小説むすび | 2022年10月7日発売

2022年10月7日発売

余命半年と宣告されたので、死ぬ気で『光魔法』を覚えて呪いを解こうと思います。 〜呪われ王子のやり治し〜余命半年と宣告されたので、死ぬ気で『光魔法』を覚えて呪いを解こうと思います。 〜呪われ王子のやり治し〜

コミカライズ好評発売中! 『ただ普通に生きる』ため、少年は魔法を極める決意をしたーー 呪いによって膨大な祝福《魔力》を手に入れた少年の、やりなおしファンタジー! 「このままではもって半年でしょう」  その日、生まれつき『呪い』を左胸に宿す第三王子カルスは、十歳にして余命を宣告された。目前に迫る死に絶望する彼だが、賢者ゴーリィが現れたことで人生が一変する。  闇を祓い、呪いを鎮めることの出来る光魔法を覚えるため、ゴーリィに弟子入りしたカルス。『祝福と呪いは表裏一体』。呪いに苦しめられた事で皮肉にも膨大な魔力という祝福を 授かった彼は、常人には見えない精霊を見ることが出来るようになり、その後も目覚ましい速度で成長していきーー  これは死の呪いを宿した優しい少年が、祝福に包まれて普通の生活を取り戻すまでの英雄譚。

岬 附・東京災難画信岬 附・東京災難画信

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2022年10月7日 発売

どうぞ心配しないで下さい、 私はもう心を決めましたから 天才と呼ばれた美術学校生と、そのモデルを務めた少女の悲恋。 大正ロマンの旗手による長編小説を、表題作の連載中断期に綴った 関東大震災の貴重な記録とあわせ、初単行本化。挿絵97枚収録。  葉山はお幹を帰してから、長椅子に腰かけ一つ所を見詰(みつめ)ながら、坐っていた。葉山は若い娘の泣くのをはじめて見た。洪水のような彼女の涙に誘われて一所に押流されそうだった自分を、危く踏止(ふみとど)まった、生れて始めての経験について自分を省みた。(…)  それにしても、彼女が画室を出る時「私もう決心しています」と言った言葉を、葉山はふと思い出した。 「お幹は死ぬかも知れない、それはもう理窟ではない、これは放ってはおけない」そう思いつくと、葉山は弾かれたように椅子から飛上がって、そこそこに着物を着換(きがえ)て外へ飛出した。お幹が、彼から遠く遠く去って行ったであろう路を歩きながら、彼は非常に感傷的(センチメンタル)になって路を急いだ。(本書より) 岬 東京災難画信 解説(末國善己)

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