小説むすび | 2022年8月30日発売

2022年8月30日発売

レッドゾーンレッドゾーン

出版社

小学館

発売日

2022年8月30日 発売

病む人がいるなら我々は断るべきではない。 【第一話】レッドゾーン 日進義信は長野県信濃山病院に勤務する内科医(肝臓専門医)だ。令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊中のクルーズ船内で増加する新型コロナ患者の受け入れを決めた。呼吸器内科医も感染症医もいない地域病院に衝撃が走る。日進の妻・真智子は、夫がコロナ感染症の患者を診療することに強い拒否感を示していた。 【第二話】パンデミック 千歳一郎は五十二歳の外科医である。令和二年三月に入り、コロナの感染者は長野県でも急増していた。三月十四日、千歳は限界寸前の日進に変わり、スペイン帰りの32歳女性コロナ確定患者を診察し、涙を流される。翌日、コロナ診療チームに千歳が合流した。 【第三話】ロックダウン 敷島寛治は四十二歳の消化器内科医である。コロナ診療チームに加わって二月半が過ぎた。四月上旬、押し寄せる患者に対応し、信濃山病院が総力戦に突入するなか、保健所は感染症病床を六床から十六床に増床するよう要請する。医師たちはすべての責務を信濃山病院だけに負わせようとする要請に紛糾するが、「病める人がいるのなら、我々は断るべきでない」という三笠内科部長の発言により、増床を受け入れる。 【編集担当からのおすすめ情報】 報道ステーション、朝日新聞、NHKなど 80以上のメディアに取り上げられ 大反響を呼んだ『臨床の砦』続編! コロナ禍の最前線に立つ現役医師(作家)が 自らの経験をもとに綴った、勇気と希望の物語。

最強の軍師と隠れ天才部隊最強の軍師と隠れ天才部隊

王国の戦術補佐官として功績を上げていたイディオだが、冤罪を掛けられ、辺境のダブロ領へと左遷されることに。肩書きこそ軍師となった栄転だが、実際には中央から切り離されたようなものだ。それでも持ち前の誠実さを持って任務にあたろうと気持ちを新たにしていたが、任地での彼の扱いは思いのほか良いものだった。ダブロ侯爵もイディオに好意的であり、左遷された落ち目の人間ではなく、優秀な軍師として扱ってくれている。副官となったミューティも優秀な魔法使いで、彼の心の支えになってくれていた。部隊増強のためにスカウトした女剣士のエスフォとは、体を重ねるだけでなく、気持ちでも通じ合っている。かつての同僚でもある諜報員のソリテもまた、彼を慕って信頼出来る仲間になってくれた。癒やしとして、交流として、報酬として。様々な理由でイディオを求める美女たちだったが、そのどれもが裏表のない、純粋な好意だと信じられる。愛する女性たちと協力し、能力を高め合ったイディオはいつしか最高の軍師として部隊をまとめ、傍若無人な王国相手にも大きな戦果を上げていき…。

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