2022年4月19日発売
航空隊の支援を受けて海戦に勝利した連合艦隊は、根拠地トラックへの脅威を排除できたはずだった。だが、米国はニューギニア、アドミラルティ諸島へと進出。新たな航空基地を建設して再びトラックを脅かし始める。 海戦に勝利しても戦況は好転せず、講和への道筋も見えないままだ。 米軍の戦略目標はマリアナ諸島であることは確実。対する連合艦隊はこのままトラックを拠点に堅守するべきか。それとも撃って出て米軍根拠地を攻撃すべきか。 万一、マリアナが陥落するようなことになれば、日本は破滅する。 連合艦隊の総力を結集した第一機動艦隊が出撃する先はーー。
現役医師が描く壮絶無比なハンセン病患者の半生!人は極限状態で如何に生きられるのか?それには我執を捨て、己を顧みず、ただ他と共に生きることだ。多くの先達は幾千年もそれを探求してきた。念仏や祈り、座禅や瞑想、そして自然と共棲することだった。
2021年2月のAmazonベストブックの一冊 〈ニューヨーク・タイムズ〉ベストセラー 35か国語に翻訳予定 ナチス占領下のパリ。 苦しくても、わたしたちには愛する本があった。 戦時下のパリを生きた図書館員たちの 勇気と友情を描く感動作! 1939年パリ。オディールはアメリカ図書館の司書に採用された。文学を愛する彼女は熱心に仕事に取り組むが、ついにドイツと開戦。図書館は戦地の兵士に本を送るプロジェクトを始める。だがドイツ軍がパリ市内に入り、ユダヤ人の利用者に危機が訪れる。利用者のために図書館員が考え出した方策とはーー。戦下のパリと1980年代のアメリカを舞台に、オディールの波瀾万丈の人生と、ナチス占領下の図書館員たちの勇気を描く感動作!
なぜ俺に、またゴーストライターを頼んだのだ 余命6ヵ月の宿敵からの代筆依頼。 初版5万部の自叙伝刊行が会社存続の鍵。 続々と明らかになる、IT企業の創業者の 偽りの過去や警察沙汰・・・・・・ 吉川英治文学新人賞作家が新たな境地で描く、驚愕のミステリ! IT企業の会長・釜田芳人から自叙伝の代筆の依頼を受けた、フリーライター・上阪傑。余命半年だという釜田とは、以前支払いトラブルがあったのに再度依頼してくるのは何故なのか? 取材を進めるにつれ、これまで明かしてこなかった創業エピソードの連続に驚く、と同時にこの依頼の裏に何があるのか疑念は深まっていくーー。吉川英治文学新人賞作家が描く、渾身のミステリ。
F6F、F4Uと相次ぐ敵新型機の前に、零戦の無敵神話は崩壊し、 日本海軍最大の拠点トラック基地は壊滅した。 次にアメリカ軍が狙うのはマリアナだったが、疲弊した連合艦隊にそれを阻む術はない。 マリアナを飛びたつ新型超重爆撃機B-29による、日本本土空襲の危機が迫る。 そこで、日本海軍は苦肉の策として、マリアナを囮とした秘策を繰りだした。 零戦の後継機として登場した烈風が起死回生の一撃を見舞い、 空母『信濃』も傷つきながらも奮闘するのだが……。 友情、復讐、敬意……男たちの様々な感情が洋上でぶつかり、火花を散らす。魂を揺さぶる絶叫が轟く大団円。