2022年8月9日発売
世界中が熱狂する歌姫・ウタのライブにルフィ率いる麦わらの一味や海賊、海軍、ファンが大集合!“ウタはシャンクスの娘”という衝撃的な事実が発覚し、世界を揺るがす戦いが幕を開ける!25周年記念映画を最速ノベライズ!
一九九六年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から二年経った今も、足取りはつかめていない。殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受け、半地下で暮らす殺人犯から小さな窓越しに食糧をもらって生き延びる少年。それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていくー。
突然はじまった学校でのいじめは、一向に止む気配がない。理由も分からないまま、夏美は14歳の誕生日を迎えた。雨の公園でいじめっ子たちに責められていた彼女に訪れた、ある転機とは…。(表題作「誕生日の雨傘」)ままならない毎日に、それでも前を向く勇気を与えてくれる、お守りのような小説集。
天賦の作詞作曲の才に恵まれた福田葵。幼馴染と組んだバンドが、とうとう大手レコード会社の目に留まった。プロデューサーの条件を受け入れた葵はー。バンドのデビューのために幼馴染を外すことを選んだ。その瞬間から音楽の神は葵にますます愛を注ぎ始め、-あるいは天罰を下す。
幼いとき両親が事故死し、トリクシーは伯父夫妻に引き取られた。だが愛情は美しいいとこのみに注がれ、トリクシーはまるで使用人扱い。23歳になった今は家を出て、看護師見習いとして寮暮らしをしている。ある日、病棟で転びそうになり、憧れのクレイン教授に抱きとめられた。思わず胸を高鳴らせたが、いとこの誕生パーティで偶然会った教授は、トリクシーのことなどまったく憶えていない様子だった。当然よね、わたしは彼を遠くからこっそり見つめていただけなんだから。それに、クレイン教授はどうやらいとこを気に入ったようだわ…。意気消沈するトリクシーだったが、後日、教授から食事に誘われ、予想だにせぬ台詞を聞く!「きみは妻にふさわしい女性だと思う」
レインは亡き親友とした約束で、診療所の看護助手として働き始めた。目的は医師のコールに「あなたには8カ月の娘がいる」と伝えること。彼は自分に子供がいると知らない。赤ん坊の母親がこの世にいないのも。レインは親友の名前すら聞いていないコールを許せなかった。しかし医師としてすばらしいうえ、男性としての魅力にもあふれる彼に知らず知らずのうちに惹かれ、夢中になってしまう。コールに娘の存在を明かしたとき、レインはある過ちに気づいた。彼が赤ん坊を引き取りたがったら、わたしはまた一人ぼっちになる。でも、コールが言う「ぼくたち」にわたしの入れる隙間はあるの?どんなに愛情深く育てていても、しょせんは母親の代用品なのに…。
派遣社員のダーシーはある日、書類の配達を頼まれてホテルへ向かった。だが指定された部屋にいたのは不穏な表情をした屈強な男2人で、中に引きずりこまれた彼女は、恐怖のあまり気を失ってしまう。次に目覚めたとき、ダーシーはネーヴという名の見知らぬ大富豪が住む豪邸に連れてこられていた。先ほどの男たちは彼の用心棒だった。ダーシーをなぜか脅迫犯と誤解したネーヴは彼女を囚われの身にしたのだ。一瞬だけ情熱的なキスをされたとき以外、冷徹な態度の彼に恐怖を覚え、彼女は隙をついてどうにかこうにか自宅へ逃げ帰った。その翌週、新しい派遣先で念願の秘書として働くことが決まり、喜んだのもつかの間、ダーシーは社長の顔を見て驚愕するーネーヴ!
伯爵家のパーティに招かれたトゥルーディは、国で最も人気の独身貴族バスティアンも滞在中と知り、心を弾ませた。だが、彼に途方もない賭けを持ちかけられ、赤面するー彼は心に愛がなくても、ベッドでの歓びは与えられることを証明してみせるというのだ!-『罪深き賭け』社交界に復帰した公爵未亡人ソフィア。自宅で開いた舞踏会に現れた、放蕩伯爵として悪名高いダンテの姿を見て、彼女の心はかき乱された。10年前、未婚のわたしにつきまとい、あろうことか唇まで奪った不埓な彼が、なぜここに?招待なんてしていないのに!-『放蕩伯爵と白い真珠』巨万の富を誇るルーファスは数週間前に公爵位を継いだばかり。領地の管理人が夜逃げしたという知らせを受けて現地に向かったところ、森の池のほとりで若く美しい娘と出会い、思わず口づけをしてしまう。相手が教区牧師の品行方正な妹アンナだとは知らずに。-『奔放な公爵の改心』公爵マーカスは親友の妹ジュリアナの言葉に耳を疑った。訳あって、彼に愛の手ほどきをしてほしいというのだ。マーカスは堕天使のように美しい顔に悪魔の笑みを浮かべた。4年前に伝えるはずだったこの想いを今、彼女にわからせるのだー身も心も虜にして。-『高潔な公爵の魔性』
フェイスは恋人クインと医学を志し、卒業後は結婚しようと誓っていた。だが大学進学を前に、彼女は理由も告げず、突然彼の前から姿を消した。あれから17年。亡き母の葬儀で帰郷したフェイスは、医師となって母の最期を看取ってくれたクインと再会を果たす。「フェイス?」以前より深みが増した彼の声を聞いた瞬間、なつかしさと、やるせない悲しみの涙が、彼女の頬を伝った。ああ、彼への想いは、あの頃と少しも変わっていない。でも…。一方、クインは彼女に寄り添っている若者に敵意を向けた。不穏な空気を察したフェイスは、いとまを告げてその場を後にしたー傍らに立つ若者の、17年前のクインとよく似た声に促されながら。
王女アマリアの人生は、25歳で激変した。出生時に取り違えられ、実は農家の娘だったと判明したのだ。公私にわたる重圧から解放されて宮殿をあとにした彼女は、5年前、スペイン富豪ホアキンと出会ったホテルへ向かった。つらいとき、何度あの夏の甘美な思い出に救われたことか。だが出迎た彼は、まるで罰するように乱暴なキスをすると、冷たい声で告げた。「あの残酷な仕打ちを償ってもらおう」王女ゆえに別れを選ぶしかなかった私を、今も憎んでいるの?思わず身震いしたアマリアを、ホアキンの氷の視線が貫いた。
失職してロンドンを離れ、元里親の家に身を寄せていたリアは、ある日、臨時の家政婦としてイタリア富豪の留守宅に赴いた。汗だくで掃除を終えたあと、ついに我慢できなくなり、生まれたままの姿で室内プールに飛びこんだ。そこへ男性が現れ、リアは凍りついた。ああ大変!庭師かしら?だが、秘書だという彼の美貌に惹かれ、たちまち虜になる。一夜限りの恋と知りつつ純潔を捧げた翌朝、彼が屋敷の主人ジオだと知って愕然とし、リアは逃げ帰った。3カ月後、リアは彼のオフィスを訪ねたー身重の体で。
オリヴィアの婚約者コンスタンティンの亡父の追悼会に、彼の兄で15年前に死んだはずのヴァレンティンが突然現れた。会場が大混乱に陥るなか、オリヴィアは連れ去られた。かつてヴァレンティンと幼い恋を育んだ島へ。彼が生きていた!だが喜びはなく、あるのは困惑だけだった。「僕は君を弟から取り返し、必ず君と結婚する」なぜ?あのとき、私の前から消えてしまったのに?かつて愛した人の宣言に、オリヴィアは“ノー”と答えた。ヴァレンティンの彫刻のような冷たい美貌を見上げるとー?!
ジェナは人工授精で、亡くなった夫の子どもを身ごもった。ところがその半年後、病院から驚くべき事実を知らされる。担当者のミスで、ほかの男性の精子と取り違えたというのだ。しかもその男性は有名な大富豪、ブレイク・ウィンストンだった。彼は跡継ぎとなる赤ん坊が生まれたら当然引き取ると主張したが、ジェナは日に日に育っていく小さな命を手放す気はなかった。亡夫の子ではないけれど、愛しい我が子に違いはないわ。そんなジェナをブレイクは豪奢な屋敷へ招待すると、驚くべき提案を切りだしたー結婚して一緒に育てないか、と。愛はなくても、この子を守れるなら…。ジェナは心を決めた。
国際的大企業に入社したソフィーは、その熱心な仕事ぶりで一目置かれる存在となった。でも最高財務責任者であるセクシーな上司、ヴァンの前ではそうはいかない。ある日、ヴァンの出張に同行したソフィーは、滞在先のホテルでハンサムな彼の黒い瞳に宿る、欲望の色に気づく。初めてヴァンが見せる男の顔。だめよ、彼に隙を見せては。ソフィーは二つの秘密を抱えていた。この会社に来た目的。そしてもう一つは…彼への秘やかな恋心。なのにあろうことか彼と結ばれてしまうなんて、予定外だわ!彼女は狼狽した。ヴァンが企業スパイと疑って近づいてきたとも知らず。