小説むすび | 2024年9月発売

2024年9月発売

缶詰サーディンの謎缶詰サーディンの謎

チェスタトン×ウィトゲンシュタイン÷ゴンブローヴィチ=テメルソン 炸裂する黒いプードル爆弾、二人のダンシング・ガールズ、 天才少年の秘められた数式ノート、そして缶詰サーディンの謎…… ポーランドの前衛作家による奇妙奇天烈な哲学ノヴェル! ★若島正+横山茂雄責任編集〈ドーキー・アーカイヴ〉第8回配本 〈意味による支配の打倒を標榜するこの珍妙無類なノンセンス哲学 SFミステリ奇想小説の行間を読んではいけない〉若島正 物語は一人の文豪が列車の中で頓死するところから始まる。残された妻と愛人は恋人同士になりスペインのマヨルカ島に移住、そこに女占い師と息子の天才少年、下半身不随の哲学教師とその妻子が現れ、さらにポーランドの将軍の老いた娘やキャプテン・カサノヴァなど多彩な人物が入り乱れ、誰も予想できないラストへ向かうーーイングランド〜マヨルカ島〜ポーランドを舞台に、哲学・歴史・政治・数学・言語をめぐる異常な考察が展開、バートランド・ラッセルに「ほとんど世界そのもののように狂っている」と言わしめた鬼才ステファン・テメルソンの奇想と脱線に満ちた長篇、本邦初紹介!(1986年作)。

悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします

著者

Tubling / ノズ

発売日

2024年9月7日 発売

前世の子育てスキルで、かわいい子どもたちを守ります! 目覚めると大好きな小説「トワイライトlove」に登場する悪役令嬢オリビアに転生していた。 前世は3児の母、ワンオペで働き詰めていたら病気に気付かず死亡……私の人生って……。 悪役令嬢オリビアは王太子の事が大好きで粘着質な公爵令嬢だった。王太子の婚約者だったけど、ある日現れた異世界からの聖女様に王太子を奪われ、聖女への悪行三昧がバレて処刑される結末が待っている。 転生した先でもバッドエンドだなんて、冗談じゃない! 前世で夫との仲は冷え切っていたし、結婚はうんざり。 王太子殿下は聖女様に差し上げて、私はとにかく処刑されるバッドエンドを回避したい! そう思って領地に引っ込んだのに……王太子殿下が領地にまで追いかけてきます。 せっかく前世での子育てスキルを活かして、自由気ままに領地の子供たちの環境を改善しようとしたのに! 包容力抜群子供大好き公爵令嬢オリビアと、ちょっぴり強引で俺様なハイスぺ王太子殿下との恋愛ファンタジー!

新訳 モンテ・クリスト伯 3(974;974)新訳 モンテ・クリスト伯 3(974;974)

異邦の大富豪を演じる船乗り、エドモン・ダンテス。「シンドバッド」として恩人一家を救ったのち、奴隷をしたがえ、舞台はパリへ。無尽蔵の富と滔々たる弁を武器に人心を惑わし、モンテ・クリスト伯として、かつて己を陥れた人物たちと再会する。謎のギリシャ美女、毒薬の秘法、血腥い館…… 巧妙に仕掛けられる復讐の罠に、社交界の名士たちの運命が狂いはじめる。 【目次】 46 無制限融資 47 連銭葦毛の馬 48 観念論 49 エデ 50 モレル一家 51 ビラムスとティスベ 52 毒物学 53 悪魔のロベール 54 高値と安値 55 カヴァルカンティ少佐 56 アンドレア・カヴァルカンティ 57 ウマゴヤシの囲い地 58 ノワルティエ・ド・ヴィルフォール氏 59 遺言 60 通信機 61 桃を食べるオオヤマネから果樹園主を守る方法 62 幽霊 63 晩餐 64 乞食 65 夫婦喧嘩 66 縁談 67 王室検事の執務室 68 夏の舞踏会 69 情報 訳注 46 無制限融資 47 連銭葦毛の馬 48 観念論 49 エデ 50 モレル一家 51 ビラムスとティスベ 52 毒物学 53 悪魔のロベール 54 高値と安値 55 カヴァルカンティ少佐 56 アンドレア・カヴァルカンティ 57 ウマゴヤシの囲い地 58 ノワルティエ・ド・ヴィルフォール氏 59 遺言 60 通信機 61 桃を食べるオオヤマネから果樹園主を守る方法 62 幽霊 63 晩餐 64 乞食 65 夫婦喧嘩 66 縁談 67 王室検事の執務室 68 夏の舞踏会 69 情報 訳注

『クラリッサ』を読む、時代を読む『クラリッサ』を読む、時代を読む

英国の作家サミュエル・リチャードソン(1689-1761)の『パミラ』と並ぶ代表作の長編書簡体小説Clarissa 『クラリッサ』(1747-48)を作品の歴史的背景や社会的背景を丁寧に説明し、社会や時代との闘いの中でもがく女主人公クラリッサの姿から時代の矛盾を浮かび上がらせる小説の魅力を伝える評論。 若き貴婦人クラリッサの悲劇を描いた『クラリッサ』の入門書、紹介書としても通読できるように配慮され、『クラリッサ』の新たな評価も期する。 序 章 『クラリッサ』と時代背景、そしてクラリッサ 第一章 リチャードソン略伝 第二章 『クラリッサ』の誕生へ 第三章 『クラリッサ』│物語の構成、梗概 第四章 書簡体小説『クラリッサ』の独自性 第五章 反映される時代ー遺産相続、家父長制、女性教育 第六章 感性の時代に生きるクラリッサ 第七章 クラリッサの中でせめぎあう新旧 第八章 クラリッサの部屋 第九章 クラリッサとラヴレスー愛と性 第一〇章 聖化されるクラリッサ 第一一章 書き直しと創作ネットワーク 第一二章 作者の執拗な規制 第一三章 解釈の開放へ、『クラリッサ』の現在

世尊寺殿の猫世尊寺殿の猫

出版社

論創社

発売日

2024年9月9日 発売

【第14回日本歴史時代作家協会賞】 ◉新人賞受賞!◉ 「ここ数年の歴史小説のなかでも、傑出した深さと輝きをもった秀作」 三田誠広選考委員長 絶賛! 〈選評〉(三田誠広氏)よりーーーー 「アグニュー恭子『世尊寺殿の猫』は驚異的な作品だ。 深い謎を秘めたミステリーでありながら、胸のうずくような青春を描いた恋愛小説でもあり、史実を踏まえた歴史小説でもある。 さらに、琵琶法師の語りや白拍子の舞や書家の名筆が関わった芸術小説でもある。 そしてすべての謎を解く鍵は猫だ。 これだけの魅力を盛り込んだ歴史小説は他にない」 鎌倉時代末期、十六歳の足利高国(のちの直義)は、 書の名人・世尊寺殿の手蹟を入手するよう母に命じられる。 目当ての猫と引き換えに書を渡すと言う世尊寺殿。 高国は彼の真意を探るべく京に旅立つーー。 書をめぐる謎と静かな権力闘争の中、 若き日の足利直義が野望に覚醒する! 一、花橘 二、粽 三、鵼 四、矢神 五、玉章 六、月 七、姨捨山 八、更級 九、侍従の大納言 十、鳥辺山 十一、猫 十二、夕顔 十三、玉鬘 十四、入木道 十五、忍子 十六、宿願 十七、太刀の緒 十八、出立 十九、梅香 二十、花洛 二十一、墨染 二十二、連枝 二十三、才 二十四、乳母子 二十五、附子 二十六、徒言 二十七、祇王 二十八、蛇 二十九、黒猫 三十、南泉斬猫 三十一、芥川 三十二、真相 三十三、墨壺 三十四、餞 三十五、世尊寺殿の猫 三十六、決断

『失われた時を求めて』名文選『失われた時を求めて』名文選

繊細複雑な文章と、その長さで文学史にそびえ立つ『失われた時を求めて』。岩波文庫版を全訳した編者が、生と死/愛と性/認識と忘却など、八つのテーマで選び抜いた断章は、あらすじを知らずとも、どの頁からでも気軽に楽しめる。人間と社会の深層をえぐる箴言と散文詩のような珠玉の文章には、世界の見方を一新する言葉が煌めく。  はじめに  『失われた時を求めて』の全巻構成/主な登場人物/主な架空地名 1 生と死  人生とは  眠り  病気と医学  老いと死  来世 2 家族と友人  親子と夫婦  人間の長所と短所  友情  噓 3 愛と性  恋の発端  乙女たちへの憧れ  恋するとは  恋の対象  性愛  嫉妬  愛の喪失と忘却  同性愛(ソドムとゴモラ) 4 社交界・戦争・先端技術  社会・社交界  政治・外交  戦争  電話・写真・乗り物 5 花鳥風月  天気と自然  さまざまな花  鳥 6 音・匂い・名  物音  匂い  美食の愉しみ  名と夢想  教会 7 認識と忘却  知覚とイメージ  夢  確信・想いこみ  記憶  忘却  よみがえる過去  無数の自我  時間  空間 8 文学と芸術  教養  文学と作家  芸術と芸術家  読者  批評  おわりに  図版一覧

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