2023年4月発売
粗大ゴミ処理券を貼られた連続殺人事件の被害者、犯人を追う警視庁豪腕刑事、浮上する出会い系アプリと「昭和殿堂会」の存在。失踪した友人を捜すためアプリに登録する刑事の娘。そして警察に送りつけられた女性の右乳房…。老害たちよ、僕は僕のやり方で殺したいんだ。行く場所がない者たちのデッドエンド・サスペンス。
真の聖女であるらしい義妹をいじめたという罪で、王子から婚約破棄された伯爵令嬢のシベル。しかも、魔物が猛威をふるう辺境の地へ追放され、その地を守っている第一騎士団の寮で働くことに…。しかーし!実はシベルは、鍛え上げられた筋肉を持つ騎士様が大好き!!喜び勇んで赴いた辺境の地では、憧れの騎士様たちに囲まれて、寮母として楽しく幸せに暮らす毎日♪そこで出会った騎士団長のレオは、謙虚でひたむきなシベルに想いを寄せはじめるが…!?天然のほほん聖女シベルと、これまた天然で日々勘違いだらけのレオの恋の行く末はいかにー!
膨大な魔力を持ち、“魔王の寵愛”とも呼ばれる呪い『史上最悪の魔眼』を授かり生まれた少年、エレン。エレンは五歳のとき、突如襲ってきた魔獣から、魔眼の力で家族を守った。しかし魔眼の力を恐れた家族は、エレンを物置小屋に閉じ込めてしまう。それから十年もの時が流れ…エレンは、自称“ボランティア”の大魔術師ヘルメスに引き取られ、魔術を学び、魔術師としての才能を開花させていく。破滅さえもたらす魔眼を宿した、最強の魔術師エレンの無双譚、ここに開幕ー!
田舎の狭い人間関係、排他的な空気、暴力的な父親、そして母親からの過度な期待と支配から逃れるように、瀬戸内の島から憧れの東京に出たマヤは、二丁目で出会った恋人・ジェシカとの結婚を機に、彼女の故郷であり、母の故郷でもある台湾へ渡る。旧暦の大晦日、ジェシカの親族が集まる年夜飯に誘われたマヤは、思いがけず思の生まれ育った町を訪れることになり、自分自身で封印していた記憶がどんどん蘇ってくる…。
愛をもって垠を支えることを誓う方子。その二人を相次いで悲劇が襲うーさらに起こった関東大震災。一方でそれまでの苦難をかいくぐり、独立運動家・金南漢に惹かれて海を渡る孤独な女、マサ。戦前・戦中・戦後の日本と朝鮮半島を舞台に、二人の女性の生涯を描く、著者渾身の力作。
江戸日本橋の筆墨問屋白井屋は、太兵衛が大店にした。妻のお清は、太兵衛の女遊びに苦労させられたが、隠居後は夫婦で穏やかに暮らす。しかし、夫の死後に裏切りを知り、大激怒。妻に逃げられた年下の蕎麦屋の男に自らを重ねて、貢ぎはじめる。世間体を気にする長男、貧乏長屋に暮らしお清からの援助を期待する長女は、老母の恋を止めようとするが…。隠居した母の恋に振り回される兄妹、実家の隠し子騒動に苛立つ嫁、料理人修業中の孫娘ー。
凄腕だがモグリの鍛冶師ルッツは、渾身の一振りを人助けのために手放してしまう。…うっかり銘を刻み忘れたまま。野心の薄いルッツは気づかない。自身が勇者さえ心を乱す名刀を作っていたことにも。伯爵家専属の付呪術師ゲルハルトが無銘の名刀の作者探しに乗り出したことにも。何とかルッツを探し出したゲルハルトは、伯爵の佩刀の製作を早速依頼。その刀はさらなる波紋を呼びー!?魔剣を数多生み出した名匠が世に出る瞬間を描く鍛冶ファンタジー!
武器と荷物を手に、モンスター蔓延る危険地帯を駆け抜ける運び屋集団『女王の靴』。戦う配達人が集う『女王の靴』に入社した新人フェイは、先輩と共にさっそく初任務へ!しかし…「なんでフェイくんだけ狙われるんっすか!?」「それはな、こいつが機械人形だからだ!」「モンスターって機械が好物なんですよね!じゃあおれ囮になります!」「なんでこんな子採用したんすかぁ!」愉快で過激な配達人たちのハートフルコメディ開幕!
クランを解雇された雑用係のトーリは、最強と名高い冒険者“白の魔女”に雇われて彼女のお世話をすることに。人前では怪物のような威容と圧倒的な力で畏怖される孤高の存在。その正体はー可愛らしくて甘えん坊な少女!?「ここが綺麗なの、久しぶり」「疲れた…褒めて。よしよしして」「このお米おいしい…チーズの味、好き」散らかった部屋を綺麗にお掃除、温かい食事を作り、風呂にも入れて…と世話を焼くうちにどんどん懐かれてー?
女神様により転生させられた4人目の「賢者」だった私。でも仲間以外には秘密にして、自由な冒険者生活を満喫中!エルフの研究者の護衛任務で王都に行くことになったけど、これは観光のチャンスーということで、道中では盗賊をしばき倒しつつ美味しい食材やお酒を探し、ついでに食材活用をアドバイス!王都でも騎士団の指導を依頼されたり、漁港で海鮮を食べたり、賢者の子孫と間違われたり…!?色々忙しいけれど、変わらず異世界を楽しんでいきます!
異国融和策が発令され、瞳の色を隠さず宮廷香療師として働き始めた月英。他の医療では治せないと直々に依頼されたのは、国外から後宮入りしたものの心を閉ざしている妃ー亞妃を、香りで癒やすことだった。しかし、どんな香りを処方しても彼女を笑顔にすることは出来ず、月英は郷愁に沈む亞妃のため、故郷の香りを捜しに旅立つ決意をする。初めての地で未知の草花に興奮する月英だったが、長年の鎖国を突然解いた萬華国からの不審者が怪しまれないはずもなく!?
かつて一緒に旅した頼れる仲間とも再会したソラは、異変の続くダンジョンの攻略に本格的に取り掛かることに。いつも以上に危険な魔物や罠が待ち受けるダンジョンも、「ウォーキング」で習得したスキルが大活躍!今まで誰も気付かなかった貴重な素材の採れる隠しスポットを発見したり、頼もしい新戦力も創造出来て…!?進むにつれ変わっていく景色も楽しみながら、目指すは異変の元凶が待つ四〇階ー!
少女時代から陶芸家を目指してきたカティアだったが、師匠であり恋人でもあったライダーと決裂してしまう。夢を諦め、逃げるようにアメリカを離れたカティアの新地は、大阪の北摂。そこでは、師ライダーとそっくりの顔をした「太陽の塔」がそびえたち、あたりを睥睨していた。カティアには秘密の悩みがある。少女時代のある日、ライダーに「伝承」されて以来、自分の手が師匠のものになってしまった。ありえないことだが、腕先に、骨ばった長い指の「ライダーの手」がくっついているのだ…。異国の地で新たな生き方をひとり懸命に模索する、再生の物語。
神に捧げられた享楽街アイリーデ。今もこの街に坐す神との契約は、三つの神供ー美酒と芸楽と人肌を捧げることで保たれてきた。契約の要となるのは、巫であり娼妓でもある少女、サァリの客取りだ。王都より赴任してきた青年シシュは、そんなアイリーデの秘された真実を知った上でサァリの力になろうと、化生斬りの任務を果たしていた。けれどそんな折、新しく招いた化生斬りの周りで少しずつ人々の様子が変質し始める。シシュは事態の原因を探るべく動き始めるが…!?神話と人を巡る物語、第二弾。第三譚と第四譚を収録して登場!
魔法を有効に使え、魔法だけに頼らず戦える兵士“魔法兵”。そんな新しい兵科を用いた傭兵団“月花”の団長アスラ・リョナは、前世でも傭兵として生き、命を懸けた闘争をこよなく愛している。故にアスラは今世でも同じ道へと突き進む。迷いなく、躊躇いもなく。「夢のような戦闘を続けよう。ロマン溢れる魔法を主体とした戦闘を。…ああ、君たちにとっては悪夢のような、だったかな」偽り、謀り、欺きながら類い稀な魔法の才能と才覚で戦場を巡るアスラは、この世界でも悪名と戦果を挙げていき…やがて“銀色の魔王”と恐れられる少女のダークファンタジーが幕を開ける。第1回ドリコムメディア大賞銀賞。
「では、いってくる」「いってらっしゃいませ、ロイドさん!」すっかりロイドの家で家政婦が板についてきたクロエ。途中トラブルはあったものの心地よい日々が続く中、とある事件をきっかけに二人はますます距離を縮めていきー?「私、ロイドさんのことが好きです」「俺も、クロエが好きだ」恋愛下手な二人が送る甘くて尊い溺愛ストーリー第2弾。