2024年7月発売
話題騒然の『キン肉マン』ミステリ小説、第2弾! 超人たちの熱海旅行や激辛グルメフェスなど、ミートとキン骨マンの行く先々でまたしても怪事件が続発! 体をバラバラに分解できる者、腕が6本ある者、カレーを頭に乗せた者、体重が100トンある者…… さまざまな容疑者たちが繰り出す予測不可能なトリックを暴くことができるか!? さらに読者への挑戦状や図版も収録でパワーアップ! ーー今、本格超人ミステリのゴングが再び鳴った! 【目次】 プロローグ 事件I 悪魔超人熱海旅行殺人事件 事件II 激辛超人王殺人事件 事件III レオパルドンは三度死ぬ 事件IV 巨人荘殺人事件 エピローグ
家族から使用人同然の扱いを受ける伯爵令嬢のアルダンテは、義妹の策略により女好きで有名な第一王子の後宮に無理やり入れられてしまう。しかしアルダンテは聡く、強く、誰よりも“悪女”だったーー。実はアルダンテは、三年前まで社交界の悪女として名を馳せていたのだ。訳あって本来の姿を隠していたけれど、人生を棒に振るくらいなら悪女に返り咲いて差し上げましょう!「私に害を成すお馬鹿さん達には、倍返しいたしますわ」--虐げてくる家族、義妹と浮気をする婚約者…そして、腐りきった国ごと極上の悪女が一切の容赦なく叩き潰す!
大切な聖杯を壊したと濡れ衣を着せられ、断罪されてしまった聖女見習いのリズ。次に目を覚ますと…7歳の姿になっていた!? 妖精の加護により命を取り留めたリズは、通りすがりの聖騎士に保護され、辺境地の教会で暮らすことに。しかしごはんが全然おいしくない! リズが料理スキルを惜しみなく発揮してスープを作ると、みんなから大絶賛! 次第にごはんを通じて無自覚に人々を癒やし、妖精たちや新しい家族にも愛されていき…。愛情たっぷりのおいしいごはんを作りながら、辺境ライフを満喫します!
"「魔女」と恐れられる金色の髪と瞳を持って生まれたため、家族から捨てられた辺境伯令嬢のサラ。ひょんなことから出会った獣人国の狼皇帝・カイルに拾われ守ってもらうために契約結婚するが、いつしか両想いになり真の伴侶となった。 結婚式をすることが決まり、カイルからの溺愛も甘さを増すばかり。ところが、そんなふたりの前に神獣国のペガサス大公が現れ、いきなりサラに求婚してきてーー。神出鬼没で真意が見えない大公にサラも振り回されっぱなし。 思わぬライバルの登場で、カイルの独占欲も抑えられなくなってしまい…!? 「もう、我慢しない。お前のすべてが欲しい」 カイルから本能のままに求められ身も心も夫婦として結ばれるふたり。 一方で、神獣国とは国交を揺るがす事態に発展していきーー! 捨てられ辺境伯令嬢×冷酷な狼皇帝 大人気シリーズ 待望の続刊!!"
"落ちこぼれ公爵令嬢だったエレスティアは、皇帝・ジルヴェストと結婚し正式に皇妃となる。ふたりは外交も踏まえて新婚旅行に行くことに。新婚旅行先でもクールに振舞うジルヴェストだが、こっそりエレスティアへ熱視線を向けていて、 『この腕にずっと閉じ込めて愛で続けたい』 『俺の妻が世界で一番かわいくてつらい』 と、甘すぎる心の声が駄々漏れに…! ついには、心の中だけでなく、言動にも溺愛が溢れてきてエレスティアはドキドキが止まらなくって…。さらに、エレスティアと同じ魔法を持つ古代王が召喚され、心の声が聞こえる理由が判明しーー!? まだまだ強面旦那様からの溺愛に慣れない新妻は、 胸キュンしっぱなしで赤面が止まらない…! ウブな小動物系皇妃×溺愛駄々漏れ皇帝の異世界恋愛ファンタジー♡"
"王族なのに魔力なしという理由で家族から虐げられてきたユファテス。厄介払いのように『冷徹帝』と呼ばれる隣国の皇帝・ディランの元へ嫁がされるものの、「ディランには本命がいて、叶わない恋をしている」という噂を耳にし、ユファテスは早々に「お飾りだから」と好きなように過ごすことを決意。 皇宮生活を満喫していたある日の夜、偶然居合わせたディランの秘密を知ってしまう。 心動かされ、彼の力になろうと奔走するユファテス。同じ時間をともに過ごすうちに、落ちこぼれの自分でも受け入れてくれる彼に惹かれていく。 そして次第に秘密を守るために距離を取っていたディランの様子も変わっていき…? 「君は、俺の妻だ。俺の妃だ」 ディランの甘い言葉に、初心なユファテスはたじたじしてしまい…!? 恋に鈍感なお飾り皇妃×不器用な冷徹皇帝の勘違いラブファンタジー!"
吉川英治の超大作!「三国志」の第3巻「草莽の巻」を収載。 大筋は中国明代の羅貫中『三国志演義』に沿いつつ、人物描写は日本人向けに大胆にアレンジし、今日までの日本における三国志関連作品へ多大な影響を及ぼしている。 第3巻は献帝の長安脱出から、下邳の戦いまでを描いている。 巫女 緑林の宮 改元 火星と金星 両虎競食の計 禁酒砕杯の約 母と妻と友 大江の魚 神亭廟 好敵手 小覇王 日時計 名医 平和主義者 花嫁 馬盗人 胡弓夫人 淯水は紅し 陳大夫 増長冠 仲秋荒天 空腹・満腹 梅酸・夏の陣 北客 健啖天下一 黒風白雨 奇計
コロナ禍がはじまり、終息に向かった。これは目眩? 日常の隣にある別世界。分別盛りの人々の抱えた困惑と不安をユーモアと活力あふれる文章で描く四つの日常奇譚集。妻は売れっ子イラストレーター、夫は音楽家。30代の夫婦が不動産屋の仲介で移り住んだ理想の家。しかし夫が出張中のある夜、天井から異様な物音が……。気のせい? 事故物件? それとも……。そしてある日、夫婦は隣家の秘密を知ることになる。(「屋根裏の散歩者」)酔い潰れ、夜更けの電車内でヴァイオリンを抱いて眠る老人。慌てて下りていった彼の忘れ物は、なんと遺骨。「才女好き」と噂された男の、四十年に及ぶ家庭生活に、秘められたものはいったい何だったのか。(「妻をめとらば才たけて」)亡き父の後を継いだレストラン経営がコロナ禍で破綻に瀕している。家庭がきしみ始め、しっかり者の母が倒れ、妻は子供を連れて出て行く。負の連鎖の中でどん底の男が、はまったのは、因縁付きの謎の植物。完璧なフォルム、葉の緑のグラデーション。マニアの世界は地獄より深かった。(「多肉」)認知症の義母が亡くなった。ようやく見つけた葬儀用の遺影。しかしその肩先には人の手が写っている。そして切り取られた半分には見知らぬ男が。背景からすると、近くの動物園で撮影されたようだ。慎ましく物静かで、実の娘息子にも本音を語ることのなかった人の心の内にあったものは?(「遺影」)現実と非現実の裂け目から見えた、普通の人々の暮らしと日常の裏側。『鏡の背面』(集英社文庫、吉川英治文学賞受賞作)や『冬の光』(文春文庫)の流れにつながる、人の心の不思議と腑に落ちる人生のリアリティにあふれる力作。
ゲームの正ヒロインであるアリスがフィオナとルイスの前に現われた。 本来ならルイスは彼女に好意を抱き、悪役令嬢フィオナの破滅ルートが始まるため警戒するフィオナだったが、アリスはフィオナに好意的で、ルイスはアリスを意に介さないどころか、フィオナへの慈しみはさらに加速。 そんな中、フィオナが手掛けていた学校事業などが評価され、彼女への爵位授与式とそのパーティーが行われることに。さらに、王家からジェレミー殿下と結婚してほしいとの話が。 フィオナを愛するルイスは「穏便にしてたらフィオナが取られる。そうなったら俺はクーデターを決行する」と物騒なこと言い始めて…。 ゲームよりハラハラするイベントが続くけど、私の身体と運命、本当に大丈夫…!?
前世の記憶が甦り乙女ゲームの悪役令嬢マリー(2歳)に転生したと知った私はすぐ動き出した。なぜなら一族もろとも断罪で処刑されるから! 何とかしようにも領地は西の果て。貧乏だ田舎者だと馬鹿にされ、経済的な嫌がらせまで! でも、私は知っている。果てと言われた領地の更に西、海の向こうには新大陸が広がっていることを! 本編開始まであと十年足らず。大海原進出を目指して『ゼンボルグ公爵領世界の中心計画』発動よ!
セレーネが乙女ゲー世界への転生を確信したのは、結婚式の直後。 嫁ぎ先の侯爵家令嬢、義娘のアティこそ後の悪役令嬢だと気づく。 この子は継母に虐げられ、誰からも愛されず育ってーー て、こんな可愛い子、愛でずにいられないでしょ! セレーネはアティの運命を変えるため、周囲を巻き込んで育児環境を整えていく。 古い因習にはNOを突き付け、時には男装して娘のヒーローに。 どんな手を使ってでも、必ず娘を幸せにしてみせます!
王都襲撃事件から王女を護りきり、名誉騎士の称号を得たニャンゴは、騎士見習いとして訓練中の親友オラシオと再会して王都観光を満喫する。 一方、次期国王と思われていた第一王子を失った王城には、王位継承争いの暗雲が垂れ込め始める。 各陣営からの取り込み工作を断ってイブーロに戻ったニャンゴは王都の学院から依頼された使途不明な魔法陣の研究を始めるが、予想もしなかった効果を発見してーー。 猫人の異世界冒険譚、第五弾!
【第35回小説すばる新人賞受賞後第一作】 デビュー作『楊花の歌』 Apple Books 2023年ベストデビュー作 (歴史フィクション) 第12回歴史時代作家協会賞新人賞部門候補 第3回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞候補 【東山彰良さん推薦!】 本当の自分への逃走はこんなにも輝かしい 25歳のサチコは、不条理な派遣労働から逃れるように亜熱帯の台湾に渡り、偶然再会した在日コリアンのジュリと、台北の迪化街で暮らしていた。 誕生日の晩、サチコが古物商の革のトランクのなかに日本統治時代の台湾を生きた女学生の日記をみつけたことから、ふたりの生活は一変する。 普段は引きこもっていたジュリだったが、その日記を書いた女学生の行方調査に夢中になり、やがて大きな謎につきあたった。 それは、70年以上前、深山に囲まれた日月潭という湖で起こった、ある少女の失踪事件だった。 遠い昔に姿を消した少女を探す旅は、いつしかふたりのアイデンティティを求める旅につながってゆくーー。 【著者略歴】 青波杏 (あおなみ・あん) 1976年、東京都国立市出身。近代の遊廓の女性たちによる労働問題を専門とする女性史研究者。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。22年『楊花の歌』で第35回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。
「実は、私には、今まで誰にも話してこなかった、秘密があります」 昭和29年に大阪の待兼山駅前で父と母が始めた書店と喫茶店。 1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、65年続いた店の歴史の幕を閉じることに。 残された数ヶ月間、月に一度開かれる「夜会」で、街にゆかりの人々が語る とっておきの思いがけない体験、生涯最高の思い出とは……。心あたたまる連作短編集。 (第一話:待兼山ヘンジ/第二話:ロッキー・ラクーン/第三話:銭湯のピアニスト/第四話:ジェイクとあんかけうどん/第五話:恋するマチカネワニ/第六話:風をあつめて/第七話:青い橋) 【著者略歴】 増山 実 (ますやま・みのる) 1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。2012年に「いつの日か来た道」で第19回松本清張賞最終候補となり、それを改題した『勇者たちへの伝言』で2013年にデビュー。同作は2016年に第4回大阪ほんま本大賞を受賞した。他の著書に『空の走者たち』『風よ 僕らに海の歌を』『波の上のキネマ』『甘夏とオリオン』『ジュリーの世界』(第10回京都本大賞受賞作)『百年の藍』がある。
初めての社交界で、田舎貴族のベルナールは『麗しの薔薇』と囁かれる伯爵令嬢アニエスのもとに挨拶に向かったが、初対面にもかかわらず冷たい目で見下されてしまう。 そんな不愉快極まりない出会いから数年後、アニエスの家がとある不祥事により没落してしまう。これでもう会うことはないだろう…そう思っていたベルナールの前になぜかアニエスが現れ、また“あの目”を向けてきた。 思わず腹が立ったベルナールは、アニエスに「使用人として雇ってやる」と提案する。見下している相手に情けをかけられる気分はどうだ。そう思ったのだが、アニエスは涙ながらにその提案を受け入れてーー。
運転手と乗客との一期一会の出会いから町を描く。タクシー物語 短編12話。 タクシー小説集第二弾! ◎物語の舞台 伊勢・志摩 金沢・かほく・宝達志水 静岡・島田・川根本町 蒲郡 郡上八幡 伊那谷 尾鷲・熊野 近江八幡 松本 舞鶴 福井 飛騨高山 ・お伊勢さんと鳥羽さん 【伊勢・志摩】 ・建築女子の夏休み 【金沢・かほく・宝達志水】 ・「撮り鉄」大井川紀行 【静岡・島田・川根本町】 ・愛した人の面影 【蒲郡】 ・私もそろそろ一人前【郡上八幡】 ・乗客との距離感、これが難しい【伊那谷】 ・この町に来るまでの僕と、今の僕 【尾鷲・熊野】 ・職業「安土城マスター」【近江八幡】 ・私の日常は誰かの非日常、誰かの日常は私の非日常【松本】 ・町を記録する人【舞鶴】 ・やっぱりここは、いいところ【福井】 ・飛騨の美女【飛騨高山】