2024年9月24日発売
時計職人のごとく緻密な計画をひっさげ、宿敵が帰ってきた。名探偵ライムを殺すために。ウォッチメイカー最後の事件、開幕。高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。犯行声明を出したのは富裕層のための都市計画に反対する過激派組織。開発を中止せねば同じ事故がまた起こるというのだ。タイムリミットは24時間、科学捜査の天才リンカーン・ライムに捜査協力が要請された。微細証拠の分析と推論の結果、ライムはおそるべき結論に達する。犯人はーウォッチメイカーだ。さまざまな勢力に雇われて完全犯罪を立案する天才チャールズ・ヘイル。またの名を「ウォッチメイカー」。これまでも精妙緻密な犯罪計画でライムを苦しめてきた好敵手。その犯罪の天才がニューヨークに潜伏し、クレーン倒壊に始まる複雑怪奇なプランを始動させたのだ!ウォッチメイカーの真の目的はいったい何なのか?二重底三重底の犯罪計画を立案する天才ウォッチメイカーvsその裏の裏を読むリンカーン・ライム。21世紀を代表する名探偵と犯罪王、最後の頭脳戦が始まる!
廃墟の石灰工場で聴覚の研究を続けていた男はなぜ妻を射殺したのかー。加害と被害、妄想と錯乱が反転しながら破滅へとつきすすむ戦慄の代表作。日本にベルンハルトを知らしめた伝説的長編、43年目に新訳。
闇の力が蔓延る世界。光の力を授かった英良は、五人の聖女とつながり、世界を救うよう命じられる。そんなとき、聖女のひとりである美咲が大闇カオスに襲われ、余命108日の定めとなる。闇を払うため、世界を巡る「生命の旅」に出る美咲だが、数々の試練が降りかかり…
夢を求めてアメリカ社会の中で生き抜こうとした青年…。貧困と差別、性の在り方、資本家と労働者、宗教の役割、陪審制度と死刑問題、新聞の役割など、現代に繋がるアメリカ社会の断面を浮き彫りにしながら、その中に生きる人々の苦闘を描く。