2023年9月5日発売
小説の悪役令嬢と悪役王子に転生してしまった「私」と「俺」。原作の二人は主役の勇者と聖女に嫉妬し、闇堕ちする運命だった!破滅を回避し、ラスボスに対抗するため、原作とは違う道を歩み始めた二人。お互いに転生者とは知らず婚約し、心通わせるようになり…「私(俺)はこの人を悪役王子(令嬢)になんかさせない!」。恋に落ちた二人の運命はー!?
ナオたちが獣耳姉妹の訓練を兼ねて探索を続けるダンジョンは、階層ごとに異なる果物が実り、様々な食材が手に入る豊かな場所だった。上質なミルクに新鮮なジャム、アイスに天ぷら、焼き魚…ダンジョンや大地の恵みを生かし、パーティーは異世界での食生活を充実させていく。そんな中、驚くべき報酬が約束された、ある依頼が舞い込んで…!?
黒衣の執行人として王国の危機を救ったアデル。その噂を聞きつけた隣国の王女の依頼を受け、アデルは水の都へと向かう。そこではジョブの力を封じた魔晶石を巡り、陰謀が渦巻いていた。魔族の少女の復讐のため、勇者や古代兵器を容赦なく断罪!最凶の執行係数の敵と対峙した時、魔鎌は新たな能力に目覚める!復讐代行屋による無双劇、第2弾!
ギフト“魔物喰らい”を使いこなし、ついに中級冒険者となったエッセン。しかし、魔物を身体に宿して戦う力を見咎められ、異端審問にかけられてしまう。そこに、“人間喰らい”のギフトを持つ因縁の強敵が出現!絶体絶命のピンチに、仲間たちはそれぞれの立場で逆境に抗い、エッセンにすべてを託す!魔物喰らいの爽快成り上がり冒険譚、第二弾!
姪の教育係になったと思ったら、国を巻き込む“婚約騒動”勃発!?一連の婚約騒動の後、職場へ復帰した侍女のサンドラは、恋人で騎士団副団長のイアンから姪・クリシェルの教育係をしてほしいと依頼を受ける。クリシェルは隣国の王子の婚約者候補になったが、わがままで幼い性格のために今まで幾人もの教育係をクビにしてきたそうで…。大好きなイアンをサンドラに奪われたと思っていることもあり、一筋縄ではいかない様子のクリシェル。しかし、サンドラの誠実で優しい対応によって次第に二人は打ち解け、仲を深めていく。そんなある時、クリシェルの隣国訪問が急遽決定!イアンが護衛につき、サンドラも同行することに。婚約相手である王子のユーシスと無事に会うことができ、順調に見えた訪問だったが、そこには政情不安な隣国の陰謀が渦巻いていて…。堅物ヒロインと不器用騎士のジレ甘ラブストーリー第2巻!
人間と獣が共存する宮廷「四聖城」。そこには4つの後宮があり、様々な獣を飼育していた。 深い森の奥で、獣とともに人目を避けて暮らすヨト族の少女・羽は、病に倒れた祖母の薬を買うために、雨が降りしきる中、森を抜けて「四聖城」の城下町を訪れる。 しかし、盗人と疑われた羽は役人に連れて行かれ、身分を明かせないことから、最底辺職である「獣吏」にされてしまう。 過酷な環境で、獣の世話をする奴隷のような生活になるはずが、獣が大好きな羽にとっては最高の毎日で…!? 後宮に起こる問題を豊富な獣の知識で解決し、周囲を驚かせていたある日、羽は誰もが恐れる「神獣」の世話をしたことで、なぜか眉目秀麗な皇太子・鏡水様に好かれてしまい…!?
楽しいバカンスのはずが謎と恋に大忙し…!?コーヘッドにやってきたガウェインから、今度の休暇に旅行へ行こうと誘われたアリス。第一王子であるガウェインの兄サイラスと数人の令嬢たちとの見合いをかねた旅行らしく、同行するガウェインは彼女らに関心がないため、アリスに一緒に来てほしいというのだ。行き先は最近観光地として復活したバイウォルズ。興味を引かれたアリスは誘いを受けるが、滞在初日から波乱含みの幕開け。人形のドレスが破かれたり、錯乱状態の男が館に乱入したりと不可解な事件が次々と発生してしまう…!いくつもの謎を解くべくアリスとガウェインは共に捜査を開始するが、二人の距離もいつの間にか近づいていて…!?愛憎と策略が渦巻く恋愛×ミステリー、待望の第二弾!
恋愛経験はゼロ。だけど人一倍えっちな事に興味津々だった私は高校卒業を機に、夢だった18禁乙女ゲームを手に入れる寸前で事故に遭い…。気がつけば超ド健全な乙女ゲーム『レモンキッスをあなたに』の世界に転生していた!?ゲームの世界ではモブキャラである、ジルベスト子爵家の次女・ノンノとして生きる私だけど、前世の記憶はそのまま。つまり幼女の頃から煩悩だらけ。そんな私の目の前に、「君は、な、何を考えてるんだ!?」-顔を真っ赤にした美少年・アンタレスが現れた。彼はこの世界の攻略対象者であり、そして事もあろうに他人の心が読めてしまうのだった…。ゲームのヒロインである超美少女・スピカとの恋ルートもあるアンタレスだけどー。エッチな妄想もつつ抜け!?“妄想お嬢様×エスパー美少年”の笑撃ラブコメスタート!第3回集英社WEB小説大賞金賞受賞作。
久島は、情報も欲望もそつなく処理する「血も涙もない的確な現代人」として日常を生きている。だが、学生時代に手紙を交わしつづけた望未だけが、人生唯一の愛として、いまだ心を離れない。望未は手紙の始まりで必ず「最愛の」と呼びかけながらも、常に「私のことは忘れて」と願い、何度も久島の前から姿を消そうとした。今その願いを叶えるべく、久島は自分のためだけの文章を書き始めるー。代替不可能な存在に出会うことは、呪いか、それとも祝福か。超越的恋愛小説!
灰島、黒羽、三村、弓掛、浅野…コートを挟んで熱戦を繰り広げたメンバーが、新たなステージ“大学バレー”、新たなチームで頂上に挑む!大人気青春スポーツ小説、最新作!
1954年、アメリカ。18歳のエメットは更生施設を出所し、弟が待つネブラスカの自宅に戻って来たが、そこには施設から逃げ出したダチェスとウーリーもいた。エメットと弟は、母が暮らしているはずのカリフォルニアに行き、心機一転、新しい生活を始めるはずだった。だが、ダチェスとウーリーに愛車のスチュードベーカーを奪われ、仕方なく二人の後を追ってニューヨークに行くことに。ダチェスは、上流階級出身のウーリーの一族がニューヨーク州北部に所有する屋敷の金庫の金を、みんなで山分けすると豪語していたのだ。孤児院のシスター、胡散臭い牧師、妻と別れた善良な黒人男性、売れないシェイクスピア俳優、憧れの作家ー道中、エメットと弟は多くの出会いと別れを経験する。『モスクワの伯爵』著者が、少年たちの出会いと10日間の冒険を描く、アメリカで100万部超のニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。
いじめっ子といじめられっ子からはじまった、「さいきょうのでこぼこコンビ」。何でも言えた小学時代、言えないことやあえて聞かないことが増えた中学時代。それでも、お互いを思う気持ちは変わらない。きっとこれが「大人になる」ってことなんだろう。学校という小さな世界でもがく少年たちの機微を描いた、淡色の青春群像劇。
「何が起こったのかまったく知られていなかった。宣教師たちの手紙はどれも寡黙だったし、それを否定できたかもしれない数少ない文書は削除され、あるいは失われてしまった。確実に知られていたのは、ヨーロッパ人が日本で茶の湯という不可解な儀式を発見したということだ」。時は1579年(天正7年)。大航海時代のイエズス会宣教師アレッサンドロ・ヴァリニャーノと東方貿易商人のアルヴィーゼ・モーロ。戦国時代の日本にたどり着いた二人のイタリア人の思惑と行動が、西洋(キリスト教)と東洋(茶の湯、禅仏教)の最初の出会い、そしてその後の断絶をもたらした。大友宗麟や高山右近といったキリシタン大名をはじめ、織田信長、千利休、豊臣秀吉との息詰まる交渉も描く、壮大な歴史小説。
一九四〇年、太平洋戦争勃発直前の南洋サイパン。日本と各国が水面下でぶつかり合う地に、横浜で英語教師をしていた麻田健吾が降り立つ。表向きは、南洋庁サイパン支庁庶務係として。だが彼は日本海軍のスパイという密命を帯びていた。日本による南洋群島の支配は一九一四年にさかのぼるが、海軍の唱える南進論が「国策の基準」として日本の外交方針となったのは一九三六年だった。その後、一般国民の間でも南進論が浸透していった。この地にはあらゆる種類のスパイが跋扈し、日本と他国との開戦に備え、海軍の前線基地となるサイパンで情報収集に励んでいた。麻田は、沖縄から移住してきた漁師が自殺した真相を探ることをきっかけに、南洋群島の闇に踏み込んでいく…。時代が大きなうねりを見せる中、個人はどこまで自分の考えを持つことができるのか?そして、どこまで自らの意思を通すことができるのか?南洋の地を舞台にした壮大な物語がここにー。
魔王との最終決戦前夜、勇者アレンは最愛の聖女マリアを宿屋の主に寝取られてしまう。さらに王命によって故郷が滅ぼされ、魔王討伐後には勇者が自ら命を絶つことを望まれていたと知る。最悪の裏切りの数々に絶望したアレンは、敵対していた女魔王ガレアと手を組み人類への反抗を決意する!勇者の加護を失い次々と魔族に敗北する人類は、剣聖や賢者など強力な刺客を差し向けるが、勇者と魔王の史上最強タッグは揺るがない!
魔物のうろつくダンジョンが存在し、超常の力を持つ人間がいる世界。特殊能力の有無を調べる検査で水晶が光った子供は、日本と国民を守るために血で血を洗う戦いを繰り広げることになるー。赤の他人のために命がけで戦う気などさらさら無い梔子良人は、自らが手をかざすと同時に光り出した水晶を見て、一目散に逃走を図る。しかし良人を蹴落とすことを信条とする幼なじみに足を引っ張られてしまい、泣く泣く日本特殊能力開発学園に入学することとなった良人の運命は…。
サンフランシスコ講和条約が発効した直後の一九五二年五月一日、皇居前広場には政府に抗議する多くの労働者や学生が集まっていた。東大の医学生となり、セツルメント活動に関わっていた小暮悠太もその中にあったー。占領が解かれ、新時代に向けて胎動する中、小暮家の新たな歴史が紡がれていく。『永遠の都』に続く自伝的大河小説の続編、ついに開幕。毎日新聞出版文化賞企画特別賞。