2024年6月26日発売
ブルーモーメント、それは日の出前と日の入り後のほんのわずかな間だけ、その街全体が濃い青色に染まる時間のこと。 そして、「ブルーモーメントを見られること」は、いつもとなんら変わらない朝を無事に迎えられるということ。 ささやかだが何よりも大切なそんな幸せを守るべく、命がけで奔走する【SDM(特別災害対策本部)】の気象研究所の研究官・晴原らSDMチームの活躍描く。 そして、晴原の悲しい過去が徐々に明かされていく。 山下智久主演のフジテレビ系ドラマの小説版。 原作:小沢かな ドラマ脚本:浜田秀哉 ノベライズ:百瀬しのぶ
ミステリー界の最前線がわかる!日本推理作家協会公式年鑑。2023年に発表された短編ミステリーの中からプロの目利きが珠玉の6作を厳選。第77回日本推理作家協会賞短編部門受賞作、坂崎かおる「ベルを鳴らして」宮内悠介「ディオニソス計画」も収録!
【待望の「八雲」新シリーズ、ついに開幕!】 八雲が、晴香が、帰ってきた! 「君にも、視えるのか」 新たな相棒は、かつての自分だった。 ーーーーー 両眼の赤い男との戦いから4年。 明政大学の助教となった斉藤八雲は、「記憶」を失い「幻覚」に苛まれる男子学生・深水蘇芳に出会う。 彼はなぜ「記憶」を失っているのか。見ているものは「幻覚」なのか、それともーー。 八雲は迷える蘇芳と共に、幽霊によって引き起こされた連続不審死事件の調査に挑む。 現場に残された「次の被害者」の名前、事故物件の謎、近づいてくる少年の幽霊。 全てがつながったとき、切なくもおぞましい呪いが、明らかになる! 果たして、八雲は初めての弟子を光のもとに導くことができるのか? 心霊探偵の新たな物語が今、始まる。 ★★★★★ 読んで育った“八雲チルドレン”の若手作家たちから、応援コメント続々! 「中学時代に同級生たちとこぞって読んでいたシリーズに新たな歴史が刻まれる。こんなに嬉しいことはありません!」 阿津川辰海 「子供の頃から、一番身近だった非日常。あるかもしれない世界への扉がほしくて、鏡を覗いて瞳が赤くなっていないかと確かめていました。」 斜線堂有紀 「役者は揃った。おかえり、八雲先生! 絶望も希望もまだまだ続いていく。八雲たちの成長が嬉しく、頼もしい新章開幕。」 芦花公園 ★★★★★ そして、オリジナル八雲シリーズも 完全改稿版にて講談社文庫から堂々刊行スタート!
ビーバーイーツ配達員として日銭を稼ぐ大学生の僕は、注文を受けて向かった怪しげなレストランで、オーナーシェフと出会う。彼は虚空のような暗い瞳で、「お願いがあるんだけど。報酬は1万円」と、嘘みたいな儲け話を提案し、あろうことか僕はそれに乗ってしまった。そして気づいた。どうやらこの店は「ある手法」で探偵業も担っているらしいと。空室に届き続ける置き配、火災現場に突入した謎の人物、なぜか指のない轢死体…。オーナーはどんな難問も華麗に解いてしまう。そして、配達員にこう伝えるのだ。-「もし口外したら、命はない」。
1619年、アルサは魔女裁判にかけられていた。 1942年、ヴァイオレットは、望まぬ妊娠と婚約に人生を奪われていた。 2019年、ケイトは恋人のDVから逃れ、大伯母の遺した屋敷に隠れていた。 身体を、運命を、自由を、取り戻せ。 「魔女」と呼ばれた一族の女たち。暴力と不条理からの解放を求めた彼女たちの戦い。時代の異なる三人の女性の視点で描かれた絆の物語。 英国で25万部超の鮮烈なデビュー長篇。 (原題 Weyward) 【著者略歴】 エミリア・ハート (Emilia Hart) オーストラリア、シドニー生まれ。ニュー・サウス・ウェールズ大学で英文学と法学を学んだのち、シドニーとロンドンで弁護士として働く。2023年に本作『ウェイワードの魔女たち』でデビュー。ニューヨーク・タイムズのベストセラーに入り、同年Goodreads Choice Awardsの最優秀デビュー小説賞と最優秀歴史小説賞をダブル受賞。 【訳者略歴】 府川由美恵 神奈川県出身。主な訳書にR.A.サルバトーレ「アイスウィンド・サーガ」シリーズ、C・ボグラー『作家の旅 ライターズ・ジャーニー 神話の法則で読み解く物語の構造』、C・マッキャリー『上海ファクター』、B・ハーパー『探偵コナン・ドイル』など。
すべてのエンタメファンに送る、ノンストップ・バラエティ系・軽ミステリ! バラエティプロデューサー・幸良涙花は、がけっぷち、である。 筋金入りのお笑いファンかつテレビっ子だが、不運体質(?)のせいか、失敗に失敗を重ね、会社からは「次がダメなら制作を外す」と告知されている。 進退をかけた「次」の番組は、その名も「ゴシップ人狼」。 出演者たちが持ち寄ったリアルゴシップについて語りながら、紛れ込んでいる嘘つきを推理する、というトーク番組で、季節ごとの改変期に放送される人気特番だ。 マンネリ化する番組のテコ入れに、これを「生」で放送しろ、と上司は言うが、コンプラ的にも、事務所対応的にも無茶な企画。奮闘する幸良が、本番前に出会ったのは…… 「大御所俳優・勇崎恭吾の死体」だった! 生放送まであと20分。幸良は特番を乗り切れるのか!? そして、この事件の犯人は? 現代バラエティを分析する目線の鋭さと、軽妙な会話の面白さ、そして”ゴシップ”の本質を衝く深度はピカイチ。一気読みできる超・エンタメ作品です! 1章:この番組には刺激の強い表現が含まれています。 2章:内容を一部変更してお送りします。 3章:個人の感想です。 4章:良い子は決して真似しないでください。 5章:気になる答えはCMのあと! 6章:ここでゲストから素敵なおしらせです! 7章:ご覧の犯人の提供でお送りしました。
荒れ狂う海と未知の島、そして異国の民。ため息すら、一瞬たりとも許されないーー船大工を志すものの挫折し、水夫に鞍替えした和久郎は、屈託を抱えながらも廻船業に従事している。ある航海の折、船が難破してしまう。船乗りたちは大海原の真っ只中に漂う他ない。生還は絶望的な状況。だがそれは和久郎たちにとって、試練の始まりに過ぎなかった……。史実に残る海難事故を元に、直木賞作家が圧倒的迫力で描く海洋歴史冒険小説。
放火事件で「わたらいワイナリー」の社長が死亡した。命を取り留めた高校生の息子は記憶を失い、日常生活にも不自由が残る。母親が献身的に寄り添い、恋人も記憶を取り戻すための援助を惜しまなかった。しかし、その恋人が室蘭地球岬で死体となって見つかってしまう。放火事件と殺人事件。舟見警部補は解決の見えない状況に、かつて名推理を披露した青年を思い出すー。
合作隆盛期の再来! 昭和20年代の傑作を精選 「戦後傑作集1」(8巻につづく) ■7巻目次 「能面殺人事件」 青鷺幽鬼(角田喜久雄) 「昇降機殺人事件」 青鷺幽鬼(海野十三) 「三つの運命」 土岐雄三/渡辺啓助/紗原幻一郎/海野十三 「執念」 大下宇陀児/楠田匡介 「桂井助教授探偵日記」 永瀬三吾/楠田匡介/大河内常平/山村正夫/朝山蜻一 「むかで横丁」 宮原龍雄/須田刀太郎/山沢晴雄 「ジュピター殺人事件」 藤雪夫/中川透(鮎川哲也)/狩久 【資料篇】 「エラリー・クィーンのひそみにならって」田中潤司 「連作探偵小説の歴史」中島河太郎 「連作と合作について」渡辺剣次 「脱帽 論争と連作の感想」宮原龍雄 「ジュピター殺人事件について」須田刀太郎 「『ジュピター殺人事件』に就て」藤雪夫 「むかで横丁を読んで」中川透(鮎川哲也) 「「むかで横丁」裏話」山沢晴雄 * 編者解説 日下三蔵 執筆者プロフィール
学校からの帰り道で川に落ちたことをきっかけに、人間とは異なる見た目の“じゃない者”と、いわゆる人間“ひと”が共存する不思議な世界に迷い込んだ、中学1年生の冥。真っ黒な制服姿で突然現れた冥は「言い伝えにある、この国を滅ぼすカラスだ」と考えられ、この国の王族たちから命を狙われる身になってしまう。一緒に川に流されたはずの双子の弟・涅の行方を探すべく、冥はこの世界で出会った“じゃない者”たちや、奴隷の少年の助けを借りて世界を旅することになるが…。
アメリカ大統領の息子とイギリス王子が恋に落ちたら…。全世界にカミングアウト後、二人が始める静かな生活をヘンリー視点で振り返って描く新章を追加した特別編集版。
【戦争×鉄道エンターテイメントの傑作】 大戦末期、ソ連軍の奇襲侵攻を受け崩壊の危機に瀕する満洲国。 特命を帯びた装甲列車(ソコレ)が、混乱の大地を駆け抜ける! 昭和二十年八月九日、日ソ中立条約を破棄したソ連軍が突如として満州国へ侵攻を開始。国内全体が未曾有の大混乱に陥るなか、陸軍大尉・朝倉九十九率いる一〇一装甲列車隊「マルヒト・ソコレ」に特命が下った。それは、輸送中に空襲を受けて国境地帯で立ち往生してしまった日本軍唯一の巨大列車砲を回収し、はるかかなたの大連港まで送り届けよ、という関東軍総司令官直々の緊急命令であった。 疾走距離2000km、タイムリミットは7日間!! 【佐藤賢一氏推薦】 昭和二十年八月、終戦間際の満洲を装甲列車(ソコレ)が走る。 迫真の戦争小説と転変のロードノベルが合体 ──おののかされ、引き回されで、もう一気に読まされた。 【著者略歴】 野上大樹(のがみたいき) 1975(昭和50)年生まれ。佐賀県在住。防衛大学校卒。『霧島兵庫』名義で第20回歴史群像大賞優秀賞を受賞し、2015年『甲州赤鬼伝』(Gakken→新潮社)にてデビュー。その他の著作に『信長を生んだ男』(新潮社)、『二人のクラウゼヴィッツ』(「フラウの戦争論」より改題)(新潮社)、『静かなる太陽』(中央公論新社)がある。2023年『野上大樹』へ名義変更。『ソコレの最終便』が名義変更後初の刊行作となる。