2023年4月28日発売
ライオットは昏睡状態から目覚めたとき、記憶の一部を失っていた。やっと貯めたお金で旅に出ようとしたところまでは覚えているが、なぜ今、自分が豪華な部屋のベッドにいるのかわからない。見たところ、ここは病院ではなく、どこかの屋敷のようだ。すると、枕元に結婚相手だと名乗る男性ークラヴが現れた。私は、この黒髪の印象的な男性に旅先で出会って恋に落ちたの?初めて私を愛してくれる人に出会ったのに、覚えていないなんて!さめざめと涙を流すライオットは、そのとき知りもしなかった。イタリア富豪のクラヴとの間に娘を授かっていたことすら…。
冷徹な国王との結婚に、 愛は含まれていなかった! タレクはアルザラムの国王となって1年足らず。 周囲の期待に応えるため、妻を娶り跡継ぎをもうけなければ……。 そう考えていたところへ、またとない花嫁候補が現れた。 彼の知らぬところで不当に囚われていたアメリカ人女性アニヤだ。 突然地下牢に現れた国王タレクに、アニヤは目を見張った。 罪なき拘束生活に憤りつつも、長衣の美しい王に胸がときめく。 彼女は宮殿の贅を尽くした部屋に通され、法外な提案をされた。 あなたの問題と私の問題を解決するため、結婚しようですって? ケイトリン・クルーズは斬新かつユニークな設定で読者の心をわしづかみにする、USAトゥデイのベストセラー作家です。跡継ぎを今すぐもうけたいシークヒーローと支配的な父親から逃れたい純真なヒロイン。そんな二人が繰り広げる恋愛模様をお見逃しなく!
契約花嫁が密かに宿したのは、 かけがえのない愛の結晶。 20歳のグウェンは朝から晩まで働きづめだった。 車の衝突事故で両親と義兄をいっぺんに亡くし、 重傷の姉と姪の医療費は彼女が支払うしかなかったのだ。 限界を迎えたグウェンが過労で倒れかけたとき、 思いがけない救いの手が差し伸べられた。 「1年間の契約で僕と結婚してくれたら15万ドル支払おう」 突然現れた実業家ブラッドは冷淡な顔で言い放った。 ビジネスで結婚? 愛など必要ないというの? だが、その青い瞳に一瞬で魅せられたグウェンは決めた。 彼のことをもっと知りたい。たとえ1年だけだとしても。 ハーレクイン・ロマンスから今作でデビューし、そのまま表舞台から姿を消した伝説の作家、キャロライン・ジャンツが残した奇跡の名作をお届けします。ヒーローを愛してしまったことも、妊娠した喜びも伝えられない……ヒロインの切ない心情が胸に迫ります。
今もなお純潔を守っている私に、 なぜ彼はこんなにつらく当たるの? ベットは町の劇団で出会った年上の男性カルと惹かれ合い、 身を捧げようとしたが制止されたーーバージンを理由に。 やがて彼への想いが無残にも打ち砕かれる日がやってきた。 彼が芝居の演出のため単身でニューヨークへ行くと言ったのだ。 捨てられたベットは、涙がかれるまで泣いたあと決心した。 “小劇団止まりの女優”という彼の侮言が間違いだと証明するわ! カルのあとを追うようにニューヨークに来て6年、 ベットは舞台女優として着実に成功をおさめていった。 そんな折、主役の座を射止めたい芝居のオーディション会場に、 突然カルが脚本家として現れ宣言する。「芝居は僕が演出する!」 ロマンス小説の世界でトップを走ってきた作家ダイアナ・パーマー。その作品は長い年月にわたって愛され、新訳版まで出るほどです。本作も1988年に初めて邦訳されたあと、新しい翻訳で刊行されました。うぶなヒロインと年上ヒーローの再会ロマンスの超傑作!
人気作家Priestによる、再生回数36億回超ドラマの伝説的原作BL小説(台湾リリース版)。 重厚な世界観の中で繰り広げられる数万年の時をかけた壮大な愛と戦いの物語。 邦訳書籍待望の第2巻! カバー、挿絵:柳 ゆと ・描き下ろし挿絵4ページ
「ねえ、佐藤君、ストロベリームーンって知ってる?」--高校の入学式、1年生の佐藤日向は学校一の美少女・桜井萌と衝撃的な出会いを果たす。入学式に遅刻した日向は、その日向になぜか積極的にアプローチしてくる萌と、なんと出会った初日につき合うことに。日向と萌はメッセージのやり取りやデートを重ね、好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる神話がある赤い満月「ストロベリームーン」を見に行く。そんな幸せな時間を過ごしていたのもつかの間、日向は萌の余命が少ないことを知る。自暴自棄になった日向は、萌の母親から萌の日記を渡される。2人を待ち受ける運命は如何に?男子高校生の友情あり、日向と萌の純愛に涙が止まらない大号泣必須の1冊。
自分が前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生したことを思い出したモブ令嬢のレイラ。 しかし、物語はすでにバッドエンドに向かって走り出していた。何故なら目の前にいた隣国の第二王子・アルベールにプロポーズされていたからだ。彼は『ヤンデレ最凶王子』と呼ばれ、まともなエンディングがない男だった。 ひとまずは最初のバッドエンドを回避するが、アルは事あるごとにレイラに「溺愛」と「監禁」を迫る。 だが、毎日一緒にいるうちにアルベール自身に惹かれてしまいそうになり、追い詰められたレイラは「私がアルベールを真人間にする!」と決意する。 そして、ゲームのヒロインのミアが魔法学園に入学してきて、いよいよゲームの本編がスタートする! レイラはアルとのバッドエンドから逃げ出すことはできるのか?
装幀 成原亜美(成原デザイン事務所) 装画 クォン・ソヨン「ghost」 どこにいても、必ず自分を守って。 それが私たちを守ることになるから。 クィア・労働・女性問題など、今を生きる女性たちをときにリアルに、ときにさわやかな余韻で描き出すチョ・ウリ初の短編集。 表題作「私の彼女と女友達」など八編を収録。初邦訳。 なんでもない場所で静かに働きながら、何かが変わる予感をキャッチするクィアたち。どこかバランスが崩れた場所で、不穏な気配を感じ取りながら生きる女性たち。 チョ・ウリは、不安定な世界に身を委ねざるを得ない人びとの動揺を丁寧に描き出す。本当は誰もが揺れている、その不可視化された振動が、いま、見える。 --高島鈴(ライター、アナーカ・フェミニスト/『布団の中から蜂起せよ』著者) チョ・ウリの小説を読むとき、呼吸が軽くなる。心温まる話のときも非情な話のときも、風通しがちょうどいいから絶望に息切れすることがない。枕元に置いておきたい多孔質の物語。じっと耳を当てていると、以前は聞こえなかった声が聞こえてきて、見過ごしていた瞬間を振り返っている自分がいる。すらすら読めるのに、手を止めて考えさせる。なんて貴重な小説だろう。八篇の作品はどれも、人生の鮮やかなシーンを捉えることにとどまらず、追いついてこない世界に負けてなるものかという意志にあふれている。その力強さにこそ未来がある。 --チョン・セラン(小説家/『フィフティ・ピープル』著者) <あらすじ> 「私の彼女と女友達」 五年間同棲している私の彼女、ジョンユンには四人の大親友がいる。ミンジ、ジヘ、ジヨン、スジン。「ジョンユンの彼女なら、私たちの友達も同然でしょ」彼女たちはみんな私に会いたがるけど、私はその誰にも会ったことがない。ジョンユンに誘われても、誰の結婚式にも行かない。 ついにジョンユンの親友たちに会ってみることを決めた日、かつて私が憧れを抱くも苦い決別を迎えたひとりの女性から手紙が届く。 「非婚式にご招待します」 【もくじ】 私たちがハンドルをつかむとき 11番出口 ミッション 私の彼女と女友達 ねじ 物々交換 ブラック・ゼロ 犬五匹の夜 著者あとがき 訳者あとがき <著者あとがきより> 私を苦しめ、私が苦しめた、それでもやっぱり私を笑顔にし、喜ばせてくれた、小説のなかのすべての女性…
激動の時代の祈りと赦しと。江戸末期から明治時代へ。キリシタン信徒の境涯は時代の流れに翻弄される。物語は、明治初期の長崎から始まり、由布の里、豊後竹田へ。日本の四季折々の風情を織り交ぜながら動いていく壮大な物語。「オカネサン」(mousum´e)という一人の日本女性の波乱万丈の生涯を描くことで、フランス人からみた「japonisme」すなわち近代化に向かう日本の時代の変化を浮き彫りにする。
ーー愛そのものは人生が続いていくようにとぎれないーー 人と関わることの真摯さが洞察と優しさを育んで、アナイス・ニン の物語は齟齬や間違いさえ生の糧になることを伝えつつ、心の襞を どこまでも証していく繊細さの現在形である。 詩人・松尾真由美 第一部 第二部 訳者あとがき
""When the rain stops, it will surely be a new landscape. ......"" Like the white moon in the haze of morning dew, this is a story that will gently accompany you. Seven works are included in the collection, including ""Classmate,"" which depicts an exchange with a classmate reunited after 30 years, ""White Moon,"" which focuses on loneliness in the home, and ""Rooster,"" a story about a chicken and his grandfather's struggle. A masterpiece collection of short stories that delicately depicts the daily emotional turmoil of everyday life! [contents] Classmates Cloudy Day Ezo Salamander Autumn Rooster (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) Death Anniversary White Moon Afterword Author Biography [Author's Profile] Harumi Hirano After reading ""Moon Sleeping Forest,"" I realized that the story contained in this book always has some kindness in it, even if there are painful and sad parts. If I were to use an analogy, I have the impression that the story expresses the container of a person's heart by weaving numerous words. I got the feeling that the characters in the stories are really alive, with cracked hearts, broken hearts, and large, peaceful hearts. For example, in the work ""Classmates,"" the protagonist and his then classmate meet again by chance in the city. When I learned that they lived close to each other, I wondered if it was fate that brought them together. The two had hardly been in contact with each other since they graduated from school, but their lives begin to intertwine. The protagonist had the impression that her classmate was attractive, had her own opinions, and was a strong person in a sense. The protagonist was even conscious that he was being tested by this classmate when he had a firm conversation with her for the first time in a long time. As the story quietly and unobtrusively progressed, I learned that she was in fact not the person or life I thought she was, but that she was living in her own heavy reality. At that time, as I was reading the story, I had the impression that the vessel of her heart was cracked. However, the main character still treated her as a friend, and I was sure that the story would continue after that. In the afterword to the book, the author wrote, ""Each story is told by a different person, from a pre-elementary school child to a middle-aged man and woman to an 80-year-old man, all of whom are alter egos of the author. When I read them again, I feel as if I had been cut off from my own body."" The author wrote, ""I feel as if I had been cut off myself when I read it again. Perhaps it is because these characters are, in a sense, the author himself that I could feel the vessel of his heart. Perhaps it is also because I felt their kindness. Each of the stories had its own charm, and I was drawn into reading them. I hope to read more stories drawn by the author. (30s: male)