2021年6月11日発売
貧乏男爵家の令嬢ノーラ・クランツは、夜会でアランという見知らぬ青年貴族から、突然、婚約破棄を言い渡される。「誰?婚約破棄って?そもそも婚約した覚えはないのだけれど」と内心で動揺するも、今度はその貴族と同じ顔をしたエリアスと名乗る青年に、婚約を申し込まれー?街では「紺碧の歌姫」と呼ばれ、ゆくゆくは歌を仕事にして街で暮らそうと思っていたノーラは、本人に秘密にされていた婚約によって、名門貴族カルム侯爵の双子たちとの婚約騒動に巻き込まれていく!第8回ネット小説大賞受賞作。
仮想17世紀、北米大陸は白人による土地や資源の収奪が進んでいた。「太陽を背負う女」ことツー・サンズをはじめとするインディアンたちは地の利と知恵を活かして徐々に勢力を強め対抗していくが、残忍で用心深い実力者ザ・プルートを前に一進一退の膠着状態が続いていた。そこへ、老獪なアラスカ地区長官ザ・ウォーター率いるロシア軍が進出してきて…。もうひとつの“アメリカ”誕生を描くスペクタクル大作!
“見守り屋”の犬森祥子のもとには、様々な依頼が舞い込む。話し相手になったり、頼まれれば片づけをしたり、夜から朝までひたすら人を見守るのが仕事だ。夜勤明けの楽しみは「ランチ酒」。仕事の疲れを癒しながら、離れて暮らす一人娘に、これからの人生に思いを巡らす。そんなある日、十歳になった娘から「話したいことがある」と連絡が入りー。思い出の餃子×ビール、遠くへ行きたくなるお好み焼き×レモン酎ハイ、好きな人と食べたい白いオムライス×白ワイン…。
イタリアの二大ファッションブランドの合併を強固にするため、オリヴィアは相手企業の御曹司カルロとの結婚を受け入れた。だが、結婚式直前、カルロが別の女性と駆け落ちしてしまった。それを伝えに来たのはカルロの兄、アレッサンドロだ。ブランドを率いる冷徹な経営者で知られる彼は無造作に告げた。「式は予定どおり挙げる。ただし、花婿はカルロではなく僕だ」オリヴィアは静かにうなずいたー本当はひそかにアレッサンドロに惹かれていたから、恋心を悟られないように。彼にならって愛のない結婚に殉じようーそう心に決めて。
大企業のCEOであるダンテは闘病中の父の訃報に茫然とした。父は離婚後、個人秘書に採用した若い女性と結婚した。どう見ても金目当てに違いない、魔性を秘めたミアと。2年前、初めて会ったとき彼女に抱いた欲望が今も身を苛む。ミアは夫の死後も結婚の秘密を守ろうと固く心に決めていた。私は雇われて妻を演じただけで、この先もバージンのままなのだ。だが、初対面のときからダンテに惹かれていたミアは葬儀後の夜、思いがけない彼のやさしさに触れ、不覚にも身を重ねて…。
そっくりな我が子を見ても、 まだあの夜を否定するの……? ベルは大富豪ギャランティ家の家政婦の娘だった。 一家の次男レミーは親友で、長男アレクシーは初恋の人だ。 ある夜、深い苦悩に沈んでいたアレクシーを放っておけず、 ベルは彼を慰めたい一心で、心からの愛と無垢な体を捧げた。 ところが、君は弟の恋人なのに兄も誘惑するのかと誤解され、 不慮の事故でレミーが亡くなると、君のせいだと責められ、 ベルは屋敷を追い出されてしまったーー彼の子を宿したまま。 5年後、ベルと幼い息子の前に、不意にアレクシーが現れる。 息子を見た彼は言った。「君は……弟の子を産んでいたのか!」 最愛の人の子を身ごもりながらも、彼に伝えられなかったベルと、愛する女性に騙されていたと誤解し、彼女を忘れようともがいたアレクシー。5年後再び巡り会った二人は、今度こそ幸せになれるのでしょうか? 大人気のシークレットベビー・ロマンスです。
小さな村の学校で事務員を務めるマーシーは、親友の結婚式で誤ってお酒の入ったジュースを飲み、気絶する。気づいたときには自分の部屋にいて、隣には男性が寝ていた。彼は…結婚式で会った、会社経営をしているというクロフト!そこへ間の悪いことに、心配した知人が訪ねてきた。二人の噂は小さな村であっという間に広まってしまい、マーシーは貞操観念の強い家主から部屋を追われてしまう。行き場をなくした彼女に、クロフトは僕の別荘に来いと言った。あの夜二人に何があったかきけないまま、マーシーは頷き…。
「きみの息子は無事だ」夫のモーガンの声に、カトリーナは身を震わせた。いくら夫に会いたいとは思っても、病室での再会は望んでいなかった。モーガンから一方的に別れを切り出され、家を飛び出したのは4年前。カトリーナは南アメリカで看護師として支援活動中に、病死した少女の忘れ形見を引き取って独りで育ててきた。今回の帰国は、夫の手を借りて正式に養子縁組をするためだった。なのに、モーガンのもとへ向かう途中で事故に巻き込まれ、運び込まれて手術を受けた先が、なんと彼の働く病院だったのだ!病床から、あの子の父親になってほしいと懇願すると、夫は言った。「きみの厚かましさには驚くよ。ぼくを苦しめて楽しいのか?」
きらめく海、白い波ー美しい砂浜に一機のヘリコプターが着陸した。降り立ったのは、ロンドンの冷徹な実業家ダリウス・ファルコン。彼は新しくこの地の所有者となり、視察に訪れたのだ。そこに暮らすハリエットは、浜辺に佇む彼を偶然見かけ、声をかけた。高級スーツをぱりっと着こなした都会的なダリウスに惹かれるが、ほどなく彼女の飼い犬のマナーを巡って口論になり、最悪の雰囲気に。はじめは魅力的だと思ったけれど、なんて傲慢な人なの!ところが後日、元妻の結婚式に同伴してほしいとダリウスに求められ、ハリエットは驚いた。しかも、恋人のふりをしてだなんて。戸惑いながらも、彼女は華麗なるロンドン社交界に身を投じたー
母の介護をして過労で倒れたグレースは、大学時代の友人ジュリアに誘われ、イタリアで休養することに。侯爵のマッテオと出逢い、魅了された直後、ジュリアから彼の子を身ごもっていると自慢げに打ち明けられる。数日後、マッテオはグレースに誘いをかけてきた。即座に断るグレースだったが、彼は外出先でも近づいてきて…(『侯爵家からの招待』)。社長のラングは高慢で移り気なプレイボーイ。恋人を次々に替え、別れの印の赤い薔薇を手配するのは、秘書のニコラの役目だ。それだけでもうんざりなのに、よりによって今度は、私の妹に目をつけるなんて!妹は夫ある身。なんとか引き離そうと奮闘するも、二人のキスを目撃してしまい、ついにニコラは退職を決意したが…(『別れの薔薇でなく』)。昼はカフェ、夜はホテルで働くケイシーが仕事を終えて帰宅すると、億万長者ザンダーが待っていた。彼は元夫の浮気相手の夫。以前にも会ったことがあるけれど、自信に満ちたハンサムな彼が私になんの用かしら?いぶかる彼女に告げられたのは、なんと便宜結婚の申し出。「結婚してほしい」と聞くや、ケイシーは気を失ったー(『富豪のプロポーズ』)。
有能で心やさしい看護師エスメラルダは、男性に対して奥手。というのも、幼いころポニーに踏まれて足が不自由になり、自分に自信が持てなくなってしまったことが原因だった。そんなある日、オランダから形成外科医のバムストラ医師がやってきた。一分の隙もない服装のハンサムな彼は、エスメラルダの足を診るなり、自分なら治せると断言した。これまであきらめていたけれど、本当はみんなみたいに踊りたいし、優雅に歩けるようになりたい。バムストラ医師を信じて、オランダで受けた手術は無事成功する。その後も親切にされ、エスメラルダは彼に好意を抱くようになるが、私生活のことになると、彼はなぜか話をはぐらかし…。
実業家マーコスの秘書である双子の妹の頼みに、ベスは驚愕した。社内不倫をして妊娠したので、極秘に出産するまでの間、ベスが妹になりすましてマーコスの秘書を務めてほしいというのだ。話を聞く限り、マーコスは社内恋愛すら許さないワンマン社長らしい。妊娠が知れたら仕事を辞めなくてはならないと悩む妹を放っておけず、ばかげた計画と思いつつも、ベスはやむなく協力することにした。緊張の初出勤。初めてマーコスと対面し、息が止まりそうになった。傲慢さをにじませながらも、荒削りでセクシーなボス。ぼうっと立ちつくすベスは、想像すらしていなかったーまさか彼と恋に落ち、皮肉な運命を思い知ることになるとは。
9歳から進行性の病と生きてきたバーニーには杖が欠かせなかった。仕事を終えて下宿先に帰る途中、不意につまずいて車道に倒れてしまい、バーニーの目の前で黒塗りのリムジンが急ブレーキで止まった。「見事なタイミングで飛び出してきたな」リムジンから降り立った男は、彼女がわざと転んだと思っているらしい。その男、大富豪マイキー・フィオーレはそういう女に飽き飽きしていた。スター顔負けのルックスと莫大な富を狙う女性が後を絶たないのだ。だが、転倒した拍子に飛んでいった杖を捜してほしいと彼女が言うので、マイキーは自分の過ちに気づき、家まで送ると申し出た。そして、断るバーニーを軽々と抱き上げ、問答無用で車内に押し込んだ!
大人気コラムニストのジェーン・スー氏がコメントを寄稿! 韓国で大反響! 女性共感度100%の年齢考察日常共感イラストエッセイ。 あたしだけ人生何もない? いいえ、スタートが遅いだけです! 女性共感度100%の日常共感イラストエッセイ、待望の日本語版が発売。 いつからか結婚の話題を出さなくなった両親、 いざ結婚へのプレッシャーが消えると沸いてくる焦りと挫折感、 ムカつくほど広がっていく毛穴、日に日に低下する記憶力、 人生で最も輝いていた瞬間へのノスタルジーetc…。 自分だけ置いてきぼりのような”遅刻人生“の中、 年齢をまたひとつ重ねていく女性の共感を呼ぶエピソード満載で贈る、 笑いと涙を誘う年齢考察イラストエッセイ。 最近よく聞く言葉、“その年”で。“その年でそれはちょっと…。” 年を取るって制限がつきもの? 年を取るって失っていくことなの? ミドル世代女子の飽くなき疑問と焦りにそっと寄り添い、 “自分らしく生きる”人生の選択を応援する、日常共感書。
時は室町時代。禅僧一休は、ある日十七年前に近江で命を救ってくれたお冴と京の郊外で再会する。お冴は盗賊の女首領になっていた。二人はまた逢う約束をするが、彼女は何者かの手によって誘拐されてしまった。京の裏社会を仕切る孫八の手を借りてお冴の捜索にのりだすが、彼女の誘拐が最近倶利伽羅峠山中で起きた砂金強奪事件と何らかの関わりがあることが判明。事態は思わぬ方向へ動き出すー。