2021年6月10日発売
婚約者である王子の裏切りを知り、忽然と邸から姿を消した。「ここまで虚仮にされたらもうどうでもよくなったわ!」と、美しい長髪と窮屈なドレスを捨て、降り立ったのは王都の職人街。ほとぼりが冷めるまで、少年冒険者に変装すると決めたのだ。少し気になる相手・冒険者のリオンを相棒に依頼へと繰り出すも、元・未来の国母の実力は伊達じゃない。ついつい、戦闘に夢中になって、母親仕込みの剣術と国内最上級の魔力を発揮してしまう!その上、身バレしそうな依頼が舞い込んでー!?ありのままに生きたい令嬢が家出ライフを謳歌する、逃亡ラブファンタジー!
邦題『星の王子さま』から抹殺された 「ちいさな」(petit)という形容詞抜きには読めないものとは? 作品にはなぜ「戦争」の影が立ち籠めるのか? キツネやヘビはどのような役割を果たしているのか? 『星の王子さま』という、いかにも可愛く、愛らしい邦訳タイトルに慣れ親しんできた読者のイメージを壊すかもしれないテクストそのものの精読。 この物語は絶望と孤独感に満ちている! 【目次】 はじめに 1 邦訳タイトル『星の王子さま』をめぐって 2 「小さなもの」と「大きなもの」 3 王子がめぐった六つの星とその住人たち 4 『星の王子さま』とはどんな作品なのか 5 作品に立ち籠める「戦争」の影 6 王子とはいったい誰なのか 7 キツネは本当に、良き友だちなのか 8 キツネが用いる“apprivoiser”という動詞の真意とは 9 ヘビは邪悪な生き物なのか 10 対一者から複数の他者たちへ 11 王子が地球で出会う人々 12 星と砂漠の思考 おわりに はじめに 1 邦訳タイトル『星の王子さま』をめぐって 2 「小さなもの」と「大きなもの」 3 王子が巡った六つの星とその住人たち 4 『星の王子さま』とはどんな作品なのか 5 作品に立ち籠める「戦争」の影 6 王子とはいったい誰なのか? 7 キツネは本当に、良き友だちなのか 8 キツネが用いる“apprivoiser”という動詞の真意とは? 9 ヘビは邪悪な生き物なのか 10 対一者から複数の他者たちへ 11 王子が地球で出会う人々 12 星と砂漠の思考 おわりに