2022年9月9日発売
念願のペンションを開業し、何組ものお客様を迎えることが出来たルナン。自慢の料理や前世基準のサービス、『黒魔女』の力も駆使したおもてなしに驚かれる日々を送っていた。またその傍ら街で自家製の魔術薬の露店を出し、抜群の効き目にこちらでもお得意様をゲット!薬を求める亜人の少女を助けたりして過ごしていたが…ある日、近くの森に子を産んだばかりの魔獣が棲み着いたとの噂が流れる。お客様達に注意を促したルナンだったが、状況が急変しー!?
周囲を無自覚に救済しつつ、中々折れない己のフラグと格闘していたロザリンド。完全破壊するにはゲームヒロインの存在が必要でー今まで築き上げた人脈を使いなんとか召喚を成功させる。しかし、現れたのはまさかの身内だった!?神様にチェンジを要求するが却下され絶望するも、すぐ開き直り「私達と全精霊王契約ツアーだから」とヒロイン強化に全力を注ぐことに!全ての死亡フラグ破壊を目指し、そして、世界の平和のため勇者ロザリンドが疾走する!!
あちこち駆け回る忙しさからやっと解放され、ダンジョンでゆっくり過ごしていたユキ。後回しにしていた翼の性能をチェックしたり、戦闘訓練を行ったり、エリア拡張や改造したりと有意義な時間を送っていた。そんなある日、王都にいたネルから連絡が入り急ぎ向かうことに。そこで待ち受けていたのは、以前救援に向かったエルフの里の女王で、何故か異文化交流として多種族で行える行事がないか意見を求められて…!?
聖骸巨神を使ったクーデターから王都を救ったサトゥー達。ムーノ伯爵領に戻った後も、次期領主の結婚式に出席したり、太守に任命されたり、コボルトと友好関係を結んだりと大忙し。そんな中、突然訪れたリーングランデに要請されたのは、内乱の続くヨウォーク王国に出現した魔王の討伐。サガ帝国が新たに召喚した勇者と共に魔王を倒すも、この魔王の出現は内乱と何か関係があるようで…?ほのぼの異世界観光記、新たな出会いの二十六巻!
リベルの弟ノアを加え賑やかになったフローラ達だが、イズナがリベルの母テラリスが幽閉されている敵の施設を特定!ネコ空軍とともに番人のゴーレムを倒し助けに行くが…ベッドでのんきに寝てる!?目覚めたテラリスはやたらノリのいい気さくなお姉さんで、フローラのこともなんだか気に入った様子。敵の情報も聞き出し、無事帰還した一行だが、下界でも仕事三昧のフローラを見かねたリベル達は、強制的に休みをとらせ皆でバーベキューをすることに!
メディアを排除し、「ザ・ゲーム」を開催せよ!コロナ禍にもかかわらず、強引に開催された東京五輪の最中、大学教授が、「五輪は集金・分配システムと化し、意義を失った」という言葉を残して、日本を去った。数年後、記者がある情報を手にする。世界的企業が、新たなスポーツ大会「ザ・ゲーム」を企画している、と。記者は、この大会を仕掛ける、謎の組織の正体を暴けるのか。
特許権を盾に企業から巨額の賠償金をふんだくっていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来。今は「特許権などの侵害を警告された企業を守る」ことを専門に東奔西走している。宮城県の久郷いちご園では、久郷出身の大学研究員・初田優希が、新品種“絆姫”の開発に成功。さらに世界的なパティスリー「カリス」に気に入られ、クリスマスケーキに使用されることになった。しかし初出荷前日、大手商社の田中山物産より「『絆姫』という名称は当社が持つ商標権を侵害している」との警告書が届いたのだ。カリスからは、名称変更せずに速やかに解決すること、もしくは全被害額を支払うよう宣告される。いったいどの段階で名称が漏れたのかー。分が悪すぎる状況のなか、クリスマスは刻々と迫り、大量のいちごは出荷できないー。追い詰められた未来は驚天動地の勝負に出る!
横浜の語学専門学校に進学した奈津は、叔母に頼まれた見合い写真を持って、横浜海軍航空隊の飛行艇の操縦手となった従兄の元を訪ねた。だが昭和17年、従兄の操縦する飛行艇は南洋を哨戒飛行中、敵爆撃機の編隊から友軍の輸送船団を守るために単機で奮戦し、郷里に新妻を残したままマーシャル諸島に散った。奈津にそれを知らせたのは、従兄の友人で元民間航空会社のパイロットの朽木だった。昭和20年になると、本土への空襲は激化し、横浜も絨毯爆撃にあう。奈津は焼け野原で、はじめて戦争の本当の姿を知る。8月15日の日本敗戦から数日後、朽木は終戦の連絡のため、ボロボロになった九七式飛行艇で宅間湾から飛び立った。奈津は、必ず帰ってくると約束した朽木の飛行艇を、赤いパラソルをさして岸壁から見送るー。
“ifの歴史”-あり得たかもしれない歴史を研究するゼミ「有賀研」に進級した南武大学三年の坂堂雄基。さっそく曾祖父が遺した大量の海軍資料に、准教授の有賀と院生の小春が目をつける。書斎の残る本家を訪ねると高齢の曾祖母が「戦地から持ち帰った大事なもの、取ってあるかしら…」と意味深な発言。謎の島の記述がある戦時中の日記も見つかり、「持ち帰ったもの」の正体を追うことに。やがて思いもかけぬ坂堂家の「秘密」が明らかとなり、さらに事態は人類史や国際社会に繋がる…。
交際中の恋人に、やっと純潔を捧げる覚悟ができたモーガンは、金髪美女をベッドに連れ込む彼を見てショックを受ける。隣室に駆け込むと、そこには彼の兄コンスタンティンが。ギリシア神のように逞しい美貌の彼こそ、本当は会った瞬間、惹かれるものを感じていた相手。モーガンは誘われるまま、魔法にかかったようにコンスタンティンに純潔を捧げてしまった。その翌朝、不幸にも恋人が自動車事故により帰らぬ人となる。5カ月後、モーガンは膨らみかけたお腹を抱え途方に暮れていた。コンスタンティンに打ち明けなくては。子供の父親はあなただと。だが彼は冷然と言った。「僕の子であるはずがない」
アナは富豪カイオと結婚した。1年間限定、寝室は別との約束で。放蕩者で知られるカイオは先を見据え、“堅実で家庭的な実業家”のイメージを必要としていた。そこへ狡猾なアナの父親が、ビジネスとして娘を差しだし、契約結婚を持ちかけたのだ。だが1年後の離婚成立直後、アナは思わぬ事態に巻きこまれる。誘拐犯に追われ、ひと晩だけカイオと別荘に身を隠すことに。本当はずっと彼に惹かれていた。もう二度と会えなくなるなら、せめて最後に純潔を捧げたい…。あふれだすアナの想いに、カイオは厳しい顔で応えた。これは愛ではなく情事なのだと。
7年前、ロージーの初恋は終わりを告げた。父が教育係をしていたコルソは、地中海を望む王国の皇太子。コルソの25歳の誕生日の舞踏会に招かれたとき、ロージーは18歳で、貧しい家から何とか出席した。そして、王宮で部屋が隣り合わせた女性が、電話で話す声を耳にする。コルソを誘惑し、彼の子供を妊娠するつもりだと。大変だわ!意を決してコルソに打ち明けるが、彼は信じない。幼い恋心を打ち砕かれ、ロージーは逃げ帰ったー。7年後、国王となったコルソが、美しく成長した彼女を訪ねてくる。
両親に捨てられ、掃除人として身を粉にして働くタビーは、里親の元で姉妹のように育った親友を看取ったあと、遺された生後6カ月の赤ん坊の後見人となった。だが、独身で貧しい彼女に福祉局が養育権を認めず、悩んだ末、タビーは会ったこともない遺児の共同後見人ーギリシア富豪アケロンに協力を仰ぐことにした。巨大なビルの最上階で対面した彼は、恐ろしいほどハンサムで、とてつもなく冷酷だった。「その薄汚い女をつまみ出せ」にべもなく追い返されたタビーだったが、なぜか数時間後、態度を急変させたアケロンにプロポーズされて…。
看護師のジェインは祖母の看護のために仕事を辞めたが、祖母が亡くなり、途方に暮れていた。屋敷は見舞いにさえ来なかった従兄が相続するうえ、遺された祖母の愛犬1匹と愛猫2匹を連れて、数日中に出ていくようにと言い渡されてしまったのだ!新しく勤め先が見つかれば糊口をしのげるけれど、以前働いていた病院には空きがなく、行くあてもない。目の前が真っ暗になったとき、祖母を生前診てくれたヴァン・ダー・ヴォーレンホヴ教授が弔問に訪れた。ジェインは気がつくと、彼の胸に顔をうずめて泣いていた…。
ギリシア、イタリア、スペインが生んだ美形ヒーローとの、もどかしい恋物語3選!美しきギリシア人のアレックスと仕事をして2年。美人の恋人がいると噂の世慣れた彼を愛してしまったリースは、大きな決断をしなければならなかった。職を辞し、彼にさよならを告げるのだ。振り向いてくれないのにそばにいるのはつらすぎるから。夜ごと涙で枕を濡らし、いよいよ決心したリースは、最後の仕事へと向かうが…(「愛のシナリオ」(レベッカ・ウインターズ))。失恋旅行でローマへ来たシャーロットがホテルのバーで嘆息していると、魅力的な長身男性が隣に座った。「君、大丈夫?」優しい言葉をかけてきた裕福なイタリア人のルチオに惹かれ、身も心もゆだねるが、眠っている間に彼は忽然と姿を消したー“すてきな夜をありがとう”と書き残して。数週間後、彼女は妊娠に気づき…(「トレヴィの泉に願いを」(ルーシー・ゴードン))。弟が作った借金に頭を抱えるリアの前に、半年だけ恋人だったスペイン人実業家のアレハンドロが現れた。1人の女性と長続きする関係を持てない彼を本気で愛するようになってしまったリアは、ぼろぼろになる前に自ら身を引いたのだった。しかし今、彼は借金を肩代わりする見返りに、またベッドを共にするよう要求してきた!(「情熱の取り引き」(トリッシュ・モーリ))
世界に冠たる高級ブランドの社長アレクセイは、セクシーな魅力あふれる、女泣かせのプレイボーイ。ケイトがそんなアレクセイの秘書に抜擢されたのは、ちょっと太めで冴えない彼女となら過ちを犯さずにすむからだった。だからずっと、ケイトは彼への密かな想いを隠しつづけてきた。ところが、事故に遭ったアレクセイが療養中に事態は一変。会社の経営権を奪おうとする者を退けるために、アレクセイが役員たちを味方につけようと一計を案じたのだ。見せかけの婚約劇を演じ、彼の私生活にまつわる悪評を返上するという。そして相手役として彼が選んだのは、なんとケイトだった!
ギリシア大富豪ニックと離婚協議中のベッツィ。もう引き返せない。夫のあんな秘密と嘘を知ったあとでは。ニックを心から愛していた。だから子供が欲しいと言った。なのに、まさか彼がもう何年も前に避妊手術を受けていたなんて!名もなきウエイトレスだった私に、ギリシア名家の跡継ぎを産ませるつもりなどはじめからなかったのだ。だが別居中のニックがふらりと屋敷に立ち寄ったある日、二人は離婚のことも忘れ、何度も激しく求め合ってしまう。尽きることのない情熱と、夫への愛に苛まれるベッツィは、2カ月後、信じられない体の変化に気づく…。
「あなたの子供をもう一人産ませて。私たちの娘を助けるために」イタリアにあるヴィンチェンツォの豪邸を訪れ、ローリは懇願した。忘れられていても、頭がおかしいと思われても当然だわ。ヴィンチェンツォにとって私は、5年も前のゆきずりの女なのだから。私にとってあの夢のような日々は、生涯忘れえぬ恋だけれど…。その後ひそかに独りで産み育ててきた娘が難病とわかり、適合するドナーが見つからない今、父親である彼にすがるしか道はない。震える声で人工授精の手順を説明しようとするローリの心を、ヴィンチェンツォの冷徹な声が切り裂いた。「僕の人生計画に子供は入っていない。今までも、これからも」