小説むすび | 2022年発売

2022年発売

即興詩人 初出影印版即興詩人 初出影印版

出版社

鴎出版

発売日

2022年3月24日 発売

ジャンル

アンデルセン作・森鷗外訳「即興詩人」は、明治25年(1892)から明治34年(1901)にかけて、雑誌『しがらみ草紙』(『柵草紙』)、『めざまし草』(『目不酔草』)に計38回断続的に掲載された。それを影印、一冊にまとめたものである。 ・『即興詩人』 わが最初の境界/隧道、ちご/美小鬟、即興詩人/花祭の上/花祭の下/蹇丐/露宿、わかれ/曠野/水牛/みたち/学校、えせ詩人、露肆/神曲、吾友なる貴公子/めぐりあひ、尼君/猶太の翁/猶太をとめ/媒/謝肉祭/歌女/をかしき楽劇/即興詩の作りはじめ/謝肉祭の終る日/謝肉祭の終る日のつづき/精進日、寺楽/友誼と愛情と/をさなき昔/画廊/蘇生祭/燈籠、わが生涯の一転機/基督の徒/山塞/血書/花ぬすびと/封伝/大沢、地中海、忙しき旅人/一故人/旅の貴婦人/慰籍/考古学士の家/絶交書/好機会/古市の上/古市の下/噴火山/嚢家/初舞台/人火天火/もゆる河/旧羈靮/苦言/古祠、瞽女/夜襲/たつまき/夢幻境/蘇生/帰途/教育/小尼公の上/小尼公の下/なきあと/未錬/梟首/妄想/水の都/颶風/感動/末路の上/末路の下/流離/心疾身病/琅玕洞 ・「即興詩人」および初出誌『しがらみ草紙』『めざまし草』について ・初出「即興詩人」掲載一覧

ハイドロサルファイト・コンクハイドロサルファイト・コンク

出版社

集英社

発売日

2022年3月25日 発売

「遠くない未来に、私は死ぬ」。病とは無縁だった著者・花村萬月が、このままでは2年後の生存率が20%の骨髄性異形成(こつずいせい・いけいせい)症候群に罹り、骨髄移植を受けることになった。それは現在まで続く地獄の始まりだった。これは、現世の報いなのか? 発症から骨髄移植、GVHD(移植片対宿主病)、間質性肺炎、脊椎四ヵ所骨折など、副作用のオンパレードへと到る治療の経過を観察しつづけた作者自身によるドキュメンタリー・ノベル! 「血液検査の結果、完全に血液がO型からAB型に変わった。爪のかたちや体毛、髭など、ずいぶん外見上の変化がある。食べ物の好みもまったく変わってしまった。加えて精神が大きく変貌したのかもしれない。自分の血液をすべて殺して、他人の血液を迎えいれる。凄いことだ。」(本文より) 【著者略歴】 花村萬月(はなむら・まんげつ)1955年、東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に「百万遍」シリーズ、「私の庭」シリーズ、『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『ニードルス』『花折』『帝国』『対になる人』『夜半獣』など著書多数。

十二年目のシンデレラ十二年目のシンデレラ

出会いなおして、恋をして、 そしてふたたび傷ついてーー 「起きろ! ぼくの別荘でいったい何をしている?」 リーズが驚いて顔をあげると、目の前に初恋の人がいた。 12年前より背が高く、たくましくて魅惑的なケイドーー 彼はいまや成功した実業家で、わたしとは別世界の住人だ。 その証拠に、フロリダのこの高級リゾート一帯は彼のものだという。 たがいに戸惑いながら言葉を交わすうち、 ケイドの父親によって引き合わされたのだと気づいたときには、 ふたりは嵐のせいで彼の別荘から出られなくなっていた。 1週間の間だけーーそう自分に言い聞かせ、リーズは夢見ることにした。 美しく静かなこの場所で、かなうことのない愛の続きを。 すべてを忘れて、昼夜を問わず自由奔放に愛し合うふたり。やがてケイドが愛を告げ、リーズはかつて彼のもとを去った理由と秘密をついに告白せざるを得なくなり……。救いのない世界で生き延びた乙女の、切なくも美しい恋物語。『孤高の富豪を愛したら』関連作。

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