小説むすび | 2022年10月13日発売

2022年10月13日発売

愛し子の秘密の父愛し子の秘密の父

8年間、泣き暮らした日々を、 なかったことになんかできない……。 アナベルはロンドンの病院で働く救急救命士。 日夜患者の救助にあたりながら、女手一つで7歳の息子を育てている。 同僚や友人に恵まれ、今でこそ暮らしは落ち着いたが、8年前は違った。 当時、恋人のハリーとともに救命士を目指していた。 先に彼の就職が決まり、勤務地のドバイへ一緒に旅立つことにしたのに、 彼は空港で突然アナベルに別れを告げ、一人で行ってしまったのだ。 その後、妊娠に気づいた彼女が連絡をしても、返事さえよこさなかった。 音信不通のまま時が過ぎ、半年前に息子が大けがで死線を彷徨ったとき、 最後に一度だけ留守電にメッセージを残した。「帰ってきて」と。 そして今、アナベルは乗客救助に向かった空港で、ハリーと再会するーー 映画のようにドラマティックな“シークレットベビー物語”です。ハリーに捨てられたと同情されるのも、彼が必要以上に非難を受けるのも避けたくて、アナベルは周囲に息子の父親が誰かを明かさずに育ててきました。再会後、息子の存在を知ったハリーの反応は?

手紙手紙

たかが少女の恋。されど愛。 変わらぬ想いが、そこにあったーー 太陽のような笑顔と艶やかな黒髪をした、楽しく魅力的なフランコ。 18歳のジョアンは留学先のイタリアで出会った瞬間、恋に落ちた。 フランコが妹のようにしか見てくれなくても幸せだったーー ジョアンとよく似た年上のいとこ、ローズマリーが訪ねてくるまでは。 いとこの優雅で繊細な大人の女性の魅力に惹かれたフランコは、 ジョアンの目の前で、ローズマリーと結婚してしまったのだ。 あれから8年。久しぶりに再会したフランコは病で妻を失い、 あの頃とはまるで別人のように暗く沈んでいた。 いまだ彼への愛を秘めたジョアンは、張り裂けそうな心で思った。 いとこの身代わりでもいい。それで彼を癒やせるのなら……。 ヴァージンロードを歩く幸せなフランコとローズマリーの後ろで、切ない失恋の痛みに人知れず耐えたジョアン。もしも彼への恋心が十代の少女にありがちな一時的な熱狂であったなら、どれほど楽だったことか……。もどかしい恋を、故人の手紙が後押しする感動作。

略奪された純白の花嫁略奪された純白の花嫁

神の名を持つギリシア富豪にさらわれて、 愛なき結婚を迫られてーー 「結婚式だけでなく、きみをめちゃくちゃにしに来たんだ」 見知らぬ男性がリムジンの後部座席で邪悪な笑みを浮かべた。 この世のものとは思えないほど美しい男性の正体は、 いま祭壇の前でプリヤを待つ花婿の異母弟、エロースだった。 エロースは父親の遺産を総取りしようともくろむ異母兄に対抗し、 相続の条件である結婚を壊しに来たのだという。 一方、愛する父が遺した会社と従業員を守るために 泣く泣く契約結婚をしようとしていたプリヤは、 エーゲ海の別荘へと連れ去られてもなお、心のどこかで安堵していた。 罪深いほど魅惑的なエロースに、愛なき結婚を迫られるまでは。 プリヤは悩んだ末にエロースの要求を受け入れ、美しい屋敷でぎこちない共同生活が始まります。やがて夫の抗いがたい魅力に屈したプリヤはなすすべもなく純潔を捧げますが、めくるめく日々は突然、終わりを告げて……。全米絶賛のドラマチック・ラブストーリー!

黒鷲の大富豪黒鷲の大富豪

あなたが無理やり私と結婚したのは、 亡き婚約者の面影を私の中に見たから? ロクサーヌは生まれてすぐに母親を亡くし、 父親と乳母から厳格なしつけを受けて育った。 ある日、ロクサーヌは親友のバースデーパーティで、 スペインの血を引く大富豪フアン・アルマンド・ラミレスと出会う。 漆黒の髪と鋭い瞳を持つ彼は、鷲を思わせる威圧感を漂わせている。 射抜くような視線を向けられ、ロクサーヌはおののきながらも、 経験のない胸のときめきを感じ、気づけば彼とダンスを踊っていた。 これが運命の出会い? だが、うぶな彼女は想像もしていなかった。 まさかフアンが意図的に彼女の名誉を傷つけ、 彼の妻にならざるを得ない状況を作り出すとは! ハーレクイン・ロマンス黎明期を支えた人気作家アン・ハンプソンの旧作『悪魔に娶られて』を改題してお届けします。純真な令嬢と陰りのある大富豪の詩情あふれる王道ロマンスをこの機会にぜひご堪能ください。鮮やかな場面転換の秀逸な筆致もお見逃しなく!

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