軍の意図をつかみかねていた。そこで偵察機を飛ばし、ガ島北方に秘かに造られている米航空基地を発見。ただちに攻撃を仕掛けるのだった。米軍の陽動作戦に惑わされる日本海軍。巨大戦艦「大和」が、ガ島攻略のため進撃するのだが…。
『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者、チョ・ナムジュの新作長編小説!!空と海も区別できない、恐ろしく黒い夜。その夜のように茫漠としていた心。互いの本心だけなく自分の本心もはっきりわからなかった。(本文より)まるで自分のことが描かれているかのようだと、女性たちからの高い共感と支持を集めてきた著者が新作小説『ミカンの味』で主人公に選んだのは、4人の女子中学生。 中学校の映画サークルで出会ったソラン、ダユン、ヘイン、ウンジは「いつも一緒にいる4人」として学内で知られている。中学3年生になる直前、済州島に行った彼女たちは衝動的に一つの約束を交わし、タイムカプセルに入れて埋める。未来が変わるかもしれないこの約束の裏には、さまざまな感情と計算による四者四様の理由が隠されていた。本作は、この約束をめぐる4人の少女たちの話を交互に生い立ちや現在を語る形で展開。幼なじみとの関係が突然終わってしまった傷を抱えるソラン、教師からの期待が大きく学校一モテるのにいつも寂しいダユン、古くさい父親と突然の困窮にイラ立ちを募らせるへイン、理由がわからないまま仲間外れにされた経験を引きずるウンジ。言葉にできない感情の狭間で揺れながらも何かを?もうともがく少女たちの物語は、いつかの自分の姿に重なり、うずく心を優しく包み込んでくれる。まったく新しい「私たちの物語」の始まりだ。■著書プロフィールチョ・ナムジュ/1978年、韓国・ソウル生まれ。梨花女子大学社会学科卒。卒業後は放送作家として社会派の「PD手帳」「生放送・今日の朝」など時事・教養番組を10年間担当した。2011年、長編小説『耳をすませば』で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。16年に発表した『82年生まれ、キム・ジヨン』は韓国で130万部を超える大ベストセラーになり、世界25カ国で翻訳されている
老舗ホテルで働く涼音は、念願叶って憧れのマーケティング部サービス課、アフタヌーンティーチームに配属された。 喜び勇んで、アフタヌーンティーの新企画を出したものの、パティシエ・達也に「目新しければいいってもんでもないから」と冷たく却下されてしまう。 「最高のアフタヌーンティーって、一体、なんだろう?」 大人気「マカン・マラン」シリーズの古内一絵、期待の新作が登場です!
コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない”娘の隠れた才能…松田青子の魔法に驚く11篇。
「敵ハ全力デ我ヲ攻撃中ナリ」 自らを餌として、敵を釣り上げる作戦は、成功しつつあるーー マリアナをめぐる決戦に勝利を得られなかった連合艦隊は中部太平洋最大の根拠地であるトラックを失った。環礁を占領した米軍は大航空兵力を送り込み、難攻不落の航空要塞を建設する。次の戦場はマリアナかフィリピンか。おそらく、この戦闘で日本の命運は決する。だが歴戦の空母は撃ち減らされ、艦上機搭乗員の補充もままならない連合艦隊には米艦隊と正面から戦う力はすでに失われていた。新司令長官小沢は、わずかな勝機に賭けて、機動部隊を囮として砲戦部隊を突入させるという作戦を命じたーー。
口外無用の誓約書を出させても噂はひっそりと広がっていった。超絶においしい料理を提供するのに、その存在を声高に語ることのできない不思議なレストランのことだ。 オープンから一カ月、二カ月と過ぎれば、いくら口止めしても「テオドール・ダナー」の名声は静かに広がっていく。そしてその評判は、料理長テオの誘拐(未遂か?)や、エレメンタル美術館への強奪事件へと発展していく。 おいしいご飯とそれを食するに最もふさわしい空間を飾る名画を守るため、敢然と(余裕で?)立ち向かうルウ・リィ・シェラの三天使。連邦主席直属特殊部隊をも巻き込んで大がかりな課外活動が始まった。 読売新聞オンライン連載作品を大幅加筆し、上下巻として連続刊行。
小説『新・人間革命』全30巻にちりばめられた女性の幸福と生き方を学ぶヒントが1冊に!繰り返し読みたい人生の指針、心に刻みたい珠玉の言葉。
▼巨人(エーコ)の肩の上から望む「中世」の景色 『薔薇の名前』の緻密な物語は、ディテールを押さえてこそ楽しめる! 本書では、エーコの想像力の源泉にして「舞台装置」である中世ヨーロッパを、背景知識から丁寧に解説。 知の巨人が綿密に作り上げた「中世」の世界を、鳥の目と虫の目を通じて読み解いてみよう。 序 『薔薇の名前』の解読 『薔薇の名前』と西洋中世研究 エーコと「中世」との距離 美学から記号論へ 知の巨人エーコ、小説を書く 1 『薔薇の名前』の舞台 物語の枠組み プロローグ──時代背景 宗教と政治──教権と俗権の対立 宗教と社会──異端と教会改革 民衆的異端の拡大──ヴァルド派とカタリ派 托鉢修道会の成立──ドミニコ会とフランチェスコ会 一四世紀における聖俗権力の対立構図 中世の世界へ──舞台としての修道院 修道院の建物の配置──ザンクト・ガレン修道院の平面図 修道院の生活──『聖ベネディクトゥスの戒律』 吹きすさぶ雹──アデルモの死 血の甕──ヴェナンツィオの死 迷宮の謎 アドソの冒険 茶色く変色した指と真黒な舌──ベレンガーリオの溺死 再び迷宮へ──〈アフリカノ果テ〉 渾天儀──セヴェリーノの惨殺と「奇妙な書物」の行方 異端審問官ベルナール・ギー 千匹もの蠍の毒──マラキーアの死 『キュプリアヌスの饗宴』 〈四ツノ第一ト第七デ〉 ホルヘとの最後の対決 世界燃焼──崩れ落ちる図書館 最後の紙片 言うまでもなく、中世から 2 『薔薇の名前』の構造 『薔薇の名前』の読み方 メルクのアドソ バスカヴィルのウィリアム 『ヨハネの黙示録』とアドソの幻視 修道院の殺人と『ヨハネの黙示録』 ブルゴスのホルヘ 笑いと破壊、あるいは神聖なる秩序の行方 イマジネールの怪物たち バベルの塔としてのサルヴァトーレ 村の娘とアドソの恋 迷宮としての図書館 始まりと終わり──タイトルとその意味 3 『薔薇の名前』の世界への鍵 写本と羊皮紙 巻物から冊子へ 写字室と写本の製作 読むことと眼鏡 聖なる読書から学者の読書へ 写本製作の新時代 紙の製造 異端の烙印 「キリストの清貧」をめぐって 『ヨハネの黙示録』と終末論 異端審問と刑罰 異端審問記録の作成・保管・利用 ある異端審問記録の数奇な運命 失われてしまった写本をめぐる物語 書物は何を伝えるか──世界を読み解くとは? 注 参考文献 あとがき 図版出典一覧
「全ては、フォンターナの未来のために!」街作り好きの少年が大陸の勢力図を書き換えてゆく、建国英雄譚・第5巻1!
元闇落ち令嬢が破滅【さだめ】に逆らい最高の姉を目指す、やり直しファンタジー!コミカライズも堂々決定!
公爵夫人への道を歩み出したアリスは、婚約者アーサーと共に隣国・ティナヴィアへと留学していた。楽しく異国生活を送るはずが何故か、アカデミーにて孤高の公爵令息ヴィンスに気に入られてしまう。彼を慕う貴族令嬢からの嫌がらせが始まるが、多忙なアーサーには相談できず悩んでいた。一方彼はーそんなアリスを常に監視していて!?陰で守りながら、「辛いことがあれば、すぐに言ってほしい」と彼女に頼られることを望んでいた。二人がすれ違う中、ヴィンスからのアプローチや、令嬢たちの嫌がらせが一線を越えた時、遂にアーサーが動き出す。隣国でも重い愛情(?)が止まらない!王道シンデレラストーリー第2弾!
禁酒法時代のアメリカで、小さな町の酒場から一代で100万ドルのビジネスまで成長させた男の実話です。禁酒法を境にアメリカの社会や人々の生活がどう変わっていったのか。筆者はどのような手口で酒の密造、密輸、密売を行い事業を拡大させていったのか。アメリカの禁酒法時代の話にありがちなマフィアによる抗争は一切描かれず、密造酒ビジネスについて淡々と描かれた作品です。
考古学者の田辺は、旧友からの依頼で奇妙な遺跡の調査に赴く。待っていたのは、未知の知的存在との対峙。求められたのは、その存在を木星に送り届けること。集った7人の科学者の選択が、世界を加速させていくーー。
乱歩賞史上最強のダークヒーローが帰ってきた! 驚異的な知能を持ちながら「心」のない男と、警察庁の華麗なるエリート警視が頭脳対決! 警視庁で開発中の異常犯罪データベースによって遠く離れた場所で相次いだ三件の殺人事件にはすべて拷問の痕があると判明し、続いて愛宕市でも氷室財閥当主が犠牲者に。異常犯罪のエキスパートとして現地に急行した警察庁の若き女性警視・鵜飼縣は茶屋警部を従えて捜査にあたる。一方、同市の鞍掛署は秘かに謎の老人の行方を追っていたが、発見した途端に鈴木一郎=脳男が現れて妨害する。鞍掛署にはまた署をあげての交通事故隠蔽疑惑があり、真相を探ろうとした茶屋のかつての部下が殺される……。 鍵を握る「ブックキーパー」とは何者か? 残虐な連続殺人事件の真相とは? そして神出鬼没の脳男=鈴木一郎が戻ってきた理由とは? 『指し手の顔』から十四年、乱歩賞受賞最大の問題作「脳男」シリーズがさらにパワーアップして登場。総勢六十名以上の人物を見事に描き分け、テンポよく切り替わる場面に目が離せない、エンタメの王道を行く超弩級サスペンス巨編。