2023年11月発売
カモインス以後のポルトガル最大の詩人、アンテーロの全ソネット集、本邦初訳。 19 世紀後半、ポルトガルの革命的知識人として知られる一方、現在も「聖アンテーロ」と敬愛されるアンテーロ・デ・ケンタルの、詩人としての天賦の才に光を当てる。 詩作の集大成『全ソネット集』完訳に加え、彼の生涯をたどり、思想の深淵に迫る「アンテーロ・デ・ケンタルの風景」も収録。 アンテーロ・デ・ケンタルの全ソネット集 オリヴェイラ・マルティンスによる序文 拾遺詩集 全ソネット集(1860-1862) 全ソネット集(1862-1866) 全ソネット集(1864-1874) 全ソネット集(1874-1880) 全ソネット集(1880-1884) アンテーロ・デ・ケンタルの風景ーおよびその生涯と思想に関する考察 プロローグ 第1 章 詩人としてのアンテーロ・デ・ケンタル 第2 章 アンテーロをソネットへと導いたもの 第3 章 サウダーデ 第4 章 アンテーロにおけるソネットの意味 第5 章 アンテーロのソネット(第1 期) 第6 章 コインブラ時代 第7 章 カジノ民主講演会ーアンテーロにおける「革命」の定義 第8 章 アンテーロとテイシェイラ・デ・パスコアイス、あるいはサウダーデの系譜 第9 章 アンテーロにおける理性と感情の相剋 第10 章 アンテーロのソネット(第4 期)-「合理的な、実証的な、社会的な詩は存在可能か? 現代、人間は詩的存在たりえるか?」 第11 章 ヴィラ・デ・コンデ時代 第12 章 結論、あるいは宇宙の法則としての「善」 エピローグー聖アンテーロ 年譜
文明が引き起こした“大破局”によって、海面が30メートルも上昇。人類間引きプログラムが作動!“日本”と呼ばれた国家は、消滅した。かつて存在した首都の半分を海没させてできた都市国家トキヨを舞台に“SFする思考”が紡ぎだす近未来。