2024年10月16日発売
著者23年ぶりの書き下ろし長篇恋愛小説 綾「私は初めて会った16年前から涼さんを愛し続けている」。涼「僕にかかわった者は、みんな死んでしまう。女も男も。僕が綾を愛しすぎているせいで」-- 音村綾(旧姓・上里)は30代半ば。現在は信州でペンション経営兼漫画家として活躍。夫・子ども・母と四人で暮している。 祥川涼。画家。40代後半。妻を失い、その後同棲していた女性とも別れ、現在は酒浸りの日々を送っている。 冒頭の「現在」では、綾のコミック発売記念サイン会のシーンの衝撃的事件から始まり、「1年前」「4年前」「8年前」「10年前」「12年前」「14年前」、そして二人が出会った「16年前」へと時をさかのぼり「現在」に戻る。謎とサスペンス、そしてストーカー小説の雰囲気も交えた〈究極の恋愛小説〉である。 この作品は、2001年に刊行された『もう切るわ』以来、23年ぶりの「書き下ろし」長篇!
独特の観察眼で心模様を描いた恋愛短編集 ジャルジャル福徳秀介の独特の観察眼で恋模様を描いた、きらめく万華鏡のような短編集。書き下ろしを含む全24話を収録。 読売中高生新聞での連載中、「福徳さん、私の学生時代に隣にいた?」などと読者から驚きと共感の声が多数寄せられるほど、10代の恋の微細な感情を照らし出してきた作品を収録しています。また、大学生から社会人の恋愛の機微を描いた作品や、大人になってからあの頃の恋煩いを振り返る作品など、様々な角度で恋する人の心模様に光を当てていく、万華鏡のような短編集です。 巻末には各話への著者あとがきもついており、読み応えもたっぷりです。 【編集担当からのおすすめ情報】 ジャルジャル福徳さんの描く物語は、なぜこんなにおもしろいのか。 どこかで感じてはいるけれど言語化されない心情と、日常のあるあるだけど見逃しがちな情景を、巧みに結びつけて物語にして見せてくれるからだろうか。短い文章ながら心の深いところに触れてくるからだろうか。この不思議な感覚をぜひ味わっていただきたいです。 十秒先の未来に ソフトクリームの置物 大好きと好き 耳たぷ 杖を持つ人がいないと杖は立たない キスヒーロー 父さん、母さんには内緒だよ 理由な彼女 作られた笑顔 寝転ぶ影 恋の教訓 大雑把な過酷 恋の非行行為 幸せな答え合わせ こんなオレとあんなマヨ 暑い廊下のせいで 美人 近づきたいのか、近づいてきて欲しいのか 私のことなんか言ってた? じょうろが不安定な<デンジャーな日> 飛行機雲を見る僕を見る君 赤いパーカの女 原宿を歩いていたらこうなった おもしろい女友達 あとがき
諦めなければ、壁は必ず乗り越えられる 幼くして父を亡くした勝也は、物心ついた頃から母と姉との三人暮らし。 貧しくも幸せな生活を送っていたある時、 母が働く喫茶店の経営者一家が住むマンションに引っ越すこととなる。 やがて経営者の娘・紗香と付き合うようになった勝也だったが、 17歳で彼女の妊娠が発覚し、結婚。 紗香の家族と距離が近づいたことをきっかけに、 勝也の人生は徐々にバランスを崩し始めるーー 一人の男の壮絶な人生とその闘志をリアルに描いた、社会派小説。
英米文学研究者・吉田新一の横顔をご紹介するとともに、次世代へ手渡したい「本の楽しさ」について綴ります。エッセイ第3弾。英文学者で翻訳家の百々佑利子さんとの対談も収録。 はじめに 魔法をかけられたときのこと 一吉田新ーさんとの出会い一 物語るイラストレーションってどんなもの? -コールデコッ卜の絵本の楽しみ方ー ピーターラビットと私 読めば読むほど・知れば知るほど 自分好みの読み方を見つけよう! 本が好き、でも本だけが特別じゃない ときには寄り道したくなる 一思春期のこと一 すてきな人におすすめされると、本はもっとおもしろくなる 非日常と日常が交差するとき 本を読むことってなにかの役 にたちますか? ただいま奮闘中 一新聞連載のこと一 本をこどもに手渡すということ 対談: 百々佑利子(翻訳家) x 越高綾乃 おわりに