小説むすび | 2023年2月発売

2023年2月発売

月下の黒龍 浮雲心霊奇譚月下の黒龍 浮雲心霊奇譚

著者

神永学

出版社

集英社

発売日

2023年2月3日 発売

霊を見ることができる赤眼を持つ憑きもの落としの浮雲は、土方歳三とともに京へと旅をしていた。 浮雲は箱根で遼太郎と名乗る謎の青年と出会う。 遼太郎は幽霊に憑かれやすい性質で、様々な怪異を引き寄せてしまう。 浮かぶ生首、干からびた死体、そして生贄を求める龍。 次々と迫る怪異の謎を調べるうちに、浮雲たちは秘められた哀しみと愛にふれていく…… そして明らかになる遼太郎の恐るべき正体とはーー 鮮烈な剣戟と、華麗な謎解き。 幕末ホラーミステリの傑作。 著者略歴 神永学(かみなが・まなぶ) 1974年山梨県生まれ。日本映画学校(現日本映画大学)卒。 2003年『赤い隻眼』を自費出版。 同作を大幅改稿した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』で2004年プロ作家デビュー。 「心霊探偵八雲」「心霊探偵八雲 INITIAL FILE」の他に「天命探偵」「怪盗探偵山猫」「確率捜査官 御子柴岳人」「悪魔と呼ばれた男」「殺生伝」「革命のリベリオン」などのシリーズ作品、その他『イノセントブルー 記憶の旅人』『コンダクター』『ガラスの城壁』などの著書がある。

魂魄の道魂魄の道

出版社

影書房

発売日

2023年2月3日 発売

ヤマトゥでの出稼ぎ先で、主人公は偶然、沖縄戦のさなかにスパイ容疑で父を斬殺した元日本軍部隊長を見つける。何事もなかったように幸福に暮らすかに見えるこの老人に主人公がとった行動とは(「神ウナギ」)。護郷隊に入り米軍支配下にある村内の偵察を命じられた少年は、母から得た「米軍への協力者」の情報を上官に伝えるが……(「斥候」)。 戦争がもたらす傷は、何十年たっても記憶の底からよみがえり、安定を取り戻したかに見える戦後の暮らしに暗い影を差しこんでいくーー。 日本の“捨て石”にされ激しい地上戦が展開された沖縄では、住民の4人に1人が犠牲となった。 鉄の暴風、差別、間諜(スパイ)、虐殺、眼裏に焼き付いた記憶…… 戦争を生きのびた人びとの変えられてしまった人生。 芥川賞受賞から26年。現実と対峙しながら“沖縄戦”をライトモチーフに書き続ける作家の10年ぶりの短篇集。 沖縄戦の記憶をめぐる5つの物語。 〈収録作品〉 ・魂魄の道 ・露 ・神ウナギ ・闘魚(とーぃゆー) ・斥候 ・魂魄の道 ・露 ・神ウナギ ・闘魚(とーぃゆー) ・斥候

芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語

もし『不思議の国のアリス』を日本の文豪が翻訳したら? そんな夢のような構想が現実となったのが、1927年刊行の『アリス物語』。 芥川龍之介と菊池寛による訳文は、アリスや不思議の国の登場人物たちがいきいきとユーモラスに描かれ、今なお色あせない魅力にあふれています。本書は、原書にあったいくつかの不足な点を補い、注釈や解説を付加して甦らせた『完全版 アリス物語』。アリスや芥川・菊池ファンの方はもちろん、『不思議の国のアリス』をはじめて読む方にもおすすめできる一冊です。 ◆はじめに ◆完全版 アリス物語 一章 兎の穴に落ちて  二章 涙の池  三章 コーカスレースと長い話  四章 兎が蜥蜴のビルを送り出す  五章 芋虫の忠告  六章 豚と胡椒  七章 気違いの茶話会  八章 女王の球打場  九章 まがい海亀の物語  十章 海老の四組舞踏  十一章 誰がお饅頭を盗んだか  十二章 アリスの証言 ◆注釈  ◆解説 本書の成り立ち ◆あとがき 文豪たちのアリスーー “お饅頭”はどこからやって来た?

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