2022年6月28日発売
道道
男は、どん詰まりの場所にいた。大学生だった娘の交通事故死。自殺未遂の隘路から抜け出せない妻。あれを試すしかないのかー。高校時代、失意のうちに目にした一枚の絵。そのあとに訪れた不可思議な出来事。40年ぶりにその絵の前に立った男は、気が付けば娘の交通事故が起こる直前の三軒茶屋の交差点にいた。
明日へのペダル明日へのペダル
50代半ばの男性が、健康を理由にはじめたロードバイクにのめり込む。折しもコロナ禍、会社の業績不振という息苦しい状況が訪れるなか、会社では部下、自転車では師匠となる女性とともに新しい扉を開いてゆく。
墜落墜落
2022年6月金城華が夫の一を刺殺。DVに耐えかねた妻が夫を殺した単純な事件として解決するはずだった。しかし、担当検事の冨永真一は不審を感じ、自ら捜査に乗り出す。ほぼ時を同じくして糸満市で自衛隊の戦闘機の墜落事故が発生。民間人が死亡したことで軍事基地が集中する沖縄では、抗議デモが巻き起こる…。かつてない臨場感で沖縄の姿を炙りだす、冨永検事シリーズ第三弾にして最高傑作!
図説 アルプスの少女ハイジ 増補改訂版図説 アルプスの少女ハイジ 増補改訂版
ハイジの世界へようこそ!感動の名作の歴史的背景を探り、物語の名場面が新たな解釈でよみがえる。“特別収録”2019年スイス国立博物館『日本のハイジ展』座談会。
母 信子母 信子
「お前たちを殺すことはできない。俺の分まで生きてくれ」との、夫の別れ際のひと言に、今日まで背中を押されて生きて来た。今でも、去っていく…あの後ろ姿が忘れられない。平成に入り、和子は84歳になった母信子を誘い、オホーツクへ旅に出る。そこで母は、堰を切ったように、満州の記憶を話しはじめる。信子が娘に語った戦争の記憶をもとに綴られる、明治から令和まで5つの時代を生きた、4世代110年にわたる女たちの物語。
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