2023年発売
第1回「論創ミステリ大賞」受賞作!マッカーサー元帥が日本に降り立った日、外国人の死体が発見されたー。焼け野原の東京を舞台に「ワニガメ」と呼ばれた刑事が挑む射殺事件!ラスト3ページ、心に染みる感動ミステリ!!
シリーズ累計20万部突破!(電子書籍を含む) 既刊続々大重版のヒット作! 「小説家になろう」1億6900万PV突破! 「装備よし。やって参りました闘技大会!」 ゲームの神に愛された者たちの無自覚最強ファンタジー第6弾! 書き下ろし番外編収録!
悪に憧れる魔王イグサは絶望した。転生した異世界は剣も魔法も衰退していたのだ!仕方なく、汚染惑星で拾った幼女勇者をお供に、賞金稼ぎで生活費と軍資金を貯めることに。いつしか悪人たちから恐れられ、気づけば人助けまで?これも悪事の下準備とブレないが、魔王軍結成で国に雇用を生み、奴隷さえ大事にするその評判は上がりまくり!「どこまでもついていきます!」と集まってくる女の子たちに手を焼く中、史上最大の宇宙海賊の討伐では、時代遅れ扱いのチート魔法“まおうのこうげき”でついに本領を発揮し…?契りを交わした少女たちと愚直に“悪”へと突き進む、異星暗躍ファンタジー!
家族(みんな)のために、現金ゲットよ!所持金ゼロから始める、転生タフ令嬢の逆転ダイアリー! 書き下ろし番外編2本収録! コミカライズ企画進行中!
王国騎士団のメイド兼聖女・セイディは、スパイの攻撃を前に正義感を燃やしていた。今できることは大人しく護衛に守られることだけ。彼女の戦いは、ここではなく、国一番の祭り・光の収穫祭で代表聖女の役割を全うすることなのだ。ここまで前準備は完璧。自己中な帝国の魔法騎士、自由気ままな半吸血鬼、洗脳され敵に堕ちた元婚約者…と王国への侵略を狙う刺客にどれだけ襲撃されてもー自分を守ってくれる皆のために、絶対に祭りを無事終わらせなければならない!「精一杯、祈り続けるしかないのです!」ボーナスに釣られ引き受けたはずの“お仕事”が「王国を守りたい」という使命に変わっていく!お仕事最優先!鋼メンタルメイドの愛されファンタジー第3弾!書き下ろし番外編3本&コミックス第2話試し読み収録!
〈大きな悲しみが、私を守ってくれる〉 『ショウコの微笑』『わたしに無害なひと』の気鋭のベストセラー作家、初の長編小説 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夫の不倫で結婚生活に終止符を打ち、ソウルでの暮らしを清算した私は、九歳の夏休みに祖母と楽しい日々を過ごした思い出の地ヒリョンに向かう。 絶縁状態にあった祖母と二十二年ぶりに思いがけなく再会を果たすと、それまで知ることのなかった家族の歴史が明らかになる……。 家父長制に翻弄されながらも植民地支配や戦争という動乱の時代を生き抜いた曾祖母や祖母、そして母、私へとつながる、温かく強靱な女性たちの百年の物語。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日が昇る前に大切なあの人に伝えておきたいことがあった。 明るくなったら、言えなくなりそうだから……。 2021年〈書店員が選ぶ“今年の小説”〉、第29回大山文学賞受賞。
路線バスで小さな旅に出る。各地を巡りながら、人と出会い、日常の謎を追う。津軽で少年たちが見た男、亡き夫が呟いた女の名前、博多のストーカー…。謎を解き明かすのは、元刑事・炭野の妻・まふる夫人。最後に彼女が挑んだのが、インターネットの情報を盗み出すフィッシング詐欺常習犯の行方。バスを駆使して逃亡する犯人は、いったいどこへ。彼女は解き明かせるのか!?
61歳の男が介護問題で揉めて妻を殺害ーニュースを聞いたおれは驚愕した。被害者も加害者も学生時代の旧友。しかも妻の方は34年前、挙式当日に新郎を殺され、犯人も見つからずじまい。そして再婚した夫に殺されたというわけだ。おれは不安な気持ちを吐露したくなり、「リモート相談窓口」に向かうが…(「異分子の彼女」)。コロナ禍の櫃洗市で発生する奇怪な事件の謎を、公務員探偵がオンラインで解決するミステリ作品集。
今日の韓国文学作家に多大な影響を与え続ける 「韓国文学史で前例なき異端の作家」による、待望の邦訳! 著者は1965年ソウル生まれの女性作家。イメージに富むと同時に生硬で鉱物的な破格の文体を用い「韓国文学史で前例なき異端の作家」と評価され、今までに多数の短篇集と長篇、エッセイ、詩作品を発表。常に独自のスタンスで揺るぎない地位を占める韓国女性作家のトップランナーである。また、ハン・ガンの英訳者として知られるデボラ・スミスがぺ・スアの作品を高く評価しており、既に3冊を英訳している。これまでの作品は、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語などにも翻訳されている。本書は、今日の韓国作家に多大な影響を与え続ける著者の初の邦訳となる。 物語の舞台は「ソウルを連想させる人口1000万人都市」であるが、はっきりとは書かれていない。午後四時にベッドで目を覚ました「私」は、旅館の一室におり、存在を規定する記憶がすべて消えていることを知る。椅子には黒い服を着た同行者が座って本を読んでいた。同行者も、自分の存在を規定する記憶をすべて失っていることに気づく。広げられた新聞に、ジョナス・メカスの訃報記事があることから、日にちは一月二十三日頃だとわかる。巫女に会い、「ウル」と名付けられた私は、感覚と予感をもとに、様々なものにいざなわれ、自分が何者であるのかを夢幻的に探っていく。〈はじまりの女〉という原初的なイメージが、ときに激烈な感情をともなって変遷しながらウルの前にあらわれる。「それこそが私の存在の唯一の根拠であるという確信」が芽生えて……。 全篇を通して、存在の不安、孤独、愛、性、死などの人間の本質を体感するような謎めいたイメージが横溢し絡み合う。世界と自己をまったく新しく捉え直す文学の挑戦!
戦争の大義は何処へ、三部作最終章。激戦地クレタ島脱出から二年が経ち、ガイ・クラウチバック大尉はロンドンで無為な日々を送っていた。王立矛槍兵団の戦友たちが戦地へ向かうなか、もうすぐ四十歳という年齢を理由にひとり後に残されたガイは、開戦時に抱いた崇高な大義を見失いつつあった。一方、クレタ島でガイの命を救ったリュードヴィック曹長はいまや情報軍団少佐に昇進し、戦場で書きとめた覚書きに基づく『瞑想録』の出版を画策中。ガイの元妻ヴァージニアは予期せぬ妊娠に途方に暮れていた。ついに情報将校としてイタリア方面への派遣が決まったガイは落下傘降下訓練に参加するが、訓練中の負傷で療養生活を送るはめに。不運続きのガイの戦場は一体どこにあるのか…。自身の軍隊体験をもとに、戦争の醜悪かつ滑稽な現実と古き理想の崩壊を描くイーヴリン・ウォー最後の傑作“誉れの剣”三部作完結篇。
あなただけーーあなただけがこの地獄のような世界の光 死ぬために生き続ける不遇の王子と笑顔を忘れた魔術師が織り成すファンタジーラブストーリー 「必ず、第一王子を殺すんだ」 あなたの声を覚えているーー 娼婦を母に持つその出自から正妃に疎まれ、常に命の危機に晒され続けてきたセノレーン王国第一王子オルトス。国軍に所属する魔術師の少女エリーニは、白昼堂々、王城内で暗殺未遂に遭ったオルトスを庇ったことから、二人揃って“欠魂”してしまう。同時に欠魂した弊害で互いが四歩以上離れると意識を失う事態に陥った二人は、行動を共にしつつ魂を修復する方法を模索し始めるがーー。
人生のすべてのタームにおいて、いつも“それなり”に生きてきた紬実は、ある日、職場の後輩でイケメンと評判の鬼島の額に“ツノ”が生えているのを見てしまい、その正体が“鬼”だと知る。興奮するとツノが生えてしまうという鬼島、その欲の発散をなりゆきで手伝ったら、結婚を前提としたお付き合いが始まることに…!?
ロシアの支配により過酷な変容を迫られた19世紀のジョージア。植民地支配脱却の鍵を宗主国ロシアに求めた作家と、ローカルな神話に想像の源泉を求めた詩人。植民地ジョージアにおける、2人の交点とは?第3回東京大学而立賞受賞。
「書く」ことが、絶望を超越した かつては誤解に基づく激しい差別と偏見に晒されていたハンセン病。青年・北條民雄は、その病に罹患し、同病者だけが共同生活を送る療養所に入る。社会から隔絶された絶望的な状況の中で、北條が生きる希望を見出したのは「書く」ことを通してだった。書簡を通じて私淑した川端康成の支えもあり、芥川賞の候補にもなった代表作「いのちの初夜」。この作品を読んで衝撃を受け、大学で北條民雄について研究したという俳優・作家の中江有里さんを講師に迎え、現在のコロナ禍で改めて顕在化した差別や偏見というテーマについても考えながら、みずみずしくも巧みに練られた物語の中に、絶望の底にあってもなお折れない「生きる」意志を読みとく。
寂れた住宅が並ぶニードレス通り。その奥の暗い森に面した家に、テッド・バナーマンという男が娘のローレンや猫のオリヴィアと暮らしていた。家の周囲で起きた不審な事態に落ち着かない彼は、テープに声を記録していく…十一年前、幼い妹が森の湖畔で行方不明になって以来、ディーの家庭は崩壊した。今なお事件に囚われているディーは、かつて容疑者であったテッドを犯人だと怪しむ。彼女はニードレス通りに引っ越して、テッドの家を窺うが…テッドの家に住む猫オリヴィアは、この通りでの暮らしとテッドを深く愛していた。聖書の言葉を胸に、(主)の思し召しに従って日々を送るオリヴィアだったが、頭に響き渡る「音」に、この家に潜む「何か」に、しだいに脅かされ…折り重なる異様な「語り」が紡ぎ出す、恐るべきホラー小説。
「全世界の人々が同時に発する悲鳴」の録音を目指すハリウッドの音響技師ミッツィ、児童ポルノサイトで行方不明の娘を探し続けるフォスター。2人の狂妄が陰謀の国アメリカに最悪の事件を起こすーー『ファイト・クラブ』の著者が2020年代の世界へと捧げる爆弾
謎の蔓草モスバナの異常繁殖地を調査する植物学者のアヨンは、そこで青い光が見えたという噂に心惹かれる。幼い日に不思議な老婆の温室で見た記憶と一致したからだ。アヨンはモスバナの正体を追ううち、かつての世界的大厄災時代を生き抜いた女性の存在を知る