2023年4月発売
俺は転生したんだぞっと。小説を原作としてゲーム化にアニメ化までした『魔導の夜』の世界に、だ。原作の小説こそ途中で飽きてしまったが、ゲーム版はやり込みアニメ版も網羅しているがどうも少し様子がおかしい。そう、俺は転生した。ただしメイン級のキャラクターではなく、ただのモブに。それも本編ストーリーには全く出てこない、もはやモブですらないかもしれないキャラに転生してしまったんだ。両親にも怪しまれないように、ごく普通のモブとしてこの世界を生きようとしてたんだが…。突然、幼稚園で魔物に取り憑かれた同級生の暴走に巻き込まれてしまう!俺でもなんとかなるんじゃないか、と思って戦いを挑むも腕を切られて満身創痍。馬鹿な考えをしたものだ。俺はモブ。明日のニュースで「死んだ幼稚園児」と報道される程度のモブだったのだ。『ジョブを決めてください』ふと、ゲーム開始時に見たことあるメッセージ表示が浮かぶ。生き残るために選んだジョブ『神官』で窮地を脱するが、この選択が意図せずして『魔導の夜』の展開を変えていってしまうのであった。
「ちっくしょぉー!彼女欲しぃー!!」いかつい顔に立派な体躯を持ったがゆえに、中学三年間まったくモテずに過ごしてきた俺。そんな嘆く俺の前に突如現れた謎の女神。「そんなあなたに朗報です!女性にモテモテの人と、人生を交換してみませんか?」突拍子の無い女神の提案に困惑しつつも、入れ替わりを決意する俺。しかし目覚めた先は、男性が極端に少ない世界の日本だったー!?そんな世界で入れ替わった宗谷武人として戸惑いつつ過ごしながらも、この世界で男性は誰でもモテモテ。故に、モテない女性の心が理解できるのは元・非モテの俺のみ。それに気づいた俺は周囲の女性を幸せにしようと心に誓うのだが…書籍化に伴い、新規エピソードも多数追加!
語り手は一匹のヤモリ。アンゴラの首都ルアンダで、フェリックス・ヴェントゥーラの家に棲みつき、彼の生活を観察している。フェリックスは人々の「過去」を新しく作り直す仕事をしている。長年にわたる激しい内戦が終わり、アンゴラには新興の富裕層が生まれつつあるが、すべてを手にしたかに見える彼らに足りないのは由緒正しい家系なのだ。そんな彼らにフェリックスは、偽りの写真や書類を用いて新しい家系図と「過去」を作成して生計を立てている。ある日、フェリックスのもとを身元不詳の外国人が訪ねてくる。口髭を生やし、古臭い服装をしたその男は、「名前も、過去も、すべて書き換えてほしい」と頼み、大金を積む。フェリックスは悩むが、結局、ジョゼ・ブッフマンという新しい名前をはじめ、すべてを完璧に用意する。ブッフマンは大喜びし、以後、足繁く訪ねてくるようになる…。2007年度インディペンデント紙外国語文学賞受賞作。
1970年代と80年代の東京を背景に、女性との関係を主軸に据え、主人公の知的遍歴、読書と研究の体験を重層的に織り交ぜた小説二篇。「聖処女讃歌」は吉行淳之介の『夕暮まで』を、「鷹の台の黄昏」は田山花袋の『蒲団』を彷彿とさせるものがあり、作者森魚名のダンディズム、「やさしさ」、廉直さがよく表れ、欲望を無理やり発動しない、積極的に対象と関わろうとしないナルシシズム、オナニズム、あるいは孤独なエゴイズムと表裏一体となった物語となっている。作中に「窃視」という言葉も自己言及的に使われているように、この2篇は自分史の体裁をとった「孤独な窃視者の夢想」でもある。 鷹の台の黄昏 聖処女讃歌★ヴァージン・ブルース 自分史を仮構する・森魚名論(谷川渥)
死に取り憑かれた少女たちの誓約(「ミルク・ブラッド・ヒート」)、失った胎児を幻視する母親の安息日(「饗宴」)、教会から追放された女子高生が挑む復讐劇(「天国を失って」)、父の遺灰を捨てるロード・トリップで回帰した記憶(「水よりも濃いもの」)…。ミレニアル世代が描く、女性たちの深き闇と、瑞々しい赦しのとき。ブラック・フェミニズムの新地平。
アダマースの第三王子として成長したシュタールは、ある日突然、前世の記憶が蘇った。自分が転生者であることを自覚すると同時に、ここが乙女ゲームの世界であることにも気付く。もし自分の記憶の通りなら、第三王子は完全なモブキャラであり、重要な役割はなにもない。その意味では気楽だが、チート能力もなく、特別なイベントもない人生が確定していることになる。せめて王族として幸福な道を歩もうかと思った矢先、ゲームの中でも重要な鍵となる女性と接触することに。それは悪役令嬢として破滅に向かう美女プラタだった。しかも彼女は、自分も転生者であるというではないか。プラタから破滅回避への協力を頼まれたシュタールは、その美貌に負け、悪役令嬢三姉妹を救うべく行動を開始する。ゲーム自体の知識を持つ次女プラタとともに、気高き姉であるフリソスや、小悪魔な妹クプルムをなんとか導いていこうとするシュタール。しかし、ゲームそのままの性格である姉妹たちは、なかなか思い通りには動かない。その解決策としてなんと、姉妹たちの快楽堕ちをプラタに提案されたシュタールだったが…。
冴えない毎日の末に事故死した元OLのリンネ。しかしポンコツだった前世から一変、今度の人生は規格外な魔力を授かる。転生後は大魔導士に弟子入りしたリンネだったが、マイペースに魔法を極めているうちに100年が経過!しびれを切らした師匠から「旅に出ろ!」と放り出されたリンネは、どうせならと第二の人生を楽しむことを決意。しかし100年の間に世間では魔法は衰退していたようで…!?「俺たちは夢でも見てるのか…?」「あ、あれ?何かやりすぎちゃったかな?」生活魔法や創造魔法など、常識に囚われないリンネの魔法に周囲は圧倒されるばかり。さらに冒険者になって無双したり、村を復興したり、前世の知識でお祭りを開いたり…と、気ままに異世界旅を楽しむリンネはいつしか行く先々で頼られまくってしまい!?マイペースな最強魔女が送る自由気ままな一人旅、始まります!
前世で一切悪事を働かず、まっすぐに生きたことを評価され魔法世界に転生したトキヤ。目が覚めると、毛むくじゃらで角が生えた、見たことのない獣ー聖獣に抱きかかえられていた。「-まさか『神樹』から、人間が生まれてくるとは!」ここが聖獣の里だと認識したトキヤは、優しい聖獣たちに囲まれ、にぎやかで平和な日々を過ごす。そんなある日、里を統べるオサの寿命が近いことがわかり、後継者として指名されるトキヤ。「僕よりもっと強い魔法を使える聖獣も、僕よりずっと賢い聖獣もいるのに…」突然のことに困惑するトキヤだが、まずは外の世界を知るため仲良しの聖獣、シラユキとユージーンとともに旅に出ることに…!?旅の途中で神様からもらった時間魔法で発明品を作ったり、冒険者ギルドで依頼をこなして大活躍したり、さらには街の平和を守ったり!?強くて優しい聖獣たちとののんびり異世界旅、いざスタート!
「ちまちまと道具作りしかできないヤツは要らねぇ」ある日突然、パーティーのリーダーからクビ宣告を受けた付与術師のリュージ。そっちがその気なら遠慮なく、と作った魔石をすべて回収してさっさとパーティーを脱退することに。たまたま同じ日に一方的にパーティーを解消され、途方に暮れていた錬金術師のエルフ・レーネ。同じ境遇の二人は、「辺境の港町で一緒に工房を開いて、凄いものを作ろう!」とすぐに意気投合して…!?義妹・ミノリとスズが追いかけてきたり、魔石の力で大量の野菜が採れちゃったり、ひょんなことから知り合った王女と魔獣を倒したりと、新天地でのにぎやかな生活を楽しむリュージたち。一方、リュージの作った魔石がなくなったことで無能となった元パーティーは何やら不穏な動きを見せていて…!?天才付与術師の気まま(?)な辺境ライフ、はじまります!
かつて旦那様が領主を務めていた辺境の地へ、愛する旦那様と息子エリオットの三人で訪れたナコ。領民たちは若返った旦那様の絶世の美丈夫ぶりに大興奮。旦那様を熱狂的に崇拝する強火同担拒否勢もいて「旦那様にはわたしだけ!異論は認めん!」と警戒態勢に。しかしそんな矢先、エリオットに特殊能力が発現!緊張が走る中、その扱いをめぐってナコは初めて旦那様と喧嘩をしてしまう。神子の特殊能力がまたしても二人に大騒動をもたらす!?
家族から虐げられ厄介者扱いされてきたリーズに、突然美貌の第四王子ノランとの縁談が持ち上がる。彼はリーズに一目惚れし、結婚するために王子の称号まで捨てたというがーノラン様だなんてお会いしたこともないんですけど!?疑問も抗議も切り出す間もなく、新婚生活が始まることに。こうなったら結婚話の裏を探ってやる!そう意気込むも、彼の優しさを知るにつれ心引かれていく。そんなとき、彼が抱えている重大な秘密を知ってしまい!?
私は、最愛の娘を凌辱した挙げ句に殺した犯人をー許せなかった。少年法に守られて、極刑にもならずに、今ものうのうと生きている、あの鬼畜、あの悪魔。娘のいない人生など、何の価値もなかった。私自身は、どうなってもよかった。だから包丁を握りしめ、メッタ刺しにして殺してやったのだ…、罪にふさわしい罰を与えてやったのだ…!しかし、我に返った私は復讐の決行を決意した瞬間まで引き戻されていた。何度殺しても、何度殺しても、時計は先に進まないー。
俺の名はグラン。 前世の記憶を持ったまま"勇者"となって転生したが、手持ちのスキルはどれも器用貧乏なBクラス冒険者だった。 しかし、どうもこの世は平和な世界のようなので、思い切って辺境でスローライフを始めることにした。 チート? 俺TUEEE? そんなものはない! そんな事より美味い飯が食いたい。
青年は気づくとファンタジー小説『ライナナ国物語』の中に転生していた。アーク公爵家の嫡男アブソリュート・アークとして生を受けた。初めは大好きな作品への転生に喜ぶも、自分がいずれ勇者に倒される運命にある悪役だということを思い出す。ならば絶対悪となって、万全の準備をしてから主人公を打ちのめす!
鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックスJr.は、今日も平和のため、そして所属企業「アポロンメディア」のイメージアップのためヒーロー活動を続けていた。シュテルンビルト発祥の“ヒーローシステム”は、今や世界各地で導入され、シュテルンビルトにも新たなヒーローが加入。先輩ヒーローとしての活躍も期待される虎徹とバーナビーだが、果たして…!?
現実世界で過労死、転生してまた過労死…不運な私は、神様によって農村の少女・メリアとして再び転生していた。三度目の人生こそは「スローライフを満喫する!」と意気込むも、私が扱う錬金術は伝承が廃れたもので大注目され、王都に護送!?「こうなったらヤケよ!美食を極めて魔道具を開発しまくってやるわ!」遠のくスローライフ。異世界ワーカーホリック・ファンタジー開幕!
“シャシャートの街”の近くでの大爆発!!!!“五ノ村”で暴れる人間の国からの密偵!“南方大陸”での猿とゴブリン族の抗争!それらに“大樹の村”が関わる…ことはあまりない!村長がラーメン関連で“五ノ村”に呼ばれるぐらいのはず!