2023年10月2日発売
とある事情で高校を中退してしまった佐倉真琴。 彼が実家から出て行ったその2日後に、世界は変わったーー 世界中に突如、《ダンジョン》が出現したのだ! 強さを表す《レベル》が人間の価値を表す指標と化した新たな世界では、 ダンジョン内で手に入れるアイテムが貴重なものとして認識され ダンジョン探索者が何より優遇される時代がやって来た。 そんな中で真琴は、探索者として急速に頭角を現していった。 なぜなら、真琴は二つの超絶スキルーー 【レベルフリー】と【経験値1000倍】を所持していたのだから。 人類最速とも言える速さで、無限にレベルアップしていく真琴は ダンジョンでの出会い、熱き友情、避けられぬ戦いを経て、 その存在を無限に大きくしていく! 最強にして最速で魅せる新たなるダンジョン冒険譚ここに開幕!!
いくつもの命が散る戦場。フィーネは軍医として、その過酷な環境下で働いていた。そんなある日、公爵騎士のレオンが戦場で負傷し、運び込まれる。それに対応したのは、教会から派遣された聖女コリンナ。彼女はフィーネの実の妹であり、家族からの寵愛も受けていた。しかしコリンナは、レオンの惨状に悲鳴を上げて逃げ出してしまう。そこで代わりに対応したフィーネは、顔色一つ変えずにレオンを見事に治癒した。数日後、フィーネはレオンから結婚を申し込まれる。レオンの目的はあくまで彼女の治癒の能力であり、そこに愛はないーそう思い込むフィーネ。だが、実はレオンは彼女のことを溺愛していた。「君に助けられて、俺が目を開けた時ー君の姿はまさしく聖女のようだった」やがて、フィーネの規格外の治癒魔法が、世に知れ渡っていくことになり…!?
ユレンは、15歳の儀式で“錬金術師”という外れジョブを手に入れてしまう。非戦闘職で、役に立たないジョブである“錬金術師”。しかしユレンは知っていた。この世界は、自分が“縛りプレイ”をするほどにやりこんだゲームの世界で、その縛りプレイーある意味チートプレイでもあるーをするためには、“錬金術師”というジョブは最適であることをー!小説家になろう発人気ファンタジーが刊行!
孤児であるメアリーは、他人の髪色をコピーできる特殊能力ー“ギフト”を授かったことをきっかけに、王女レオノーラの影武者となっていた。レオノーラよりほぼ全ての公務を丸投げされる日々。そんなある日、メアリーは王女の振りをして彼女の婚約者候補に会ってくるよう命じられる。婚約者候補である辺境伯の嫡男・アルベルトと“レオノーラとして”交流を重ね、二人は徐々に惹かれ合っていく。しかしメアリーは自分の正体を明かすことができぬまま、レオノーラに嵌められアルベルトに二度と会えないようにされてしまい…!?使い捨てられた影武者の少女が自分の幸せを掴むまでの異世界ラブストーリー、ここに開幕ー!
生まれつき白い髪を持つ少年・マルクは、村で迫害され、百年に一度の“盟約の日”に、異界に棲まう邪神にその身を捧げることを宿命づけられていたー。盟約の日を迎えたマルクは、邪神・ネロディアスと出会う。恐ろしき異形の怪物を前に戦慄するマルクだがー。『来たか…人の子よ。百年前は盟約が破られた故、我は怒りに満ちておるぞ』「ひっ…!」『ささ、座るがよいニンゲンよ。二百年も間が開いてしまった故、すっかり退屈しておったぞ!何をして遊ぶ?』「あの、僕を食べるんじゃ…」『何それ、怖…』種族を超えた友情を描くファンタジーシリーズ開幕!
セイラス王国第三王子レオカディオの誕生祝賀会で、事件は起きた。コルテス子爵家の長女で、絶世の美女アマーリアとの婚約が発表されはずが、祝賀会の場で出会った賓客ー隣国の王子と運命の恋に落ちてしまったのだ。子爵家の次女である私、プリシラは考えた。その場を取り繕うには、方法は一つー。「こうなっては致し方ない。私の婚約者になってもらう」「やっぱり」「やっぱり、とはなんだ」『婚約者の妹』から『婚約者』へと立場が急変したプリシラだが、前途は多難でー!
魔術学園に入学した私ですが、聖王国王家の一員にして唯一の「姫」であり、富も権力もてんこ盛りな大公家の第一公女、しかも聖女候補ということで、一般生徒の皆さんからは近づいてもらえません。学園入学前からのお友達や4人の従者はいるものの、少し寂しい学園生活を送っていたら、カペル公爵様の領地に招待されました。カペル公爵様と言えば、我がヴェルセニア大公家に何やら含むところがある方ですね。公爵様やその関係者は、私にどんな仕掛けを用意してくれるのでしょう。それに、あのお姉様方と勇者一行もいらっしゃるとか。ドロドロとした汚泥のような悪意のやりとりがとても楽しみですね。
ウォーレン王国のハミル侯爵家に生まれた双子の妹・ナーサディアは、生まれつき顔に大きな刻印があるというだけで幼い頃から両親によるネグレクトを受け続けていた。幽閉された塔の中でただ過ぎ去っていく毎日。ハミル侯爵家のため“道具”として生かされる人生。感情さえ無くなりかけていたナーサディアだったが、そんなナーサディアの元をある日カレアム帝国皇子のティミスが訪ねてきてー?自身の正体が『宝石姫』だと知った一人の少女が真実の愛と幸せをつかむまでの異世界ラブストーリー、ここに開幕!
推理作家E・A・スミスの生前の記憶や感情を備えた複生体のE・A・スミス。彼は図書館に収蔵され、書架に住む“蔵者”である。このたびスミスは、図書館間相互貸借の制度によって、海沿いの村の図書館に送られた。そこで母親と暮らす少女チャンドラに借り出された彼は、何年も前に姿を消した彼女の父親探しを頼まれる。解剖学教授の父親は革装の本を残しており、その本には極寒の氷穴がある“死体の島”の地図が貼りつけられていた…。そんななか、スミスは図書館で自身の古い“版”の死体を発見するが!?巨匠ウルフの未完の遺作となった、『書架の探偵』続篇のSFミステリ。
高校卒業後、当てもなく出てきた都会で恋人と暮らす爽香。就職活動を終え、学生最後の夏休みを前に友人たちと他愛もない日常を送る国生。カジノバーで働きながら、童話作家を目指して執筆に没頭する世理。全く違う世界で生きていた彼らが、運命に導かれて辿り着いた場所とは…。生きとし生けるすべての者に捧げる、脆くて強い愛の物語。
ついに因縁の家族と決着!!! リアナとフレドが選んだ道とは──? 《思いが通じ合った二人がドキドキのデートに! 書きおろしエピソードつき!》 クロヴィスと共にミドガラントに向かったリアナ達一行。 人工魔石事業も軌道に乗り、新しく開発した素材を使ったブランドを設立するなど順風満帆な生活を送っていた。 フレドはリアナの後ろ盾となるような商会を立ち上げつつ、自身の目の研究も着々と進めていた。 そんな中、アジェット家の養子ニナが危うい境遇にあると耳にする。 どうやら、国の知財となるはずだったリアナを逃した罪を着せられたらしい。 ニナを救うべく、まずは交渉人としてフレドがアジェット家に赴くが……。 天才少女の決心と未来を描く感動の最終章!
『ここは死の館なのだ。これからお前たちには、殺し合いをしても…』「いやああああああああああああああっっ!!!」気が付くと見覚えのない空間に集められていたイヴリンたち。喋って動いて涎まで垂らす兎のぬいぐるみの説明によると、生きて帰るにはこれから始まるデスゲームに勝利するしかない。こうしてイヴリンたちはゾンビとのリレー対決や、仲間の中の裏切り者を探し出す「狼さんゲーム」に挑むことに!次々と消えていく変人たちーそしてゲーム終了後に現れた黒幕とは!?汗と涙と涎と鼻血が飛び交うデスゲームに、嫁き遅れ聖女とエキセントリックな仲間たちが挑むドタバタラブコメディ第3巻!!
「気に入った。俺の妻になれ」 子爵家の令嬢でありながら、聖女の称号を持つ美しい妹と比べられ蔑まされながら生きてきたドロテア。 同盟国の王女に無礼を働いた妹の代わりに獣人国レザナードに謝罪に訪れるが、そこで出会った「冷酷」と恐れられる黒狼の王ヴィンスに突然求婚される!? 押しの強いヴィンスにドキドキしたり、初めてのデートにワクワクしたり、時にはモフモフしたり…。 自己肯定感の低いドロテアが真摯なヴィンスに愛され、少しずつ自信を取り戻していく一方で、母国では不穏な動きがあり──。
「不貞の子」と蔑まれ、隠れて生きてきたロレッタ。突然、名前しか知らない成り上がり男爵に求婚され戸惑うも、愛される喜びを知り、本来の自分を取り戻してゆく。実は妹こそが不貞の子で、自分は実の娘だと発覚し家族と訣別をしたその後ー蔑みの象徴ともいえる短い黒髪も伸び、ロレッタは夫バルトルと穏やかに愛を育んでいた。しかし自分だけが幸せになるのではなく、これまで虐げられてきた人々に力を与えたい、と動き出す。そして、濃い髪色の人間でも魔力の糸を紡げることを証明し、世間の常識を覆すー!?
病床の母から繰り返し聞かされた、幼少期をすごしたあの小さな町の記憶。そこでは火事で多くの人が亡くなり、私の兄もそのとき死んだのだという。ある日、家出してたどり着いた森の中の家には、女性が隠れ住んでいた。それを機に母と親しくしはじめた彼女が起こした騒動をきっかけに、私の家族は壊れてしまう。最期まで語られなかった母の秘密。記憶をたどる中、父との再会で告げられた思いもよらない真実とは…。
「女性陣の御化粧全て、よろしくね?」竜子様の病を治したのも束の間、御化粧係の次なるお仕事はー大イベントのメイク総責任者!?聚楽第に帝を迎えるにあたり、最先端の流行を揃えて豊臣の威光を参列者全員に見せつけなければいけないという。新作コスメの開発、頭の固い奉行衆との経費交渉、当日のスケジュール調整…。いくつもの難題が山積みなものの、“これぞ私の本領発揮!”とばかりに与祢はノリノリで腕を振るっていく!だが、秀吉の妹・旭様が嫁ぎ先の徳川家から突如里帰りするという緊急事態が発生して、それどころではなくなってしまい…!?「行幸メイクもお任せあれ!」美容大好き能天気姫の本格歴史ファンタジー第三弾!!
王宮薬師として働き始めたソフィアは、街中で何者かに誘拐されてしまう。混乱も冷めやらぬ中、悪女・ヴァイオレットと体が入れ替わり、事態は一転。人質の自分の救出へと向かうことに。さらに駆け付けた先では、ヴァイオレット(in自分の体)が誘拐犯たちを平伏させていてー?解決したかに見えた殿下殺害未遂の裏で絡む巨悪の首謀者を暴くため、罠を張り巡らせた大舞台が始まる!「私が稀代の悪女だとお忘れかしら?」「私の体、オトリにしないでください〜(涙)」稀代の悪女×薬師令嬢の痛快・倍返しファンタジー第二弾!
あの“最強”は、心優しきおっさんが育てたー。“魔の森”の最深部で10年間隠居していたアリゼは呼吸するように人助けをしてしまうアラフォー。ある日、知己を訪ねて王都にいくと何故か「魔王を倒した英雄達の師匠」として伝説扱いされていて!?かつて悪徳奴隷商から助けて育てた少女5人が深淵の魔女、慈愛の聖女、始原の妖精、世界の王女、豪傑の勇者になっていたのだ。ちょっと会ってのんびりしたかっただけなのに、再会するや否や英雄達から引っ張りだこに!無理難題すらつい叶えてしまう彼は、たちまち“生きる伝説”と噂になり、魔王大戦に巻き込まれてしまって…?「俺、ただのしがないおっさんですよ?」あの日々が報われる、超弩級のおっさん孝行ファンタジー!
美術作家であり、エッセイや詩を数多く残した永井宏さんは、数編の愛すべき小説も残していました。本書は2001年にサンライト・ラボから出版されて以来、静かに読まれ続けてきた作品の復刊です。主人公は何かが始まる予感を胸に、東京を離れ海辺の町、葉山で暮らしはじめたばかりのフードスタイリスト、志田エリ31歳。大都市と郊外、何かに追いかけられるような時間と、手を動かし、ものを作るささやかな生活……自分の価値観を誇りに海辺に暮らす人々と出会い、少しずつ解放され新しい時間を生きはじめた女性の姿を描く短編小説。「砂浜とボート」を併録。初版から20年以上の時を経て、なおこころに響く海辺のフォークロアです。 巻末には永井さんのワークショップに参加していた小栗誠史さんのエッセイを収録。 夏みかんの午後 1 海辺はいつもいい天気 2 波の上の散歩 3 イルカのキス 4 海辺のフォークロア 5 ハードハウス 6 バック・イン・タウン 7 夏の宿題 8 夢の庭 9 ニュー・ムーン 砂浜とボート 永井さんは文化の入口 小栗誠史