2022年5月25日発売
現代では依然として慌ただしい佐々木の身辺。自宅アパートが爆破されたお隣さんは軽井沢にお引越し。クラーケン打倒の立役者に数えられた星崎さんの周囲では局外の異能力者が暗躍する。さらに彼女たちのサボートでてんてこまいする二人静は、まさかの学生コスプレ!?一方、異世界ではヘルツ王国の跡目争いが大きく進展を見せる。ササキ男爵やミュラー伯爵が与しているアドニス殿下の兄・ルイス殿下が敵国であるマーゲン帝国への出兵を決定。玉砕必至の作戦内容を耳にしたことで、佐々木とビーちゃんは王国を守るために帝国へ内偵に向かうことに。星の賢者様を失い衰退の一途を辿るヘルツ王国に未来はあるのか。アドニス殿下とルイス殿下、ヘルツ王家の跡目争いが完膚なきまでに決着を迎える第五巻!果たして佐々木は、星の賢者様の想いを救えるのか。
焼け野原から復興へーオリンピックを目前に急ピッチで東京の整備が進む中、日銀の現金輸送担当者が線路に転落死を遂げた。事故として処理されるはずだったその死を合図に、二度と交わるはずのない人生が再び交差する。-止めなければ。この列車を。江戸川乱歩賞作家が時代の闇に挑む、ノンストップ・サスペンス!
百瀬は、男性恐怖症の千住澄世からの依頼を受ける。知らないうちに親から不動産を受け継いでいたが、管理が行き届いておらず『幽霊屋敷』と地域で問題になっているらしい。一方、百瀬法律事務所の猫たちは、人と猫のお見合いパーティーに根こそぎ強制参加。せいせいしている七重と、ちょっと寂しい野呂。そんな時、「人質」ならぬ「獣質」をとった前代未聞の「ペットホテルたてこもり事件」が起こり、事務所の猫も巻き込まれてしまう!なんとか一緒に住み始めた百瀬と亜子、子育てに奮闘中の春美、いよいよ受験に臨む正水直。みんなの原動力は、周りの優しさと人を想う気持ち。
結婚して三十数年。共働きかつワンオペ育児を卒業し、節約を重ねて住宅ローンも返済完了。定年退職を迎えた霧島郁子がやっと手に入れた夢のセカンドライフは、夫の田舎へ移住したことをきっかけに音を立てて崩れていく。閉鎖的な地域社会、染み付いた男尊女卑ー時代遅れな現実を前に打ちのめされる郁子だったが、ある日出会った銀髪の女性議員・市川ミサオの強烈な後押しで、なぜか市議会議員に立候補することに…!?この土地で生まれ育った落合由香も巻き込み、ミサオ(80代)、郁子(60代)、由香(30代)は、世代をこえて「私たち」を取り巻く問題に立ち向かう!
二〇〇四年の暮れ、北町貫多は、甚だ得意であった。同人雑誌「煉炭」に発表した小説「けがれなき酒のへど」が〈同人雑誌優秀作〉に選出され、純文学雑誌「文豪界」に転載されたのだ。これは誰から認められることもなかった三十七年の貫多の人生において味わったことのない昂揚だった。次いで、購談社の「群青」誌の蓮田という編集者から、貫多は三十枚の小説を依頼される。貫多にとって純文学雑誌に小説を発表することは、二十九歳のときから私淑してきた不遇の私小説作家・藤澤清造の“歿後弟子”たる資格を得るために必要なことであった。しかし、年が明けても小説に手を付ける気にはなれなかった。貫多に沸き起こった、恋人を得たいとの欲求が、それどころではない気持ちにさせるのだ。貫多は派遣型風俗で出会った〈おゆう〉こと川本那緒子の連絡先を首尾よく入手し、デートにこぎつける。 有頂天の貫多は子持ちの川本と所帯を持つ妄想をする。しかし、一月二十九日、恒例の「清造忌」を挙行すべく能登を訪れた貫多は、取材に来た若い新聞記者・葛山久子の、余りにも好みの容姿に一目ぼれをしてしまう。東京に戻るや否や、小説家志望の葛山に貫多は自作掲載誌を送るが、その返信はそっけないものだった。手の届く川本と脈のなさそうな葛山、両者への恋情を行きつ戻りつしながらも、貫多は「群青」に短篇、匿名コラム、書評を発表していく。そして、「群青」九月号には渾身の中篇「どうで死ぬ身の一踊り」が掲載されたが、その反響は全く感じられなかった。同じころ、葛山からは返信が途絶え、川本にはメールが通じなくなる。順風満帆たる新進作家・貫多の前途に俄かに暗雲が立ち込めるのだった。 完成直前で未完となった、著者畢生の長篇1000枚。
2匹の勇気が、きっとあなたを強くする!『優しい死神の飼い方』『黒猫の小夜曲』を超える、予測不能なスペクタクル!黒猫のクロは、今まさに自殺しようとする料理人に出会う。彼は婚約者に拒絶され、さらにその彼女を喪い、絶望の淵に追い詰められたのだ。一方そのころ、ゴールデンレトリバーのレオもまた、新たな「未練」を解決しようと動き出した。「人魂」の噂が飛び交い、不審火事件が続く街で、一体何が起きているのか。すべての謎が一つに繋がったとき、シリーズ最大のピンチが2匹に迫っていた。『我が主様』の命により、動物の姿を借りて地上に降り立ったレオとクロ。彼らの本質は高位な霊的存在、いわゆる「死神」「天使」-。「生と死」に寄り添う隣人たちの、心震わせるミステリーシリーズ第3弾!
異世界の路地裏で生まれ育った、心優しい少年ルート。その日暮らしではあるけれど、明るくたくましく暮らしている。やがて10歳の誕生日を迎え、ルートは教会を訪れた。仕事に就く際に必要な『技能スキル』を得るべく、特別な儀式に臨むためだ。そこでルートは、衝撃の事実を知る。なんと彼は転生者で、神様の手違いにより貧困街に生まれてしまったらしい。お詫びとして最強のスキルを授けられたルートは、路地裏で暮らす人々に幸せを届けようと決意してー。天才少年のほのぼの街づくりファンタジー!
クラスごと勇者召喚されるも、称号も能力もない無能だからと一人追い出された少年、結城晴人。暗殺されかけた彼は、神様と出会い、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れた。-魔王は人族との争いを望んでいない。これまで倒してきた四天王二名の言動からそう予想したハルトは、勇者の一人、天堂と共に、魔王に会いに行くことに。魔族領に向かった二人は、魔王城潜入に成功、魔王フランと対面する。そしてそこで、人族との協調を拒む魔族がいることを知らされた。彼らを排除すべく協力を約束したのだが、その矢先、魔王と反目していた四天王の二名が反乱を起こしー。四天王反乱の陰に、邪神復活計画アリ!?難易度激甘ファンタジー、第7弾!