小説むすび | 2022年10月発売

2022年10月発売

手紙手紙

たかが少女の恋。されど愛。 変わらぬ想いが、そこにあったーー 太陽のような笑顔と艶やかな黒髪をした、楽しく魅力的なフランコ。 18歳のジョアンは留学先のイタリアで出会った瞬間、恋に落ちた。 フランコが妹のようにしか見てくれなくても幸せだったーー ジョアンとよく似た年上のいとこ、ローズマリーが訪ねてくるまでは。 いとこの優雅で繊細な大人の女性の魅力に惹かれたフランコは、 ジョアンの目の前で、ローズマリーと結婚してしまったのだ。 あれから8年。久しぶりに再会したフランコは病で妻を失い、 あの頃とはまるで別人のように暗く沈んでいた。 いまだ彼への愛を秘めたジョアンは、張り裂けそうな心で思った。 いとこの身代わりでもいい。それで彼を癒やせるのなら……。 ヴァージンロードを歩く幸せなフランコとローズマリーの後ろで、切ない失恋の痛みに人知れず耐えたジョアン。もしも彼への恋心が十代の少女にありがちな一時的な熱狂であったなら、どれほど楽だったことか……。もどかしい恋を、故人の手紙が後押しする感動作。

略奪された純白の花嫁略奪された純白の花嫁

神の名を持つギリシア富豪にさらわれて、 愛なき結婚を迫られてーー 「結婚式だけでなく、きみをめちゃくちゃにしに来たんだ」 見知らぬ男性がリムジンの後部座席で邪悪な笑みを浮かべた。 この世のものとは思えないほど美しい男性の正体は、 いま祭壇の前でプリヤを待つ花婿の異母弟、エロースだった。 エロースは父親の遺産を総取りしようともくろむ異母兄に対抗し、 相続の条件である結婚を壊しに来たのだという。 一方、愛する父が遺した会社と従業員を守るために 泣く泣く契約結婚をしようとしていたプリヤは、 エーゲ海の別荘へと連れ去られてもなお、心のどこかで安堵していた。 罪深いほど魅惑的なエロースに、愛なき結婚を迫られるまでは。 プリヤは悩んだ末にエロースの要求を受け入れ、美しい屋敷でぎこちない共同生活が始まります。やがて夫の抗いがたい魅力に屈したプリヤはなすすべもなく純潔を捧げますが、めくるめく日々は突然、終わりを告げて……。全米絶賛のドラマチック・ラブストーリー!

スター作家傑作選〜小さな恋、大きな愛〜スター作家傑作選〜小さな恋、大きな愛〜

牧師の5人娘の長女フィリーは、美人揃いの妹たちに比べて平凡な容姿の田舎娘だ。ある日、都会から来たハンサムな医師ジェームズに道を教えたとき、彼の碧眼に胸のときめきを覚えた。けれど助手席にはファッション誌から出てきたような完璧なまでに美しい連れの女性がいて、その手には、大きなダイヤの指輪が輝いていた…。(『ドクターにキスを』)。育ての親である祖母に疎まれ、家を追い出されたナイリー。路頭に迷う彼女を救ってくれた恩師が急逝して悲しみに暮れるが、生前の恩師の計らいで広大な地所を相続することに。いざその町へ行ってみると、圧倒的な魅力を放つブラントと出会い、運命を感じたーよもや彼が地所を奪い取ろうとする大企業の後継者とは知りもせず。(『運命のプロポーズ』)。小学校教師のニコルは、突然目の前に現れた凛々しい男性を見て、心を震わせたージャン・ジャック!初恋の人。5年前、彼を愛する私に別れの言葉さえ告げずに、彼はこの町を去った。そして今、大企業CEOとなって帰ってきたのだ。しかし、やっと再会できたというのに、彼の瞳は陰り、昔のような優しさがなくなっていて…。(『ガラスの丘のプリンセス』)

シェリ=ビビの最初の冒険シェリ=ビビの最初の冒険

肉屋見習いのシェリ=ビビはある偶然から殺人を犯し、以来殺人が殺人を呼び、前代未聞の極悪人として流刑地カイエンヌへと向かう監獄船バイヤール号の途上にあった…囚人たちは待っていた、シェリ=ビビからの蜂起の合図を!支配下に置いたバイヤール号に遭難者が流れつく。そこにデュ・トゥシェ侯爵がいたーシェリ=ビビは侯爵の父殺害の濡れ衣を着せられ、その妻は初恋の相手セシリー!因縁の下劣漢にある復讐を考えつく…外科医ル・カナックによる言語を絶する方法で若き侯爵と入れ替わるのだ!大いなる秘密を宿しシェリ=ビビはセシリーと夫婦生活をはじめる?すべては“ファタリタス(運命)”に導かれ、フィナーレの大スペクタクルは圧巻!フランスのベル・エポックに人気を博した“最後の連載小説家”と称されるガストン・ルルー。『黄色い部屋の謎』と『オペラ座の怪人』で売れっ子作家となったルルーが、一九一三年満を持して“ル・マタン”紙に連載した本邦初紹介の人気怪人シリーズ“シェリ=ビビ”!

外れスキル「世界図書館」による異世界の知識と始める『産業革命』 〜ファイアーアロー?うるせえ、こっちはライフルだ!!〜(1)外れスキル「世界図書館」による異世界の知識と始める『産業革命』 〜ファイアーアロー?うるせえ、こっちはライフルだ!!〜(1)

「力が全て」を掲げる王国にて、戦闘に使えない知識を持った第三王子、グレイスは「口先だけの知識バカ」と罵られ、辺境の不毛の地へと追放されてしまう。グレイスの数少ない理解者である近衛騎士の少女ヴィグナと鍛冶屋のボーマンとともに辺境の地、アスガルドへと赴くが、そこはかつて「狂王ソウズィ」と呼ばれる人物が治めていた土地だった。触れたものの知識を得ることができるグレイスの能力「世界図書館」を駆使して廃墟となったソウズィの屋敷にたどり着くと、そこには人間にしか見えないほど精巧に作られた少女型のゴーレムが鎮座していた。グレイスがそのゴーレムに触れると、脳内にとんでもない知識が流れ込んでくる。なんと、ゴーレムは異世界の知識で作られた「ロボット」という存在だったのだ。そして、「狂王ソウズィ」とは別の世界から来た人間で、彼の遺産は別の世界の知識で作られたものだということを知る。「世界図書館」で得た知識により起動に成功したロボット「ガラテア」を仲間に加え、今まで蓄えたこの世界の知識と異世界の知識を組み合わせることで不毛の地を少しずつ発展させていくのであった。「知識」を武器に、できそこない王子の快進撃が今始まる!

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