小説むすび | 2021年6月11日発売

2021年6月11日発売

パライソの島パライソの島

出版社

風詠社

発売日

2021年6月11日 発売

念願であった長崎県五島列島を巡る旅に出た二人。しかし、それは百五十年前、この地で多数の潜伏キリシタンが命を落とした苦難の歴史を追体験する旅でもあった。--慶応三年、野崎島から六名の若者が洗礼を受けるため、長崎の大浦天主堂へ船出した。しかし、進路を誤り遭難。幸運にも救助されトカラ列島で百日余を過ごし、五島への帰途に就く。幕府は倒れ、新たな時代が訪れると思われたが、新政府もキリシタン禁制を続け、弾圧の嵐が吹き荒れ、不気味な空気に支配されていた。五島でも信者達に凄まじい拷問が加えられていた。明治六年二月、政府よりキリシタン禁教の高札が撤去された。しかし、キリスト教が公認されるまでに、実に二百五十余年もの時間を要した。--私は眼下に広がる真っ白な砂浜を見ながら、百五十年前にこの地域一帯で吹き荒れたキリシタン弾圧下、まさにこの地で生まれ、そして死んでいった若者達の一生を思った。 プロローグ/野崎島行き/第一章/旧野首教会/信徒発見/北魚目/島の若者たち/長崎/笛吹の町/洗礼/第二章/新天地/竹島へ/漂流/上陸/帰郷五島崩れ/教会堂の建設

天使のカルテ天使のカルテ

こんなにも大切に思っていることを 伝えたいのに、伝わらない……。 「きみの息子は無事だ」夫のモーガンの声に、カトリーナは身を震わせた。 いくら夫に会いたいとは思っても、病室での再会は望んでいなかった。 モーガンから一方的に別れを切り出され、家を飛び出したのは4年前。 カトリーナは南アメリカで看護師として支援活動中に、 病死した少女の忘れ形見を引き取って独りで育ててきた。 今回の帰国は、夫の手を借りて正式に養子縁組をするためだった。 なのに、モーガンのもとへ向かう途中で事故に巻き込まれ、 運び込まれて手術を受けた先が、なんと彼の働く病院だったのだ! 病床から、あの子の父親になってほしいと懇願すると、夫は言った。 「きみの厚かましさには驚くよ。ぼくを苦しめて楽しいのか?」 心に沁みる愛と懊悩のドラマを綴った名作家、ジェニファー・テイラー。今作は、お互いに片想いを続ける二人のもどかしくて切ない感動ラブストーリーです。“この作家のほかの作品も読みたい!”と思わせてくれるような珠玉作ですので、ぜひ見逃しなく。

波打ち際のシンデレラ波打ち際のシンデレラ

小さな町からロンドン社交界へ。 私はうたかたのシンデレラ……。 きらめく海、白い波ーー美しい砂浜に一機のヘリコプターが着陸した。 降り立ったのは、ロンドンの冷徹な実業家ダリウス・ファルコン。 彼は新しくこの地の所有者となり、視察に訪れたのだ。 そこに暮らすハリエットは、浜辺に佇む彼を偶然見かけ、声をかけた。 高級スーツをぱりっと着こなした都会的なダリウスに惹かれるが、 ほどなく彼女の飼い犬のマナーを巡って口論になり、最悪の雰囲気に。 はじめは魅力的だと思ったけれど、なんて傲慢な人なの! ところが後日、元妻の結婚式に同伴してほしいとダリウスに求められ、 ハリエットは驚いた。しかも、恋人のふりをしてだなんて。 戸惑いながらも、彼女は華麗なるロンドン社交界に身を投じたーー HQイマージュ〜至福の名作選〜からお贈りするのは、RITA賞受賞作家L・ゴードンが描いた、初夏に読みたいシンデレラ・ロマンス!ダリウスの手によって魅力的に変身したハリエットは注目の的となりますが、難物である彼の父親はハリエットの存在を喜ばず……。

ボスと秘書の誘惑ゲームボスと秘書の誘惑ゲーム

実業家マーコスの秘書である双子の妹の頼みに、ベスは驚愕した。 社内不倫をして妊娠したので、極秘に出産するまでの間、 ベスが妹になりすましてマーコスの秘書を務めてほしいというのだ。 話を聞く限り、マーコスは社内恋愛すら許さないワンマン社長らしい。 妊娠が知れたら仕事を辞めなくてはならないと悩む妹を放っておけず、 ばかげた計画と思いつつも、ベスはやむなく協力することにした。 緊張の初出勤。初めてマーコスと対面し、息が止まりそうになった。 傲慢さをにじませながらも、荒削りでセクシーなボス。 ぼうっと立ちつくすベスは、想像すらしていなかったーー まさか彼と恋に落ち、皮肉な運命を思い知ることになるとは。 〈私はイミテーション〉と題して、双子の妹になりすますことで思いがけない恋が展開するヒロインの物語をお届けします。ボスが憎からず思っているのは、妹の“ローラ”--ベスは身代わりでしかない自分が、マーコスへの愛を口にしてはいけないと苦悩し……。

誇り高き愛の薔薇誇り高き愛の薔薇

やがては自由に歩けなくなる私と、 一緒に歩んでくれる人などいないと思ってた。 9歳から進行性の病と生きてきたバーニーには杖が欠かせなかった。 仕事を終えて下宿先に帰る途中、不意につまずいて車道に倒れてしまい、 バーニーの目の前で黒塗りのリムジンが急ブレーキで止まった。 「見事なタイミングで飛び出してきたな」 リムジンから降り立った男は、彼女がわざと転んだと思っているらしい。 その男、大富豪マイキー・フィオーレはそういう女に飽き飽きしていた。 スター顔負けのルックスと莫大な富を狙う女性が後を絶たないのだ。 だが、転倒した拍子に飛んでいった杖を捜してほしいと彼女が言うので、 マイキーは自分の過ちに気づき、家まで送ると申し出た。 そして、断るバーニーを軽々と抱き上げ、問答無用で車内に押し込んだ! 大スター作家ダイアナ・パーマーが描く、まるで別世界に生きてきた二人の心と心が惹かれ合う純粋な愛の物語をお贈りします。『もてあそばれた純情』(PS-91)、『涙の初恋』(PS-93)をはじめ、〈テキサスの恋〉と〈ワイオミングの風〉の登場人物たちも大活躍!

あたしだけ何も起こらない “その年”になったあなたに捧げる日常共感書あたしだけ何も起こらない “その年”になったあなたに捧げる日常共感書

大人気コラムニストのジェーン・スー氏がコメントを寄稿! 韓国で大反響! 女性共感度100%の年齢考察日常共感イラストエッセイ。 あたしだけ人生何もない? いいえ、スタートが遅いだけです! 女性共感度100%の日常共感イラストエッセイ、待望の日本語版が発売。 いつからか結婚の話題を出さなくなった両親、 いざ結婚へのプレッシャーが消えると沸いてくる焦りと挫折感、 ムカつくほど広がっていく毛穴、日に日に低下する記憶力、 人生で最も輝いていた瞬間へのノスタルジーetc…。 自分だけ置いてきぼりのような”遅刻人生“の中、 年齢をまたひとつ重ねていく女性の共感を呼ぶエピソード満載で贈る、 笑いと涙を誘う年齢考察イラストエッセイ。 最近よく聞く言葉、“その年”で。“その年でそれはちょっと…。” 年を取るって制限がつきもの? 年を取るって失っていくことなの? ミドル世代女子の飽くなき疑問と焦りにそっと寄り添い、 “自分らしく生きる”人生の選択を応援する、日常共感書。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP