2023年1月31日発売
黄河のほとり、第九十九更生区。知識人たちはここで「こども」に監督され、再教育を受ける。解放を夢見て狂騒的な鉄鋼農業生産に突き進む彼らを、やがて無謀な政策の果ての大飢饉が襲い…。不条理な政治に翻弄される人間の痛ましくも聖なる苦闘を、『天の子』『旧河道』『罪人録』『新シーシュポスの神話』-「四つの書」の形式で語る。大躍進時代を彷彿とさせる歴史の暗部に挑んだ代表作。マン・ブッカー国際賞最終候補、フランツ・カフカ賞受賞、フェミナ賞外国小説部門候補、紅楼夢賞審査員賞受賞。
「アメリカ文学の静かな巨人」のデビュー短編集。言葉と自在に戯れるデイヴィスの作風はすでに顕在。小説、伝記、詩、寓話、回想録、エッセイ…長さもスタイルも多様、つねに意識的で批評的な全34編。ある女との短命に終わった情事を、男が費用対効果という観点から総括しようとする表題作「分解する」をはじめ、長編『話の終わり』の原型とおぼしきファン必読の短編も。
言葉が話せず、指を噛むという自傷行為を続ける息子。父親は様々な自閉症治療を試すが効果は見られない。 苦しみと絶望の中、父親は粘り強く息子と向き合う。 その祖母もまた、障がいを持つ夫と長男を持ち、文化大革命中の障がい者への差別や暴力という困難の中で、家族を支え続けてきた。 中国の大江健三郎とも言われる作家が実体験に基づき、苦難に満ちた十数年の道程を綴った感動のノンフィクション小説。 現在中国の世相と社会問題をリアルに描き出した受賞作。 『痛むだろう、指が』(原題:『疼痛吧指头』)は、中国の雑誌『収穫』の2017年長編小説特集に掲載され、同年の「ノンフィクション文学優秀作品ランキング」の2位に選出される。翌年、長江文芸出版社から単行本として出版され、同年10月に有名作家も多く受賞している「第三回施耐庵文学賞」も受賞。 現在、2023年春の公開を目指して映画化が進められている。 第一章 第二章 第三章 訳者あとがきー苦境のなかで新たに見えたもの 倉持リツコ
ジェジュンやBTSのリーダー・RMが読んだエッセイ。 共感の声続々、韓国で長く愛される“癒しの手紙” 。 2013年に韓国で刊行後、27刷のロングセラータイトル待望の邦訳。 春の陽だまりのような暖かいイラストともに書かれたエッセイは、生きていく中で夢に向かって奮闘するあなた、人間関係でつらい時を過ごすあなた、愛に傷ついたあなたの心にそっと触れてくれるとともに、本を通して休息を与えてくれます。