2024年5月2日発売
帝国の皇妃として結婚式を挙げたティアナ。形だけの夫婦のはずだったが、懸命に聖女の使命を果たすティアナの姿、そして彼女が前世で敬愛していた恩人のエルセだったことを知った皇帝フェリクスは、全てを懸けてティアナを愛することを誓う。一方、前世で親しかったルフィノにも、『きっと僕の人生で、誰かを好きになるのはこれが最初で最後ですから』とエルセへの忘れられない想いがあるようで…。そんな中、彼らと協力して帝国の呪いを解き、追い詰めた人物には意外な真相が…!
世界は今、正気を失い世界樹を喰らい続ける聖獣によって滅亡の危機に瀕していた。ティール村での魔物討伐の報酬を受け取るために立ち寄ったウルズ王国でその事実を聞かされた狩夜は、同時にレイラの正体と自らの異世界転移の真実を知ることに。さらにレイラとともに世界樹の女神から聖獣の討伐を懇願され、衝撃の一言を告げられるのだったー「聖獣を倒せば、元の世界に戻れるのです」。自らの役割に目覚めた狩夜の選んだ道とはー!?
王都で開いた錬金術調薬店が軌道に乗ってきたミレーユ。新たに魔道具製作の弟子をとり、女の子四人でお店を切り盛りしていくことに。冬対策の新製品開発をしたり、素材採集も兼ねて登山や温泉旅行に出かけたりと楽しい日々を送る。そんな中、王都で既存のポーションが効かない伝染病が流行りだしてしまう。王都の人々を救うため、ミレーユは世界樹の葉を使った幻の秘薬づくりに挑む!夢の都会で大繁盛錬金術ライフ、第二弾!
辺境の村で薬師として働く少年・リーフは、婚約者に裏切られ、家も仕事もすべてを失ってしまった。しかし、魔物に襲われていた貴族のお嬢様・プリシラとその護衛達を助けたことで彼の運命は大きく変わりだすー!「死者蘇生させたくらいでどうしたんですか?」「いやいや!蘇生なんて普通できないからぁああああ!」辺境の村にいたため、自分の実力に無自覚だったリーフ。手足の欠損や仮死状態も治す“完全回復薬”、細胞を即座に破壊し溶かす“致死猛毒”…など治癒神とも呼ばれる師匠から学んだ調剤スキルはまさに規格外!都で冒険者を始めたリーフは新たな伝説を量産し、やがて世界最強の冒険者にー!?辺境の薬師による無自覚無双、ここに開幕!!
妹のために稼ぐ必要がありながら、“回避”というハズレスキルのせいでパーティーを首になった冒険者のアンリ。だが“回避”スキルのバグにより壁を抜け、ダンジョンのクリア報酬を無限回収できることがわかる。少しずつ稼げるようになり、さらには妹の身体に入った謎の存在・名称未定や魔法使いの少女オーロイアと出会い、アンリの生活は一変する。ついにはガラボゾの町を支配する巨頭の一人、ギジェルモをも倒したアンリだが、その影響は町全体に波及してー!コミックも絶好調の壁抜けファンタジー、第2巻!
辺境で魔物を倒す役目を負う「対魔貴族」だったが、出奔し遠い遠い村にたどり着いたレイン。辺境伯領にあるその村で5人の少女たちと出会い、魔物を撃退したり、素材集めに繰り出したり、魔道具造りを教えたり。辺境の村でしっかりと居場所を作ったレインだが、そんな中、村長であるアリア宛てに武闘会の招待状が送られてくる。貴族の義務である武闘会に出席すれば、貴族の身分を維持できると考えたアリアは出席するために旅立つが、大会では実家の策謀により危機に陥ってしまうー!
かつての仇敵である偽の聖女レティシアと、その恋人クロードの結婚式。その裏に潜む陰謀を、エリアーヌたちは謎の男ファーヴの力もあって解決した。だが、ドグラスによれば、ファーヴはかつて彼の親友であったが、その後ドグラスをーそして仲間のドラゴンたちを裏切り、竜島のすべてを黄金に変えてしまった存在らしい。そんなファーヴが、エリアーヌを連れ去ろうとする。ファーヴによれば、いまだ黄金と化したままの、聖女シルヴィーファーヴの大切な恋人ーを救うため、エリアーヌの力を借りたいとのこと。ファーヴのことを信じると決めたエリアーヌは、ドグラスやナイジェルとともに、竜島へと向かうが…!?
「さっさと失せろ、この成金令嬢めが!」ベアトリーチェ・ラプラスは婚約者に浮気されたあげく、公衆の面前で謗られて婚約破棄を突きつけられる。さらに婚約者を寝取った悪女の陰謀により、多額の賠償金を背負わされ、実の父にも見放されてしまった。ベアトリーチェは生家を守るため、好色と噂の「豚公爵」アルフォンス・オルローと婚約することに。しかもオルロー公爵領は国から見捨てられたほど枯れ果てた地だった!半ば身売りに近い形で公爵領に赴いたベアトリーチェだが、噂の「豚公爵」は思いのほか紳士的。さらに金勘定が得意な彼女に領地改革も任せてくれて…!?「ベティ。僕は君を愛している」「成金令嬢」と「豚公爵」が織り成す、優しくて痛快なサクセスラブストーリー!
「10億円ほど稼いでみぃひんか」。亡き父の友人だという山井からの提案が、地獄の日々の始まりだったー。東大阪の施設に本物の「ピカソ」がある。それを一時的に持ち出しすべてデータ化して、本物そっくりの贋作をつくり、売る!にわかには信じがたい話だ。しかし、元学芸員の下調べで真作認定済み、絵を持ち出す段取りも終えているという。狙うは中国人メガコレクター。騙し通せれば40億円以上での売却も夢ではない。チーム4人で割れば、一人頭10億円。だが、バレたら死が待っている。多額の借金を抱えていた佐村は、この危険な賭けに乗ると決意する!
セルビア共和国出身の著者が日本語で執筆した渾身の13篇。この世の不条理には、想像力とユーモアで立ち向かえ。誰もが知る名作や聖書から着想を得た、不思議な物語がここに。独自の文体と世界観に圧倒される実験的作品集。
春造は、いつも道端にしゃがみ込んで虫や草花をながめています。そんな姿についたあだ名は“しょぼくれしょぼ造”。ある春の日、突然のカミナリで両親を亡くしてしまった春造は妹のオトを守るため生きていくことを決意します。大切なものを守りながら大人へと成長してゆく物語。
幼い頃から母のいないリリは、赤ん坊時代の自分の写真を見て、自分はいったいどこから来たのか、母はどこへなぜ行ってしまったのかと疑問を抱いてきた。父が再婚し、祖母を亡くしてからは、継母ヴィヴィアンや異母兄姉との関係を模索しながらも心からは馴染めずにいた。ある日、家族そろって出かけたピクニックで写真を撮るため、子どもたちはぎゅうぎゅうに身を寄せ合った。それが悲劇につながるとは知らずに…。やがて兄姉たちがそれぞれの道に進んでいく一方、リリはどこへ向かえばいいのかわからず、左翼グループと共同生活をしてみたり彫刻に打ち込んでみたりするものの、どれも長続きせずさまよう。リリは愛する人を見つけ、自分の居場所にたどり着けるのか。知りたかった秘密は明らかになるのか。自分自身や周りの人間と向き合うことの尊さを詩的に静謐に描く。
20世紀の『戦争と平和』、大戦争をつらぬくヒューマニズム。『人生と運命』の読者が待ち望んだその前編となる全三巻。空爆の餌食になったスターリングラード。脱出かなわずヴォルガ川に浮く人々の屍。焼けた街路を正気を失ってさまよう市民、孤児院のすすり泣き、病院の阿鼻叫喚。従軍作家グロスマンのリアリズムが炸裂する。現代ロシア文学の金字塔、スターリングラード二部作ここに完結!
「わたしは目が覚めた。そしてそれが夢だったことを知った、すべてが、というわけではないが」『ラナーク』『哀れなるものたち』で知られるスコットランドの伝説的鬼才の短篇集、待望の復刊!ファンタジーとリアリズム、笑いと哀しみ、アイロニーとウィットが混淆する饒舌な物語。作家の手になるイラストも満載。
学園祭の魔物騒動は、マジェンダ帝国による宣戦布告だった。戦争が始まり軍人として前線に立つことになったラゼは、セントリオール皇立魔法学園を退学する。皇国はあらゆる兵器を使う帝国に苦戦していたが、軍の上層部がラゼに単身での帝国潜入及び破壊工作を命じて…!?一方で、ラゼの退学を知ったフォリアたちは、彼女と連絡を取ろうとするが、家も仕事も過去も何もかも分からずじまい。それもそのはず、ラゼ・グラノーリは偽名であり、彼女の本来の姿は名誉貴族で最強軍人であることが判明しーフォリアたちは友達と再会するために戦地へと向かう!前世知識と軍人としての技能をフル活用して、ミッションコンプリートです!
奈緒は、夫の仇を討つため、義父の文二郎と信州から江戸へやってきた。ふたりは暮らしを立てようと、深川で薬屋を営むが、医者である文二郎の元には、貧しく医者代の払えない病人やけが人が次々と駆け込んでくるようになっていた。そんなある日、深川の芸者・捨て丸が、惚れ薬を作ってほしいといってくる。捨て丸の相手は、なんと有名な本草学者であった…。奈緒たちは、藩の秘め事に巻き込まれながらも、市井の人々のたくましさと優しさに触れ日々の暮らしを愛するようになるがー
世界を賑わすエンタメ「ダンジョン攻略配信」。その配信の中でも、蒼谷アサヒは世界最高クラスの実力者で、数少ない「レベル十」武器の使用許可を保持する超天才だった。一方、そんな天才の兄である主人公・ミカゲは、弟と対照的に「凡人」と評される程度の実力しかなかったが、昔からの憧れを追い続けるため、たとえ才能が無くともひっそりとトレーニングを続けていた。そんな折、とある配信でA級攻略者に目をつけられたミカゲは、それを契機に波乱万丈すぎる「非凡」の道を進むことになっていくー!
1923年秋、結婚式のために集ったデルタ地方の大農園一家の日常を、主に5人の白人女性の複雑な内面を通して緻密に描き出す。アメリカ深南部ミシシッピの作家ウェルティによる傑作長編小説、57年ぶりの新訳。