小説むすび | 2023年6月28日発売

2023年6月28日発売

不実在探偵の推理不実在探偵の推理

出版社

講談社

発売日

2023年6月28日 発売

「彼女は実在してる。存在が不確かなだけで、ずっと僕の傍にいるんだ」 大学生の菊理現(くくり・うつつ)が思い出のダイスに触れた途端、長い黒髪に白いワンピースの美しい女性が見えるようになった。 現にしか見えない彼女はしかし、ずば抜けた推理力を持つ名探偵。 藍の花を握りしめて死んだ女性、宗教施設で血を流す大きな眼球のオブジェ。 二人に降りかかるすべての謎は解けている。 あとは、言葉を持たない「不実在探偵の推理」を推理するだけ。 水平思考を巡らせて、「はい」か「いいえ」の答えで真実にたどり着け。 ★絶賛の声、続々!★ こんな手があったか!水平思考ゲームとミステリを融合させる見事な魔法。 ーー我孫子武丸 謎解きはついに超シンプルかつ至高の領域へ達する!イエスorノー? ーー今村昌弘 この設定を「探偵」の形式(フォーマット)に落とし込むなんて……どうかしてます(誉め言葉) ーー井上真偽 とうとう名探偵が消えた。確かに名探偵は推理さえできれば、どんな形でもOK。しかしここまでやるとは。 ーー似鳥鶏 謎を解く思考回路を体験する、これは参加したくなるミステリーだ。 ーー友野詳 水平思考×名探偵、もうこの設定だけで勝ちです。 ーー織守きょうや 不可思議なのに論理的。AIとの対話を彷彿とさせる、現代ミステリの最先端! ーー秋口ぎぐる 名探偵の可能性をどこまで広げられるか、という問いの一つの答えである。不実在であるからこそ、この名探偵は遍在する。 ーー斜線堂有紀 不実在でありながら圧倒的な存在感を放つ探偵に、あなたはきっと魅了される。 ーー五十嵐律人

教室のゴルディロックスゾーン教室のゴルディロックスゾーン

出版社

小学館

発売日

2023年6月28日 発売

自分だけの孤独を大切にしてください。 中学校のクラスに馴染めず、現実から妄想の世界に逃げがちな依子。彼女が頼れるのは 父と、幼い頃から一緒に育ってきた愛犬のトト、そしてたった一人の友人・さきだけだった。しかしクラス替えからしばらくして、さきは依子を避けるようになる。 どうして? なんで? 今までのようにさきと仲良くしたい依子だったが、新しい友達と一緒にいるさきは、話し掛けてもすぐに離れていってしまう。 いっぽう、クラスメイトの伊藤さんは、クラスでいちばん目立つグループに所属しながらも、誰にでも分け隔てなく接してくれる女の子。優等生タイプの子にも、オタクっぽい子にも、そして依子にも話し掛けてくれる。 そんな彼女を好ましく思う依子だったが、伊藤さんと同じグループのリーダー・濱中さんに苦手意識を抱いているため、自分から話し掛けることはできなかった。 その後、事態は伊藤さんのけがを契機に思わぬ展開を見せる。 【編集担当からのおすすめ情報】 本作の主要人物である依子は、人とコミュニケーションを取ることが不得意で、クラスでも浮いた存在です。話せる友人がいないこと、孤独でいること……。一見すると彼女には、「居場所」がないように思えるかもしれません。 しかしこの世は、不安なとき、孤独を感じたときに手を差し伸べてくれる人がいることだけが、必ずしも幸せとは限りません。孤独であったからこそ、掴めることもきっとあるはずです。 全6篇からなる連作短篇小説、ぜひご一読いただけたらと思います。そして「自分の、自分だけの孤独を大切にしてください」。

吸血鬼の仮面吸血鬼の仮面

名探偵バーンズ × 吸血鬼伝説。 不可能犯罪ミステリのファンが望むものが、この1冊にみっしり詰まっている。 ーー作家 有栖川有栖 森深い田舎の小さな村・クレヴァレイはパニックに陥っていた。夜ごと目撃される謎のマントの怪人と、幽霊騒動。甦ったと噂される女の棺を検めるために納骨堂が暴かれた時、恐慌は頂点に達した。一年半前に死んだはずの女の亡骸は、最近まで生きていたように瑞々しかったのだ。 一方、ロンドンでは名探偵オーウェン・バーンズのもとに、ある老人の変死事件が持ち込まれる。彼は五年前の迷宮入り事件に関わっており、口封じに殺された可能性があるというのだ。それは、降霊術に熱中していた資産家の老女が密室で殺害された怪事件だった。 ふたつの事件はやがてひとりの男、クレヴァレイの住民たちから吸血鬼だと噂されるロシアからやって来た伯爵に収束しーー因習の村の謎めいた犯罪を美学探偵が解き明かす、シリーズ邦訳第5作! 1 結んだ細紐 2 マイケル・ドノヴァン神父 3 ヴァイオレット・ストラリング談義 4 死者たちの王国で 5 ユーカリの匂い 6 割れたボトル 7 助けを呼ぶ声 8 雨の晩 9 ミス・ジェイン・クリフ 10 鏡 11 二つの銀の弾丸 12 モード・シーモア 13 森のロマンス 14 テレンス・ヒル 15 呪われた池 16 嵐の夜 17 ラドヴィック伯爵 18 廊下の人影 19 糸車の話 20 大失態 21 吸血鬼 22 赤いスカーフ 23 旧知 24 ペテン師 25 カラスのいる麦畑 26 ドラキュラ談義再び 27 吸血鬼ハンター 28 ナロードニア・ヴォリア 29 ラドヴィックの釈明 30 月明かりの池 31 大いなるイワン 32 去り行くアン 33 オーウェンのひらめき 34 馬鹿騒ぎの一夜 35 ヴァイオレット・ストラリング殺し 36 消えたエレナ 37 布切れ 38 群衆の怒り 39 アキレスの冒険 40 サプライズゲスト 41 絞首台の影 42 女の直感 エピローグ

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