小説むすび | 2024年9月発売

2024年9月発売

〔新訳〕 ジョニーは戦場へ行った〔新訳〕 ジョニーは戦場へ行った

「そんなわけで、すいませんが、あなたはどうぞ自由のために戦ってください。ぼくはあんまり興味がないんで」 2つの世界大戦からベトナム戦争にかけて、反戦の旗印として文学史に刻まれた問題作 『ローマの休日』『黒い牡牛』『スパルタカス』……赤狩りによってハリウッドから追放されながら、数々の歴史的名作を生み出した稀代の脚本家、ダルトン・トランボ。彼が第二次世界大戦中に発表し、過激な反戦小説として波紋を呼んだ問題作、待望の新訳! 第一次世界大戦下、仏戦線での砲撃により、視覚・聴覚・味覚・嗅覚と四肢を失った青年ジョー。すべてを奪われ、後悔の中で絶望に囚われた彼が、ふたたび世界と繋がるために見つけた希望とは? 解説・都甲幸治 【アメリカで「発禁」処分に?】 本書はアメリカ国内で長く流通していなかったため「発禁書」であったと記述する本もある。 実際には「発禁」は事実ではなかったが、絶版状態が続いていた。 第二次世界大戦下、極右派や親ナチス勢力に利用されることを恐れたトランボは、大戦が終わるまで本書を復刊すべきではないと考えた。 (著者まえがきより要約) 【目次】 まえがき(一九五九年) 追 記(一九七〇年) 第一部 死 者 第二部 生 者 訳者あとがき 解 説 蘇るトランボの遺志   都甲幸治 【目次】 まえがき(一九五九年) 追 記(一九七〇年) 第一部 死 者 第二部 生 者 訳者あとがき 解 説ーー蘇るトランボの遺志   都甲幸治

宰相の器を持つ小役人の、辺境のんびりスローライフ 〜出世できず左遷されたはずが、なぜか周りから頼られまくっています〜宰相の器を持つ小役人の、辺境のんびりスローライフ 〜出世できず左遷されたはずが、なぜか周りから頼られまくっています〜

田舎でまったり自由に暮らすつもりが…大活躍しまくり!? 実は最強の文武両道!?な小役人の辺境スローライフ(大狼と皇女付き)開幕! <あらすじ>  超難関の官僚採用試験を最年少突破したが、コネ採用と侮られて出世とも無縁のゼン。ついには辺境へと左遷されてしまうがーー 「やったあ左遷だああああああああああああああああああああああっ」  殺人的な仕事量にうんざりしていたゼンは、逆に大喜び。親友の大狼キールを連れ、念願の田舎のんびり暮らしを満喫することに!  釣りをしたり、命を狙われる皇女エリシャを匿ったり、役場で百人分の仕事を一瞬で処理したり、軍隊でも手こずる魔物を退治したり。 「ああ、田舎っていいなあ。毎日のんびりできるなあ」  やがて皆がその才覚に気づく男の、頼られまくり辺境スローライフ!

亜細亜二千年紀 第一部「亜熱帯への召喚」2亜細亜二千年紀 第一部「亜熱帯への召喚」2

発売日

2024年9月10日 発売

野間宏、加賀乙彦の系譜を継ぐ大長篇小説。ガダルカナル、ニュージョージア島などソロモン戦からフィリピン戦への太平洋戦争の激烈な流れを父親の中に鮮やかに辿りながら、日本定住した元ポル・ポト兵のカンボジア難民の殺人裁判のうちにカンボジア虐殺の真相に迫って、戦争と生の真実を対峙させる衝撃のテーマ。その第二巻。サイパン、フィリピン決戦、「捷一号」作戦など日本人が振り返るべき過去、振り返るべき戦争の真実を提起する。「群像」新人長篇小説賞受賞作家五十嵐勉の畢生の大長編戦争純文学小説第一部のパート2。 十二章 捷一号作戦 十三章  復讐へ 第十四章  原爆開発 十五章  クメール・ルージュへ 十六章  横須賀 十七章  初恋 十八章 ルソン防衛トラック輸送部隊 十九章  クメール・ルージュ兵士訓練 十九章 強制労働 二十章  米軍ルソン上陸 二十一章 クメール・ルージュの闘い 二十二章 マニラ陥落と北部ルソン戦 二十三章 アメリカ軍撤退とプノムペン陥落 二十四章 バギオ陥落・バレテ峠陥落 二十五章 都市から農村へ 二十六章 ルソン山岳逃避行 二十七章 集団農場 二十八章 九〇キロ地点ーーアバタン 二十九章 強制労働

亜細亜二千年紀 第一部「亜熱帯への召喚」3亜細亜二千年紀 第一部「亜熱帯への召喚」3

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2024年9月10日 発売

野間宏、加賀乙彦の系譜を継ぐ大長篇小説。ガダルカナル、ニュージョージア島などソロモン戦からフィリピン戦への太平洋戦争の激烈な流れを父親の中に鮮やかに辿りながら、日本定住した元ポル・ポト兵のカンボジア難民の殺人裁判のうちにカンボジア虐殺の真相に迫って、戦争と生の真実を対峙させる衝撃のテーマ。その第二巻。サイパン、フィリピン決戦、「捷一号」作戦など日本人が振り返るべき過去、振り返るべき戦争の真実を提起する。「群像」新人長篇小説賞受賞作家五十嵐勉の畢生の大長編戦争純文学小説第一部のパート3。 三十章  「トッカン」へ 三十一章 ベトナム・カンボジア紛争 三十二章  徴発と撲殺 三十三章  殺戮の寺 三十四章  焼却 三十五章  崩壊 三十六章 「武州村」 三十七章  再会 三十八章 「荒川村」 三十九章  タイ国境へ 四十章  父の異変 四十一章 カオイダン難民キャンプ 四十二章 人肉 四十三章 パナニコム難民キャンプ 四十四章 生還 四十五章 日本定住 四十六章 夕焼けと就職 四十七章 最後の面会 四十八章 殺人 四十九章 最後の日 五十章  父の死  五十一章 ユアンの死 五十二章 タイへの道 五十三章 渡航準備 五十四章 永平寺 終章 機上 参禅

日韓対訳 韓国・光州事件の抵抗詩日韓対訳 韓国・光州事件の抵抗詩

いま、韓国で映画『ソウルの春』(キム・ソンス監督、出演ファン・ジョンミン等)が大人気だ。『パラサイト 半地下の家族』などを上回る1,300万人以上の観客動員を記録し、日本での公開も決定した(8月23日公開)。映画は、1979年12月に全斗煥が中心となって起こして、韓国民主主義を揺るがした、ある事件を基に一部フィクションを交え描かれている。事件は、1979年10月の独裁者・朴正熙の暗殺と民主化を期待した人々の思いとは裏腹に全斗煥がおこした軍クーデター。全斗煥は、その後、1980年5月の光州民主化運動を暴力的に鎮圧した人物でもあった。この軍クーデターを描いた映画は、光州事件に連なる、韓国で経験されてきた政治的記憶を、深く辿ってゆくことができるものと言えそうだ。本書は、光州事件以降、軍部独裁政権下で、弾圧を覚悟して、信念と思想を貫いて新聞や雑誌に発表した著名な詩人たちの抵抗詩を編んだものである。韓国民主化のために詩で闘った1980〜86年の著名な詩人たちの作品……文益煥、白基琓、申庚林、朴労解、金南柱、趙泰一、高炯烈、金準泰……日本でも読まれている著名な詩人や思想家たちが、光州の悲劇を描く。日韓対訳・同時刊行! ◉光州事件=長期独裁を続けた朴正煕大統領が射殺され、全国民が民主化を求める「ソウルの春」という雰囲気が訪れた。しかし、再び軍人出身の全斗煥がクーデターを起こしたことで、光州市民が中心になって「民主政府樹立」、「軍部勢力退陣」、「戒厳令撤廃」などを要求し、抗議運動を広く展開した民主化運動が光州事件である。全斗煥の指揮下、軍による武力行使で学生や一般市民に多数の死者と負傷者が出ている。この光州民主化運動をきっかけとして民主化を求める雰囲気と要求が高まり、全斗煥とともにクーデターを起こした盧泰愚大統領候補は、1987年6月29日に民主化宣言を行うこととなった。

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