2021年発売
身に覚えのない国王暗殺の罪を着せられ、処刑台に上がった伯爵令嬢ミラ。しかし突然時間逆行の魔法が発動し、気づくと三年前に戻っていた。今度こそ処刑ルートを回避してやると心に誓うが、自分に死刑宣告した王太子フレイシスに想いを寄せられて!?彼は因縁の相手なのに、惹かれる気持ちが止められない。そんな時、ミラに罪を着せた張本人の聖女が現れて、二人の邪魔をし始める。まさか今回も処刑ルートまっしぐらなの!?
王太子のルイスから、婚約の条件として三食おやつ付きでお世話をさせてほしいと告げられた公爵令嬢のロティ。実はロティは食べるのが大好きなのだ。ルイスが作る『オムライス』『肉じゃが』『味噌汁』という料理は初めて見るものばかりですごく美味しい!聞けばルイスは異世界から転生してきたのだという。すっかりお世話されて甘やかされて「まるでお母さんみたい」とルイスに伝えると、なぜか微妙な顔で深い溜め息をつかれてしまうのはなんで!?
[商品について] ー人生とは、ろうそくの炎のようなものー 60歳を過ぎたら会社経営から手を引くという予てからの考えを実行した私は、長年連れ添った妻と旅をし、各地の名物料理を食べ歩き、欲しい物があれば好きなだけ買い求める自由気儘な生活を続けていた。しかしどんな贅沢をしても、有り余るほどの時間があっても、そこには何の喜びも楽しみもなく、あるのは仕事をしていた頃への思いとため息ばかり。そんなとき「波瀾万丈な人生を赤裸々に、或いは第三者的・客観的な目で見つめ直して、今までにない発想で文章として蘇らせたら」という従姉の言葉がふと頭に思い浮かんだ私は、意を決して筆をとり小説を書き始める。突如として襲った妻の病、そして自らにも忍び寄る病魔の中で、最後に望むものとはーー。人生において大切なものは何か、命の儚さの中にある人の想いを問う、自伝的小説。 [目次] 有終 思いもせぬ出来事 療養生活の始まり 〈一時の安らぎと大きな苦悩〉 〈マニラからの帰国後〉 〈病魔と覚悟の時〉 〈最後の幸運〉 あとがき 著者略歴 [出版社からのコメント] 人生や幸せについて、生きていると様々な機会に考えることもあるかと思いますが、その色合いは人生のどの季節を過ごしているのかによって大きく変わっているのではないかと思います。本書の中にある人生がどの様な色合いを持ち、そこに何があるのか、ぜひ手に取って味わっていただければ嬉しく思います。 【著者略歴】 上杉 辰(うえすぎ・しん)(本名 穐山和壽) 著書【電子書籍版】 『えにし: 或る男の三十年』(2019年5月)22世紀アート 『波の華 上巻』『波の華 下巻』(2019年8月)22世紀アート 『夢幻』(2020年2月)22世紀アート 『ふたつの絆』(2020年7月)22世紀アート
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・ ロングセラー『月とコーヒー』に連なる 〈インク三部作〉開演! 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・ いいか、よく見ろ。 終わりが来ても、 このとおり、 何度でもよみがえる。 「奇妙な惑星」博物館の保管室に 勤務する十四歳のオリオ。 師匠のベルダさんと二人、 世の中のあらゆるものを記録し保管すべく 作業に勤しんでいた。 そんなある日、ベルダさんが死んだ。 自殺か、病気か、事件か。 原因がわからぬまま、 オリオは保管室の責任者を 引き継ぐことになる。 ところがーー。 ベルダさんが記録に使用していた 万年筆のインク、 〈六番目のブルー〉の在庫がない。 あれなくして記録作業はできない。 幻のインクを求めるオリオの旅が始まった。
ひょんなことから東城大医学部に通うことになった、生物オタクの中学3年生・曾根崎薫。仲間たちと洞穴を探検していると見たこともない巨大な「たまご」を発見する。大事に育てようとする薫たちの前に立ちはだかったのは、動物実験を目論む研究者と日本政府だった。薫たちは、おとなたちの謀略から大切なモノを守り切れるのか? <いのち>を巡る大冒険、開幕! 装画・挿絵:ヨシタケシンスケ
民主主義は、国を豊かにし、明るい未来をもたらすのか。軍事政権下の東南アジアの国・メコンから日本に留学したピーター・オハラは、大学で政治活動に情熱を注ぐ犬養渉と知り合う。祖国メコンを民主化するため、父・ジミーが大統領選に出馬することを知ったピーターは、父の選挙を応援するため、渉とともに帰国する。一方、人々の期待を一身に背負い、ジミーが帰国するがー
ディストピアに希望を探れ。文学という枠を越え出て、政治や社会のあり方、あるいは日常生活の襞にいたるまで、今やあらゆる領域へと越境し増殖を続ける『一九八四年』の世界。動物、ジェンダー、情動、“ポスト真実”やポピュリズムといった多様な観点からの精読や、受容史やアダプテーションなど関連作品の分析を通してこの文学的事件の真価を問う。今と未来を生き延びるための『一九八四年』読解。
あまりにリアル過ぎるVRMMOゲーム「Nostalgia world online」を始めた少女アリス。ゲーム内の季節は夏真っ盛り。闘技イベントの熱も冷めやらぬまま、高飛車なネットアイドル海花に決闘を申し込まれるはめに。面倒ごとはお断り!と肩を落とすアリスだったが、これをきっかけに二人は1週間限定のパーティーを組む。そして次のイベント、夏のキャンプが始まった。拠点を作ったり、生産や鍛冶に勤しんだり、ユニークモンスターをペットにしたり、もちろん出来立てほやほやのキャンプ飯も!皆思い思いに楽しんでゆく。恋愛不要!食いしん坊万歳!なのに最恐!ゲーム世界のグルメを狩り尽くすVRMMOファンタジー第2弾!
死んだら何もかも終わりなのだ。そのことが腑に落ちた。だからこそ、やりたいことはやっておかなければならない。やりたくないことに費やす時間は一秒たりともないのだ。じゃあ、これから先、やりたいこととはなんだ。もっと病院をつくることだ。理想の病院をつくることだ。それをこの目で見届けるまで、簡単に死ぬわけにはいかない(「プロローグ」より)。人は親を選ぶことはできない。しかし、生き方は選べるー。
神子として召喚された圭は、王子と恋に落ち、幸せな日々を送っていたが捨てられてしまう。そして逃げるように神殿に入るが、待ち受けていたのは周囲からの冷たい視線だった。神子の心が天候を表すと知らず、国の天候を荒らしてしまっていたのだ。以降、神子の務めを必死で果たすが、孤独な生活を送ることになる。数年後、隣国の公子に侮辱的な言葉をぶつけられた圭を、神武官・テスに思いがけず庇われる。圭は困惑し、過ちを犯した神子が嫌われるのは当然だと伝えるが、テスは「貴方の苦しみにも気付いていなかった、不甲斐ない俺をお許しください」と跪き…?
第一詩集で中原中也賞を受賞した注目詩人による、初めての小説集。 児童養護施設に暮らす小学5年生の集(しゅう)。園での年下の親友・ひじりとの楽しみは、近くの淀川にいる亀たちを見に行くことだった。温もりが伝わる繊細な言葉で子どもたちの日々を描いた表題作と、小説第一作「膨張」を収録。
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。 【受賞・ランキング入賞結果】 第12回山田風太郎賞 『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編第1位 週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2021年12月9日号)国内部門第1位 「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン2022年1月号)国内篇第1位 『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング第1位 「2021年歴史・時代小説ベスト3」(週刊朝日2022年1月14日号)第1位 『この時代小説がすごい! 2022年版』(宝島社)単行本第3位
勇者パーティーは世界を脅かす魔王を倒した。しかし、魔王が死に際に世界を破滅させる瘴気を解放した。「皆の頑張りは無駄にしない。私の命に替えても…っ!」誰もが絶望する中、パーティーの一員である聖女ソフィアは己が身を犠牲にして魔王の瘴気を食い止めることに成功する。ソフィアの聖なる魔力は結晶化し、魔王の瘴気を今も浄化し続けている。彼女の活躍に世界中の人々は感謝し、大聖女と讃えるのであった。そして歳月が流れ、魔王の瘴気を浄化した大聖女ソフィアがついに目覚める。目覚めた彼女を待っていたのは二十年後の世界。かつての仲間がおじさんになっていたり、後輩が年上になっていたりと戸惑いながらも、ソフィアは平和に?なった世界で生きていく。
「やってられるか!」5年間在籍したAランクパーティ『サンダーパイク』を離脱した赤魔道士のユーク。『雑用係』『金食い虫』とバカにされる冒険者生活に、ついに堪忍袋の緒が切れたのだ。 新たなパーティを探すユークの前に、かつての教え子・マリナが現れる。そしてユークは女の子ばかりの駆け出しパーティに加入することに。 直後の迷宮攻略で明らかになるその実力。実は、ユークが持つ魔法とスキルは規格外の力を持っていた! 一方、彼の強力なサポートを失った『サンダーパイク』は依頼の失敗&新メンバーの脱走と散々な状態。焦る彼らはユークをパーティに引き戻すことを画策し、卑劣な罠を巡らせるが……! コミカライズも決定した「追放系」ならぬ「離脱系」主人公が贈る冒険ファンタジー、ここにスタート!
「私は、お飾りになりたいわけではありません」 「ならば、何になる」 「あなたの剣に」 公爵令嬢・セレーナの婚約者は、帝国が誇る『黒狼騎士団』の団長であり、近く皇帝となるフィニス。幼い頃に肖像画を見て以来彼の美貌の虜となり、全力で萌え、全霊をかけて推してきたフィニスといよいよ結婚ーーという時に、ふたりは何者かに謀殺されてしまう。一度目の人生は、これで終了。気づけば、前世の記憶を持ったまま『二度目』がスタートしていた。 今度の人生では、絶対にフィニスを殺させない! 推しには健康で長生きしてほしいからーーそう考えたセレーナが選んだのは、フィニス率いる『黒狼騎士団』に入り騎士として彼を守ること。 無事入団を果たしたセレーナだが、一度目の人生では見ることがなかったフィニスの素顔や振る舞い、すべてが尊すぎて死にそう! だが、ふたりの周りにまたもや不穏な影がーー!?