2022年10月発売
婚約破棄&追放された聖女、隣国で大活躍! ゆるゆると勝ち上がっていく異世界転生ファンタジー コミカライズ企画進行中! グラス森討伐隊で働く聖女シーナは、婚約者である第三王子にお気に入りの侯爵令嬢を虐めたという理由で婚約破棄&追放を言い渡される。 その瞬間、突然、前世で日本人であった記憶を思い出す。 自分が搾取されていたことに気づいたシーナは喜んで婚約破棄を受け入れ、可愛い侍女キリのみを供に、魔物が蔓延るグラス森に一歩踏み出したーー 虐げられていた追放聖女がその気もないのに何となく勝ち上がっていく異世界転生ファンタジー、開幕!
隣国サルバーレ王国での実績を称えられ、対プロメテウスのため創設される騎士団の団長に任命されるエクス。プライベートでも、愛するアリスとの結婚式に向けて、式場探しに、ウェディングドレスの素材探し、招待客を誰にするかの相談と忙しい毎日を送ることに。そんな流れで、エクスは新種の高純度のダイヤモンドがある場所で発見されたことをアクセサリー店の店主から聞きつける。アリスの結婚指輪のために辺境の鉱山を訪れたエクスを待っていたのはー。プロメテウス、新設騎士団団長、アリスとの結婚式の準備とエクスの問題は山積み。はたしてアリスとエクスは最高の結婚式を迎えられるのか。乙女ゲームの攻略対象の一人、騎士団長の息子に転生した主人公が婚約者となった悪役令嬢を溺愛していく甘いだけの物語、第二弾!
大昔に存在したサピエン人はネアンデル人から知識を授かり、様々な困難に立ち向かってゆく。人類の進化の“特異点”をユーモラスに描いたファンタジー小説。
米国の田舎ネブラスカ州出身のオタク青年、トミー・ケントはヤクザに憧れて来日する。だが、わらじを脱いだ新宿・歌舞伎町の組には任侠道のかけらも残っていなかった。シノギといえば、「アワビの密漁」「スイカ泥棒」「AV出演」など、しょぼいビジネスばかり…。落胆したトミーは小指を詰め、昔ながらのヤクザが現存するという“修羅の国”北九州へと向かう。青い目のIT世代ヤクザが世界最強の武闘派集団、「富拳一家」を築き上げた立志伝の始まりである。手に汗握るハードボイルド・アクションと大爆笑コメディが完全融合!「理屈抜きに面白い」エンタメ小説の極北。
虚空の闇に浮かぶ魔法使い養成学校〈スコロマンス〉。入学した生徒たちは絶え間なく襲ってくる怪物たちから身を守りつづけなくてはならず、例年、卒業式まで生きのびる生徒は四分の一にも満たない。そして、最大のサバイバル試練の場となる卒業式では、飢えた怪物たちで満たされた卒業ホールを脱出し、現実世界に戻らなくてはいけない。 最凶の怪物〈目玉さらい〉を倒して怪物駆除装置を仲間たちと修理し先輩たちを卒業させたガラドリエルとオリオンも、いよいよ最終学年。三年生まで孤高のはぐれ者だったエルにも、今やアアディヤとリューという心強い卒業チームの仲間がいる。初めての友情に心を熱くしながら力を合わせて卒業式をサバイブしようと鍛錬の日々を重ねる中で、エルは自分たちさえ生き残ればいいというスコロマンスの常識に疑問を抱くようになる。母に釘を刺されたオリオンとの恋も進展、次第に仲間たちと想像を絶する計画を打ち立てていく…。
アジア解放の戦いで戦死した皇軍兵士・敬。霊となった敬に与えられた役割は、戦場の様子を高天原に報告することであった。幕末の尊攘派志士の霊たちと交流しながら戦地を駆け巡る二人の男女を描いた小説。
戦国の世が終焉に向かう時代、天下統一を目指した織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康。当時の朝廷や武家の動きなどを丹念に調べ、判明した事実を紡ぎながら、三人の英傑の生きざまを描く三部作。
殺された知人、生前の約束と怪しげな現金、最凶の男。お草は事件の全貌も分からぬまま少年と…逃避行を続けるふたりはどこへ?シリーズ第10弾。
1990年代春陽文庫で反響を巻き起こし、復刊が望まれていたリレー式ミステリ・合作探偵小説がついに新版で復活! 昭和のミステリ黄金期を彩った豪華執筆陣・約80名による全64作品、全8巻。 1巻には江戸川乱歩が参加した初期4作品を収録。 「春陽文庫から出た計十冊の〈合作探偵小説シリーズ〉によって、江戸川乱歩が参加した「合作」「連作」の全貌に、容易に接することが出来るようになったのは、日本ミステリ界にとって大きな事件だったといっていい」(1『五階の窓/江川蘭子』「編者解説」より) ■目次とあらすじ 「五階の窓」 江戸川乱歩/平林初之輔/森下雨村/甲賀三郎/国枝史郎/小酒井不木 会社社長がビル街の路上で横死……自殺か他殺か? 大正期の合作探偵小説第一弾。 「「五階の窓」執筆に就いて」 「江川蘭子」 江戸川乱歩/横溝正史/甲賀三郎/大下宇陀児/夢野久作/森下雨村 幼くして事件で両親を失った江川蘭子。後年復讐を目論む妖魔・蘭子の悪夢とは? 「殺人迷路」 森下雨村/大下宇陀児/横溝正史/水谷準/江戸川乱歩/橋本五郎/夢野久作/浜尾四郎/佐左木俊郎/甲賀三郎 完全犯罪は可能かー議論をたたかわす二人の男に届けられた挑戦状の謎は? 「黒い虹」 江戸川乱歩/水谷準/大下宇陀児/森下雨村/海野十三/甲賀三郎 棺桶殺人事件に始まる連続猟奇殺人事件。蛇とルビーの指輪にまつわる謎とは? 編者解説 執筆者プロフィール
母さんに“平凡なパートナー”をみつけて、“普通の幸せ”を手に入れてほしいのに。シングルマザーに育てられた17歳の少年ノウル。「今からでも幸せになってほしい」と願っていた母の恋人候補として急浮上したのは、親友の兄、やっと就職が決まったばかりの若者だった。「“平凡”ってそもそもなんなの?」と親友ソンハにたずねられ、その問いについて考え続けることで、ノウルがみつけたものとはー。寒い冬の空の下、少年が次の季節へ歩き出すまでの物語。
林千勝と読む「20世紀最も影響力ある政治書」。歴史の一次史料を読み解き、現実を直視し対策を練る。
三浦半島の海辺の町で暮らす三浦紫郎は、早くに両親を海難事故で亡くした小学6年生。大潮の日に、ある岩に耳を近づけると、誰かがつぶやくような不思議な音が聞こえるので、紫郎は「つぶやき岩」と名付けていた。とある大潮の日、いつものように岩のつぶやきを聞いていると、岬の断崖に黒い顔をした老人が立っているのを見つけた。祖父によると、戦時中、岬には地下要塞が掘られていて、大量の金塊が隠されているという噂があり、それを探す“金塊亡者”が時折出没するらしい。紫郎は担任の小林恵子やその弟・晴雄の協力を得て岬の秘密を探ろうとするが、その矢先に晴雄が殺されかけ、恵子の自宅が荒らされる。さらに紫郎自身も、何者かに命を狙われてしまう。じつは、岩がつぶやく構造にこそ岬の秘密を解き明かす鍵があるのだが、はたして紫郎は真実に迫ることができるのかー。NHKでドラマ化もされたジュブナイル冒険小説の名作。
「兎の結末」は、中学二年生の“僕”と高校受験を控えた兄が、兎の飼育をめぐって社会の現実に直面したり、自分の才能を生かす道は何かと煩悶したりする青春小説。著者が高校一年生のときに書いた短篇小説がベースになっており、いわば芥川賞作家・柏原兵三の“幻のデビュー作”でもある。これに、著者の自伝的作品としては最も幼い時代を描いた「幼年時代」、西ドイツに留学した経験から書かれた「バラトン湖」「カールスバートにて」を加えて刊行された『兎の結末』と、大学院時代の奇妙な留守番生活を綴った『独身者の憂鬱』を一冊にまとめた、ファン必読の作品集。
元花魁と女中が二人暮らし。出るのは鬼か…。 気っ風と純情ーー江戸の女を描き尽くす著者新境地! 「あんたがお照で、あたしが美晴。何ともお似合いの二人じゃないか。」 お照は義父の卯平に命じられて、亀井町の妾宅で働いている。主人は卯平の奉公先である室町の呉服屋、砧屋喜三郎だ。 喜三郎は手代上がりの婿養子で、妻のお涼に頭が上がらない。そのため、吉原の花魁だった美晴を囲っていることは秘密である。通い番頭の卯平は喜三郎の兄貴分で、自分を引き上げてくれた弟分を守るべく、義理の娘に美晴の世話をさせることにしたのだ。 卯平は「美晴が男を連れ込んだら、すぐに教えろ」とも、お照に命じていた。それぞれが手前勝手な思惑を抱える中、美晴とお照の付き合いは思いがけず深まっていく……。
突然死した藤堂理沙の死因の調査をしてほしいー。依頼を受けた高円寺の私立探偵・常念勝は、理沙の親友である麻川マリから、理沙が小説教室で提出した作品『失踪』を渡される。誘拐された子どもが生みの親を訪ねるという内容は、かつて自分を「さらわれた子ども」と語っていた理沙そのもの。常念とマリは、理沙の執筆の足跡をたどり、神戸、京都、大阪へと飛ぶ。いないはずの弟、消えたパソコン、二人を襲う暴力…。複雑に絡まり合う謎と、輪郭をなくしていく理沙の正体。常念は理沙の遺したフィクションの迷宮にはまっていく…。
インテリアデザインの仕事をしていたサマンサは、ホテル王ニックと知り合い、熱い一夜を共にして息子を授かった。だが、彼は妻や子供はいらないと公言し、独身貴族の生活を謳歌中。サマンサは自らの妊娠をニックに告白することなどできず、遠い異国へ移住し、子供を密かに産み育てようと決めたのだった。5年後、サマンサはラスベガスの豪華なオフィスでニックと再会した。やむを得ない事情で帰国して仕事の再開をネットで告知したところ、ニックがさっそく連絡をくれ、緊急の仕事を依頼してきたのだ。生活の糧を得られて安堵しながらも、彼女は大きな不安に苛まれた。息子の父親が誰かをニックに知られたら、いったいどうするの?