小説むすび | 2022年5月25日発売

2022年5月25日発売

佐々木とピーちゃん 5 裏切り、謀略、クーデター! 異世界では王家の跡目争いが大決着 〜現代は待望の日常回、ただし、ハードモードの模様〜佐々木とピーちゃん 5 裏切り、謀略、クーデター! 異世界では王家の跡目争いが大決着 〜現代は待望の日常回、ただし、ハードモードの模様〜

出版社

KADOKAWA

発売日

2022年5月25日 発売

現代では依然として慌ただしい佐々木の身辺。自宅アパートが爆破されたお隣さんは軽井沢にお引越し。クラーケン打倒の立役者に数えられた星崎さんの周囲では局外の異能力者が暗躍する。さらに彼女たちのサボートでてんてこまいする二人静は、まさかの学生コスプレ!?一方、異世界ではヘルツ王国の跡目争いが大きく進展を見せる。ササキ男爵やミュラー伯爵が与しているアドニス殿下の兄・ルイス殿下が敵国であるマーゲン帝国への出兵を決定。玉砕必至の作戦内容を耳にしたことで、佐々木とビーちゃんは王国を守るために帝国へ内偵に向かうことに。星の賢者様を失い衰退の一途を辿るヘルツ王国に未来はあるのか。アドニス殿下とルイス殿下、ヘルツ王家の跡目争いが完膚なきまでに決着を迎える第五巻!果たして佐々木は、星の賢者様の想いを救えるのか。

雨滴は続く雨滴は続く

出版社

文藝春秋

発売日

2022年5月25日 発売

二〇〇四年の暮れ、北町貫多は、甚だ得意であった。同人雑誌「煉炭」に発表した小説「けがれなき酒のへど」が〈同人雑誌優秀作〉に選出され、純文学雑誌「文豪界」に転載されたのだ。これは誰から認められることもなかった三十七年の貫多の人生において味わったことのない昂揚だった。次いで、購談社の「群青」誌の蓮田という編集者から、貫多は三十枚の小説を依頼される。貫多にとって純文学雑誌に小説を発表することは、二十九歳のときから私淑してきた不遇の私小説作家・藤澤清造の“歿後弟子”たる資格を得るために必要なことであった。しかし、年が明けても小説に手を付ける気にはなれなかった。貫多に沸き起こった、恋人を得たいとの欲求が、それどころではない気持ちにさせるのだ。貫多は派遣型風俗で出会った〈おゆう〉こと川本那緒子の連絡先を首尾よく入手し、デートにこぎつける。 有頂天の貫多は子持ちの川本と所帯を持つ妄想をする。しかし、一月二十九日、恒例の「清造忌」を挙行すべく能登を訪れた貫多は、取材に来た若い新聞記者・葛山久子の、余りにも好みの容姿に一目ぼれをしてしまう。東京に戻るや否や、小説家志望の葛山に貫多は自作掲載誌を送るが、その返信はそっけないものだった。手の届く川本と脈のなさそうな葛山、両者への恋情を行きつ戻りつしながらも、貫多は「群青」に短篇、匿名コラム、書評を発表していく。そして、「群青」九月号には渾身の中篇「どうで死ぬ身の一踊り」が掲載されたが、その反響は全く感じられなかった。同じころ、葛山からは返信が途絶え、川本にはメールが通じなくなる。順風満帆たる新進作家・貫多の前途に俄かに暗雲が立ち込めるのだった。 完成直前で未完となった、著者畢生の長篇1000枚。

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