2024年3月1日発売
一九八四年、台北。駆け出しの画家、阿政のもとに奇妙な依頼が持ち込まれた。古い絵画の修復の仕事だが、作者は明かせないという。阿政が新聞記者の方燕と調査に乗り出すと、戦後長い間歴史から抹消されていた画家・陳澄波の存在が浮かびあがり…。日本統治時代に生まれ、台湾近代美術の先駆者となった画家の生涯をたどる歴史小説。第3回台湾歴史小説賞大賞受賞。
相棒である冒険者のボルトとの出会いにより、人生が大きく変わった新人冒険者でアーンバル上級学園生のルゥイ。フォルトゥナ国の先代国王の御子という自身の出自を隠しながら生きる事で、その国を追放された騎士であるボルトに危険が及ぶのではないかと不安を覚えるが、彼からの忠誠と極上の愛を一身に受け、より強固な絆で結ばれることとなった。苦労して入った学園での生活もいよいよ残り一年。最終学年への進級を控えたルゥイだが、先代を手に掛けてフォルトゥナ国の王に成り上がった叔父の手が迫っておりー!?
モブキャラに転生したはずが、幼馴染であるヒーローの侯爵家子息レオニードの重すぎる溺愛を受け入れ、彼の婚約者となったメルクリス。しかし、レオニードの魔力を体内に受けた影響でメルクリスに聖魔力が現れ、同時に魔王の覚醒の兆しが各地に出現!メルクリスはレオニードや第一王子とともに、魔王討伐隊の任に就くことに!?聖女扱いされ困惑していたら、今度はヒロインの役を担うメルクリスが転生者であると気づいたヒロインが、監禁から脱走!ゲームを元の流れに戻すため、メルクリスを陥れる芝居を打ってきて…!?
新人ダンジョン配信者の世迷言葉。 一階層の攻略中に、リスナーの一人に騙されて(自業自得)、 転移魔法陣を踏んでしまう。 言葉の視界が切り替わると、そこはーー 未だ誰も到達していない、五百階層の未踏破地帯だった。 レベルも強さも初心者な言葉は、 配信を続けながら、リスナー頼りで生き残り強くなる! なお、地上ではーー ・地上波永続生配信中 ・攻略組による支援 ・世界的に大注目 な模様。 ダンジョン最下層からの脱出RTA、スタート!
冷徹公爵として有名なジークハルトと1年間の契約結婚をすることになった、男爵令嬢のソフィア。「私が君を愛することはないだろう」と言い放つジークハルトに対し、ソフィアは傷ついた様子もなく意気揚々と「はい!承知いたしました!」と答えた。ソフィアは魔法使いの名門の生まれだが、生まれつき全く魔力を持ち合わせておらず、家族からいないものとして扱われてきた。これまでほとんど人と言葉を交わしたこともない自分と、ジークハルトは進んで会話をしてくれたことから、彼女は己の役割をまっとうすることにしたのだ。-これは、お飾り妻として励むソフィアと、そんな彼女に惹かれていくジークハルトの物語。
【レベルフリー】と【経験値1000倍】という、二つの超絶スキルで 超有名探索者(プレイヤー)となった佐倉真琴は 他の人間と組むこともなく相変わらずソロでダンジョンに潜る日々を続けていた。 だがソロの(はずの)真琴には、いつでも熱い出会いが待ち受けていた! 青い洞のダンジョンで出会った磯美樹のレベルアップを手助けし、 長い砂のダンジョンで巡り会った大塚夫妻を救う真琴ーー その頃、手練れのプレイヤーを一堂に集めた 「バトルトーナメント」が開催されることになり ライバル?の一人、海道光と共に東京へ向かう真琴。 自らの真の力を秘匿したまま勝利をめざす真琴だったが、 事態は思わぬ方向へ……!? 出会いも、歓喜も、友情も、己への信頼も、 大切なものはみなダンジョンで掴みとった! 新たなる青春ダンジョン冒険譚、待望の続刊登場!
「ミツハ、準備の方は大丈夫?」 新大陸での商売に領地運営にと大活躍のミツハだが、 ベアトリスちゃんに聞かれるまで忘れていた! 15歳の社交界デビュー(ルビ:デビュタント・ボール)パーティを 盛大に行う約束をさせられていたことを……。 出店に電飾に、花火、コネと財力をフルに活かして なんとか乗り切れた……のだが、それを見ていたサビーネちゃんはーー!! 一方、ミツハによって撃退されしばらくはおとなしくしているはずの アルダー帝国の動きがきな臭いらしい。 しかも狙われているのはゲゲゲ姫ことレミア王女のいる隣国でーー。 同盟仲間を助けるため、史上最大の作戦が始まる!? アニメに漫画に絶好調! のシリーズ最新第9巻!
メルティガル侯爵令嬢のクロエは、アダナーニ王国の第二王子キリフに、婚約破棄を突きつけられてしまう。だがそのショックで、OL・橘美沙としての前世の記憶がクロエによみがえった!「お前がそんな女だとは思わなかった。態度を改めないのならば、婚約を解消するしかないな」「はい、承知しました」家を出よう。私はこれから自由に生きるー。そうして屋敷を飛び出したクロエは、騒動に便乗して近衛騎士を辞めてきたエーリヒを相棒に、自由を求めて旅立った!すると、氷の騎士と称されるほどクールだったエーリヒが、クロエのことを溺愛してきて…!?
五木寛之のテーマ別作品集、第3弾! 第3巻目は、【異国ロマンス集】として、ソ連の国境地帯カレリアの哀しみ、ソフィアの村に残されたロシアイコン(聖像画)など、戦争と革命、民族の哀愁を伝える歴史ロマン小説6篇を収録。 巻末には、四方田犬彦との対談解説を掲載。 【収録作品】 『霧のカレリア』(1967年) かつてフィンランドとソ連の国境地帯であったカレリア。領土を奪われた民族の哀しみと誇り。 『ソフィアの秋』(1968年) ブルガリアの首都ソフィアの村に残されたロシアイコン(聖像画)をめぐるロマンと幻想。 『夏の恐れ』(1967年) ノルウェー娘のジュリーはムンクの〈叫び〉に死の戦慄を覚える。ドイツに抵抗した家族の悲哀。 『赤い広場の女』(1967年) 美貌のウクライナ娘は、なぜ未来を捨てたのか。ドイツの占領がもたらした6歳の少女の悲劇。 『白夜のオルフェ』(1966年) 米軍基地の黒人下士官の血を引く少年と、誇り高きスウェーデン娘との純愛がもたらした結末は? 『ローマ午前零時』(1969年) 五月革命の混乱の中、私はCM祭での入賞を狙っていた。しかし私には、メーデー事件の過去があった。
ロック・スターでもある著者が自らの神秘体験をもとに、世界の真理と人間のあるべき未来の姿を明らかにする!!1980年12月、ジョン・レノンが死んだ翌日。涙にくれる“僕”のもとを、山高帽をかぶった謎の紳士が訪れる。彼は「タイムベンダー」と名乗り、地球(マザー)からのメッセージをことづかっていると切り出す…。彼が語る壮大な宇宙の秘密とは?瞑想とヨガ、アマゾンでの神秘体験を経て、“僕”が得た深遠なる啓示とは?
「私そっちがいいー!」授かるはずだった光の精霊の加護を、我侭な双子の妹リリーに奪われたマリー。光の精霊の加護は極めて珍しく、聖女として教会で大切に保護されるはずだった。リリーはいつもこうだ。マリーのものを欲しがり、両親もリリーばかり可愛がる。これ以上リリーと暮らせないと判断したマリーは、家を出る事を決意する。目指すはおじいさまのいる王都。凄腕の冒険者たちを雇いマリーは旅に出た。旅の中で様々な経験をし、愛され、成長していくマリー。相変わらず我侭いっぱいに育てられるリリー。一方、リリーが光の精霊の加護を奪った事を知った教皇は、マリーを保護するよう奮闘するが…?
リアムが消えてしばらくした頃…隣国クレアドの王女が、アデルを頼りにローゼリアへやってくる。「クレアドはじきに亡び、緑の塔も枯れる。だから苦肉の策として戦争を起こそうとしている」という情報を聞き、騒然となるローゼリア。エドワルドは突拍子もないアイデアを思いつき、シャーリーにある依頼をするがー一方、母国が侵略されていると聞いたアルベールは決意を胸に行動を起こす。国と国の思惑が交差する中、世界を救うためにシャーリーが選んだ道は…?
「お花見、楽しみだね!」魔砕村で迎える二回目の春。鬼も歓迎する節分や、おかしな風習のある誕生日…魔境は楽しい事も不思議な事もまだまだいっぱい!待ち望んだ東京の家族との再会もついに叶い、空はご機嫌な日々を送っていた。だがある日、些細な事から兄弟喧嘩が勃発!?空と同じことをしたいと願う陸と、陸の体調を心配する空とですれ違いが生まれてしまったのだ。初めて経験する双子の弟からの拒絶に“どうすれば…”と空は戸惑うばかり。しかも部屋に籠っていた陸が家から突然いなくなって大騒動になってしまい…!?仲良し兄弟を取り戻せ!臆病少年の命がけ(?)ほのぼのファンタジー第五弾!
無数の機械人形の遠隔操作ー常識外れの能力で、ディアマンテ王国の業務をワンオペで回していた男・ホーラスは、無知な貴族のおかげで解雇となった。美人ぞろいの弟子たちと合流するも、頭も体も疲れ果て、もう働く気はナッシング。大好きな万能技術を極めるだけの気まま旅に出るはずだったが…「村を襲うドラゴンを一発KO!?」「食材を入れると料理が一瞬で…」厄介ごとをテキトーに片づけているうちに、世直しばかりしてしまう!そんな噂を聞きつけてか、王国貴族たちが彼を呼び戻すために追いかけてきてー「めんどくさ…やっちゃう?ワンパン」見せしめ、鉄拳、一網打尽!?無気力鬼畜青年が仲間と行く、のんびりざまぁトラベルファンタジー!
職場でトラブルを起こして仕事も居場所も失った深浦奈波は、しばらくの間、五島列島の祖母のもとで過ごすことになった。小学生の頃にも暮らしていた家だ。過疎化が進む島で、奈波はどこか懐かしい少年に出会う。「今日は何ばして遊ぶ?」彼とともに過ごすうち、奈波は少しずつ小学校時代の出来事を思い出して…。失われたものたちと再び出会う、ひと夏の不思議な体験。すでに現実には存在しなくなったもの/ことの「化身」との対話が、疲れきっていた主人公を再起に導いてゆく。五島列島の架空の島を舞台にした、ローファンタジー×現代ドラマ。