2024年7月発売
戦慄の【闇】体験! 「怖い場所」超短編小説シリーズがスタート! 2022年映画化『カラダ探し』の著者・ウェルザード最新作! ある海水浴場に言い伝えられる、海辺の村の忌まわしい記憶を連作小説化! 私の故郷にある海水浴場には、子どもの頃から教えられた「海のルール」がある。 ●海に落ちている物は拾ってはいけない。 ●雨の日に海に行ってはいけない。 ●雨の日に溺れている人を助けてはいけない。 ●お盆になったら泳いではいけない。 ●夜の海で誰かに呼ばれたらすぐ逃げろ。 ●もしも血が出たら海の中に入るな。 恐らくどれも海難事故や不慮の事故を防ぐために、昔から伝えられている迷信のようなものなのだろうと、物心がつくまで気にも留めずに過ごしていた。 そう、高校二年の夏の終わり、私の友人が海で拾った指輪がきっかけで、不可解な死を遂げるまでは……。 本書は、2022年に映画化された『カラダ探し』の原作者ウェルザード氏による書き下ろし作品。全11話からなる戦慄の連作小説には、それぞれ、どこの海水浴場でも見かけたことのあるような、でも、よく読むとその根拠が不明な「海の決まりごと」が掲げられている。 主人公である「私」は、幼い頃の故郷の海の記憶とともに、やがて、そのルールにまつわる忌まわしい事件を思い出していく……。 6つの海のルールに隠された謎、果たして、そのルールを守らねばならない本当の理由とは? 著者渾身の最新作。ぜひ本書の不気味な闇体験を味わってみてください。 1章 その落し物は誰の物ですか? 2章 雨の日は見えないものが見えるものだ 3章 海から来るもの 4章 夏に会った女の子 5章 暗闇の中の人 6章 落雷に注意してください 7章 お盆になったら泳いではいけない 8章 海に血を与えてはいけないのだ 9章 その穴から始まった 10章 穴と結界 11章 ミカイジ様 <カバー装画イラストレーター> John Kafka(ジョン カフカ) 韓国出身&在住のカリスマイラストレーター。本人Xフォロワー数は、30万人以上。 Ado 公式YouTube動画 「【Ado】Blue Flame cover」イラスト担当。
藤原道長の別荘で毒殺未遂!? 都を離れ、宇治の庵にて紫式部最後の謎解き 『宇治十帖』の秘密に迫る、王朝推理絵巻 完結編 東京創元社創立70周年記念文庫書き下ろし 西国でのちに「刀伊の入寇」と呼ばれる騒乱が起こり、それを発端としたはやり病の広がりが都でも噂された寛仁三年。紫式部(香子)は出家し、宇治の庵で一人で暮らしている。小一条院妃延子より『源氏物語』の続きを促す便りをもらうも、手指の痛みで筆をとることができずにいた。そんなある日、庵のそばで毒を盛られたとみられる猫の死体が見つかり……。王朝推理絵巻、完結篇。著者あとがき=森谷明子 ■目次 序章 第一章『その頃』 第二章 刀伊の夏 第三章『その頃、藤壺と聞こゆるは』 第四章『その頃、横川に』 第五章『とぞ本にはべめる』 第六章『その頃、按察使(あぜち)大納言と聞こゆるは』 終章
切り撮れ、その一瞬を。 スケートボードの《消えた金メダリスト》×崖っぷち中年カメラマンーー 熱き二人が魅せる新感覚スポーツ青春小説、第一弾! ◇あらすじ 不祥事を起こし謹慎中の中年スポーツカメラマン与野は、ある夜渋谷で、東京五輪金メダリストの大和エイジと偶然出会う。金メダリストでありながら、次のパリオリンピックに出ようともせず、自由気ままに滑るだけのエイジに反感を覚えつつ、その圧倒的な力に魅了され、与野はエイジの専属カメラマン、通称「フィルマー」として、彼の日常の滑りを撮影することに。ともに最高のトリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を追い求める二人だが、次第に連続窃盗事件や通り魔事件など、深夜の渋谷を取り巻く奇妙なトラブルに巻き込まれていく……。 2024年冬、第二巻発売決定!
役立たずと森の外れに捨てられた末の王子ウルドは、変わり者の森の民で竜人のサウィンに助けられる。サウィンと二人きりの楽しい日々を重ねるウルドだが、ある日騎士団たちの迎えが…ウルドは王となるが、すぐに隣国に攻め入られ、絶体絶命!その時、空から竜がやってきた。敵味方すべてを焼き払って…!「もう帰るところなくなっちゃったから、俺といっしょに帰るよね、ウルド?」人間の機微の分からない竜人×棄てられた王子のハッピーラブストーリー。少年時代と大人時代、それぞれのふたりわちゃわちゃの書き下ろし2篇あり。libre×pixivビーボーイ創作BL大賞pixiv賞。
かつて自分を特別だと勘違いし、親の七光とカネの力で好き放題していた貴族青年のハビリ。本当に神に選ばれた勇者に成敗され、彼は落ちぶれたあげくに魔王軍に殺されてしまう…が、死ぬ寸前で過去へと飛ばされていた。落ちぶれ生活の中で改心したハビリは、二度目の人生を真人間として生きようとするが、今度は自分がイキりかませ犬の役割を果たさなかったせいで勇者が成長できず、弱いままになってしまう! さらに密かに過去へループしていた完堕ち奴隷のソードとマギナがハビリの肉便器になるべく誘惑してきて!? 真面目に生きたいだけなのに世界と貞操が危うい、異世界ハーレムコメディ、ここに開幕!
子どもたちの幅広い読書への手がかりに。最近12年間に刊行された児童向けアンソロジー896冊・作品のべ18,000点の内容細目集。名作短編からアンソロジーでしか読めない貴重な作品まで収録図書情報を確認できる。物語以外にも、詩・戯曲・ノンフィクションなどの作品集まで幅広く収録。全点原本調査により、目次に記載されていない詩歌作品ほか、小品・解説・口絵等まで細目を掲載。巻末に「作家名索引」「挿絵画家名索引」「作品名索引」つき。
東京の片隅に肩を寄せ合って暮らす夫婦のしみじみとした愛情を描いた小説『門』 自らと読者が生きている社会・生活・世相を活写した作家・漱石。ハルビンでの伊藤博文暗殺に始まる『門』から、激変する明治末のさまざまな世相(家計、電車、盛り場、メディア、探偵、アジア進出、社会主義……)を読み解く。 夏目漱石の『門』は地味な小説だ。/ふたりの男女が所帯をもって、東京の片隅に移り住んで、肩を寄せ合って生活している、というただそれだけの物語だ。/『坊つちやん』『三四郎』『こゝろ』が私たちの青春時代の漱石体験だとすれば、『門』を読んだ人は、おそらく青春がすぎて、漱石とふたたび出会った人ではないだろうか。……『門』が「朝日新聞(東京・大阪)」に連載されたのは、一九一〇年(明治四三)三月一日から六月一二日だが、小説内の時間は、その前年の〇九年一〇月末から始まっている。……漱石のほとんどの新聞小説は、描かれた時代が掲載時のほぼ半年前から前年という同時代性が大きな特徴だ。そのことが、小説を丁寧に読めば、そこからその時代の世相を読みとることができる、という性格をもっているのだ。(本書「はじめにーー『門』を読んで考えた」より)
スペルホーストという元船乗りの孤独な老人が、おもちゃ屋で偶然みつけたパペット人形を買いました。王さまとオオカミ、少女と少年、フクロウの、5体でセットの人形です。老人は少女の人形の目をみつめながら「すまなかった」と涙を流し、1通の手紙を書き残すと、次の日亡くなりました。 人形たちは手紙といっしょに古ぼけたトランクの中に放りこまれ、語るべき物語がはじまるのを待ちました。人形たちにはそれぞれ語りたい夢がありました。偉大な王国を築く夢、森をかけぬけ野生に生きる夢、世界中の美しいものにふれる夢、冒険にのりだし栄光を手にする夢、大空へと羽ばたく夢。 やがて人形たちは、幼い姉妹がくらすお屋敷に引きとられました。姉のエマはさっそく家のパーティーでお客様に人形劇を披露しようと、台本を書きはじめます。「わたし、手紙を読んだの。すばらしい人形劇になるからね。」それは、愛する人を残して海に出た少年の物語でした……。 「完璧にみがかれた小石のような物語」「友情と冒険についての知恵がつまった本」。英米では発売以来つぎつぎと主要な新聞雑誌に書評が載り、ニューヨークタイムズのベストセラー入りした作品。
第11回ネット小説大賞受賞の話題作!「この麦畑にある金脈【ビジネスチャンス】が見えなくて?」農民を味方につけて金儲けまっしぐら!? やり手少女の荒稼ぎファンタジー第二弾!コミカライズ企画進行中!書き下ろし番外編巻末収録!
第1巻重版出来!「私ったら、また常識知らずを発揮しちゃった?」転生タフ令嬢の逆転ダイアリー第4巻!書き下ろし番外編2本&コミカライズ試し読み収録!コミックス第1巻好評発売中!
「水着デートも戦闘も楽しみますか!」これは、不屈の男が謎多きダンジョンに隠された秘密を暴いていく物語。コミカライズ決定!
【シリーズ累計160万部突破!(電子書籍含む)】「皆がいれば、怖いものなし!」奇妙な現象が襲い来る!?愛され癒し系ほのぼのサバイバルファンタジー第12弾!
心優しきおっさんアリゼは魔王討伐と引き換えに、無常にも英雄少女5人と離れ離れになっていた。寂しさでしょぼくれながらも魔族たちが住む危険な“超大陸アベル”へ助けに向かうことに。早く彼女達と会いたいのに困っている人と出会うたび、昔の少女達と重ねながらつい助けてしまう…。だが、おかげで彼女たちの行方が見えてきてーアリゼの意志を受け継いだ彼女たちも行く先々で人助けに励んでいた!“空を飛びたいエルフ”や“聖剣ジジニシアを作りたい老ドワーフ”など長年実現不可能な夢を追う者に寄り添っていたのだ。英雄少女達ですら解決できない難題にただのしがない中年が挑む!思い出がいつもあなたを強くする!超弩級のおっさん孝行ファンタジー第2弾!
「お待ちしておりました、司令!」戦隊司令となって、いざ海賊の本拠内制圧戦へ!?死にたがりな異才士官が巻き起こす下剋上スペースオペラ、第三弾! 書き下ろし番外編収録!コミカライズも2024年連載開始予定!
「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師……? 77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは? 『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。
北条、武田、今川による甲相駿三国同盟が成立。氏康がようやく関東平定に集中した矢先に、今川義元急死という報がもたらされる。武田と長尾による川中島の戦いも繰り返される中、勢いを得た長尾景虎がついに関東に乗り込む。小田原城籠城まで追い込まれた存亡の危機を、北条氏は切り抜けられるのか? 氏康の軍配者・小太郎、信玄の軍配者・冬之助、謙信の軍配者・四郎左ーー足利学校で共に学んだ日から30年、三人が戦場で相見える日がついに訪れた! 軍配者シリーズ、北条早雲シリーズを継ぐ〈北条サーガ〉の佳境。
呪術で死者を操る17歳の邪行少女ビビウ・ニエは 政府軍と反乱軍が争う戦場で何をしたのか!? 独裁者が治めるベラシア連邦のルガレ自治州で、独立を求め反乱軍が決起した。この自治州では古くから、死者を歩かせる呪術を操る邪行師の存在が知られている。陽が落ち、いったん矛を収めた反乱軍と政府軍が睨み合う中、チリーン、チリーン、という鈴の音とともに、「巫」の文字が灰色で染めぬかれた黒い長衣をまとった小さな影と死者の列が、両軍の間を通り過ぎようとしていた。政府軍の指揮官が呼びかける。「どこへ行く、小僧?」。小さな影は神妙に答えた。「死者を彼らの村まで送りとどけます」。これが、邪行師との因縁浅からぬバイ中尉と、赤い髪の邪行少女ビビウとの出会いだったーー。 『流』(直木賞)、『罪の終わり』(中央公論文芸賞)、『僕が殺した人と僕を殺した人』(織田作之助賞、読売文学賞、渡辺淳一文学賞)を超える興奮ーー著者渾身の超弩級エンターテインメント! 雑誌「中央公論」人気連載、待望の書籍化。