小説むすび | 2024年2月28日発売

2024年2月28日発売

イタリア富豪と最後の蜜月イタリア富豪と最後の蜜月

イタリア富豪は貧しい娘を妻にした。 その理由は愛さなくていい相手だから。 雨の夜、ウエイトレスのコニーは富豪ダンテの車に乗せられていた。 認知症の祖母をかかえ、家を立ち退くよう迫られていた彼女は、 切羽詰まって思わずダンテにその事情を打ち明けてしまう。 彼は意外な返事をしたーー自分と結婚してくれるなら、 家の権利証を君のものにし、介護にかかる費用も負担しようと。 コニーは驚いたが、これ以上ない申し出にダンテの求婚を受け入れた。 結婚してからも二人はイギリスとイタリアで別居生活を送っていたが、 いつしか彼女はある望みが胸を焦がしているのに気づいた。 プレイボーイのダンテが私になんの興味もないのはわかっている。 でも一度でいいから、夫に女性として求められてみたい……。 スター作家J・ジェイムズが描くヒロインは無垢で愛らしく、大スター作家L・グレアムを彷彿とさせます。一大決心をし、おしゃれをしてヒーローに会いに行くヒロイン。すると他人行儀だった夫の態度は一変し、二人は遅いハネムーンを過ごしますがーー。

愛と気づくまで愛と気づくまで

あの夏のキスに続きがあることを、 心の奥でずっと願ってきた。 18歳の夏、ロージーは初恋の人ガードとキスを交わした。 それは体中に電流が走るほどの、甘く衝撃的な体験だった。 それから3年。カラシア国大公となるガードの戴冠式に、 ロージーは招待された。祝賀舞踏会で彼と久々に顔を合わせ、 その腕に抱かれたとたん、抑えてきた熱い想いが溢れ出た。 あろうことか身分を忘れ、彼と一夜を共にしてしまったのだ。 ガードにはすでに花嫁候補もいる。私は身を引くしかない……。 ところが、盗撮された二人の熱愛写真が流出してしまい、 ガードは態度を翻して、ロージーに求婚した。 これは愛のためでなく、国の平和のための結婚だと言って。 実力派として名高い人気作家ロビン・ドナルドが描く、せつないロイヤル・ロマンスをお贈りします。3年前のキスの後、ヒーローが黙って立ち去った理由や、隠されてきた想いがしだいに明らかに。健気で一途なヒロインを思わず応援したくなる逸作です!

パリがくれた最後の恋パリがくれた最後の恋

眼鏡の奥に本当の自分を隠しても、 いまだ残る彼への愛は、隠せない。 ひっつめ髪に眼鏡をかけ、女看守と揶揄されながらも地道に働くキャシー。 かつて彼女はトップモデルとして華々しく活躍していた十代の頃、 金持ちの男たちには見向きもせず、マルセルという青年と恋におちた。 だが嫉妬した金持ちが彼に瀕死の重傷を負わせたことで、悲恋に終わった。 10年が過ぎた今も彼女の心はマルセルを求め、夢に見ることもある。 そんなある日、経営に行きづまった雇主から次の仕事の面接を勧められ、 キャシーはしぶしぶ面接の会場に指定されたホテルへ向かった。 そして、バーで待つホテル王の顔を見て、彼女は卒倒しかけたーー 嘘よ、マルセル! 私のマルセル! いえ、もう私の彼ではない……。 激しく動揺するキャシーをよそに、マルセルは彼女が誰か気づかぬまま、 淡々と面接を進めて告げた。「結構。君は僕のアシスタントに適任だ」 “結婚しよう、ダーリン。そして全世界に知らせるんだ、僕が君のもので、君が僕のものであることを”悲劇的な別れの前に、そう口にしてくれたマルセルが、自分に気づいてさえくれないことを内心嘆くキャシーでしたが、彼は本当に気づいていないのでしょうか?

裁きの日裁きの日

冷徹で隙のない策略家は、 圧倒的な美貌の罪深き男。 個人秘書のラークはいま、絶体絶命の苦境に立たされていた。 従兄が会社のお金を勝手に使ったうえに自死を図り、 ラークにそそのかされたと偽りの証言をして息を引きとったのだ。 会社側の凄腕弁護士ジェームス・ウルフの徹底的で冷徹な態度、 容赦ない攻撃にさらされ、ラークは泣き崩れたかった。 ところが意外にも、会社が訴えをとりさげたため事なきを得るが、 ラークは働き口を失い、部屋代さえ払えない状況に陥ってしまう。 そんなとき、さる夫人の住み込み秘書の仕事が舞い込み、 運命に感謝しつつラークは意気揚々と働き始めたーー まさか夫人の一人息子が、ジェームス・ウルフとも知らずに! ようやく手にしたと思った安住の場所にまたもや現れた、口元に皮肉な色を浮かべたジェームス・ウルフ。ラークは彼に対して反発心と惹かれる気持ちを同時に覚えますが、彼によく思われていないはずだと考えて、せっかく得た仕事をあきらめようとして……。

ハイランダーの花嫁の秘密ハイランダーの花嫁の秘密

花嫁は“秘密”のために泣き、 “秘密”のために生きる。 冷酷非情な父の決めた政略結婚から逃れるため家出をしたエヴァは、 外を彷徨い歩くうち、ひどい高熱に倒れて洞窟で気を失った。 目を覚ますと、暗闇の中ほのかに、たくましい男の姿が。 男の顔は天使のように見えた次の瞬間、悪魔のようにも見えた。 誰なの? まさか、怒った父が送り込んできた追っ手? 「おれはロバート・マッキントッシュだ。あんたの婚約者でもある」 政略結婚の相手とわかって驚くエヴァだったが、 意識不明の間、彼が看病してくれていたと知って胸が温かくなった。 だがエヴァにはどうしても彼と結婚できない“秘密”のわけがあったーー それを口にしようものなら、生まれたばかりの小さな命に危険が……。 スコットランドを舞台に勇猛なヒーローと気丈なヒロインの恋物語が描かれて大人気のハイランダー・ロマンス。本作のヒーローは一見粗野だけれど、懐の深い傑出した人柄がなんとも魅力的です! 『ハイランダーの美しき獲物』の関連作。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP