2025年10月発売
「ものすごくいいこと」があるわけじゃないけど 「特別に悪いことのない1日」がまあまあ続いているなら あなたはもう、自分で思うよりずっとすてきな人生を生きている。 韓国で20万人が共感! 爆発的ヒット中のベストセラーエッセイが、早くも邦訳で登場しました。 日々絶え間なく訪れるストレスや苛立ちから身を守る、生活感に満ちた大人の奮闘記。 目標は、「幸せになること」より「不幸にならないこと」。 読者の心を共感でつなぐ、いま最も話題の一冊です。 ──僕らは我慢することが大人だと学んできたけれど、じつは自分の子どもにも同じような人生を歩んでほしいと思っている人はいない。大人というのは自分を最初に諦める人じゃない。自分自身にプレゼントできる人だ。(本文より) CNBLUEのヨンファさん、ENHYPENのソヌさんら、 愛読書として紹介するK-POPスターも続出。 たいせつな友だち、家族、恋人、そして、ほかの誰でもない自分自身へ 「幸せになって」という言葉の代わりにこの本をプレゼントしてみませんか? プロローグ 第1章 思いやりは体力からつくられる 第2章 よく寝るのも才能だ 第3章 知らないほうが幸せなこともある 第4章 大人の幸せは静かだ エピローグ
主人公のカメラマン倉本小太郎が、彼の父の死を看取った医師、東山龍太郎が国際大学医学部の中の政治的闘争によって医大から放逐される様を仲間たちとともにつぶさに検証する物語。現代の大学医学部内部がいかに研究者不在で、なおかつ役人たちが跋扈し、大学教育がゆがめられているのかを告発する。 第一章 ジャーナリストの旅 古都の茶会 鍵善での追想 父健太郎の苦悩 家路 レトロとモダン 鳩時計 外科教授の大暴走 医学部に激震 諸悪の根源 国際大学の不正を国会で追及 コンプライアンスが機能せず メディアの猛勢 県警の捜査が入る パワハラ会見 第二章 天下り役人による凋落の足音 『白い巨塔』の再来 第三章 三銃士、真相を解明する 策略の真相究明 濡れ衣を晴らす 不可解な学長選挙 天下り役人の罪悪 第四章 新しい知事の誕生 賢者の勇断 大学の存在理由とは 第五章 ほら、もうすぐ桜が咲きますよ 風化させてはならぬ! 野点の茶会
「小さき生の普遍性」 排外主義の時代に抗う、金泰生文学の終着点となる名作を復刊! 「この本は、済州島で生まれた朝鮮人の「ぼく」の人生遍歴であり、他者のことばである日 本語への旅であり、朝鮮や日本の人々が織りなす海にまつわる物語である。」(本書解説より) 済州、猪飼野、京都、東京、静岡(結核療養所)、埼玉川口、長崎・・ 植民地支配と戦争の時代、平安とは遠い日常の中で一つ一つの生を慈しんだ「在日」作家の生涯の旅路がここによみがえる。 付録として、初の単行本収録となる肺結核の療養生活を描いた小説「爬虫類のいる風景」を添えて、名もなき命が息づく伝説の世界を約40年ぶりに復刊する。(本書と大きな円環をなす連作集『私の日本地図』と同時刊行) 序章 ふるさと ゴム靴 海 1 異国の町 下駄 雨靴 夢 2 メルヘンの人 手紙 花 鏡 3 旅 塩 まぶしい人 4 わが町 町に宿かる 汝もまた 長屋小景 幻の朝鮮人 5 なりわい 招かざる客 トランジスターラジオ 6 猪飼野再訪 恋文 「猪飼野」再訪 ある在日朝鮮人のオモニ 長崎からーあとがきにかえて 付録小説 爬虫類のいる風景 解説 名もなき命が息づく伝説 宋恵媛
夫唱婦随に疑問を抱いてしまった女性の結末 ──現在のわたしには、狭い門と思われるものが二つあるのです。第一の門は、敏と同宿人のように暮して、わたしは絵に精進しながら、肉体の枯れるのを待つのです。第二の門は、名実ともに敏と離婚して、独りになって絵に精進しながら、新しくわが子の授かるような境遇をつくるのです。── 病院を経営する祖父から逃れるように、郷里を出て建築設計技師の原川敏と結婚した美子。画家の卵だった経験を生かし室内装飾家として夫を支える美子だが、子どもが欲しい美子と、子どもには興味がなく、自分のつくる建築物が二人の子どもだ、といわれ続けることに釈然としない気持ちが募っていた。 しかし、亡くなったと聞かされていた父の足跡を訪ねる旅に出たことで、平凡だった日常が変わりはじめる。夢に出てきた父に叱咤され、再び絵筆を持つ決心をし、何事にも中途半端だった自分を変えるべく努力を始めるのだ。果たして、美子はどちらの狭き門にたどり着くのか──。 舞台は日本だが、随所にフランスを感じさせる佳作。
日韓国際結婚の難しさを描く私小説の名篇 裕福な家庭に育ちながら、朝鮮戦争で父が殺されたり、姉が北側の軍隊に連行されたりして人生がくるってしまった韓国人女性と、新聞社の韓国特派員を務める〈私〉。「一種投げやりに不安定な心の匂い」に惹かれて、日本に帰国後も海峡を挟んで連絡を取り合っていたが、結婚する決心はついていなかった。「国のちがい、習慣のちがい、父親がどういう仕事をしていたのかはわからないがかなりぜいたくに育ったらしい彼女との生活程度のちがい──生まれてくるはずの子供の将来のこと」を考えると不安になるし、友人や家族まで反対したからだ。 ともあれ、婚姻届けを提出し、日本でふたりの生活を始めたものの、来日三、四日目には「きつい表情で黙りこんだあと、彼女の感情は不意に激しく渦巻き始めて、自分でもどこに向うのか見当のつかぬつむじ風のように荒れ出す」という激しい性格があらわになる。はたして、大波にもまれるような結婚生活の行方は──。 平林たい子賞に輝いた、私小説の名篇。
地方都市を支配する一族が営む総合病院に隠された深淵なる闇。続発する怪事件に立ち向かう偏屈探偵・蜘蛛手啓司は、過去から連綿と受け継がれる“負の歴史”に終止符を打つ事ができるのか……。第11回鮎川哲也賞受賞の実力派作家が放つ渾身の書下ろし長編! ネズミとキリンの金字塔
ねぶたは通りを運行し、流し踊りは威勢よく練り歩き、御山参詣の行列が御山に向かう……。 苦難の幕末・維新期を力を合わせて乗り切った津軽の男と蝦夷地のアイヌの女、その家族三代の逞しい生き様を描く。
『手負い(スカー)』を倒し故郷の危機を退けたユルグ。昔は悪たれ小僧として煙たがられていた彼を軽視する人間はもうおらず、ユルグを慕ってやってきた元国選パーティの参謀と聖女も逗留する村は活気に溢れていた。 巡回中、村周辺の迷宮化に気づいたユルグたちは、村を迷宮都市に発展させるため動き出す。注目を浴び、王都からの招集を受けパーティ全員で向かうことになるものの、その隙をついて、辺境を脅かす“淘汰”が再び動き出し……?
迷宮都市で守銭奴、人でなしと悪名高い『ぼったくり武装商人』ロディは突然営業停止をくらったのを機会に、「十分働いたんだし、のんびり世界でも見に行こう」と思い立ち、店を畳んで大陸を横断する魔導列車に飛び乗った。 愛弟子と気ままな引退旅行をするはずが、病に蝕まれる令嬢を救ったり、線路を塞ぐ魔物を退治したり、ご当地料理に舌鼓をうったり、停車地ごとにトラブル発生! ……しかし、迷宮都市を陰で支えた超一流武装商人に不可能はない!?
ゲームのような世界にモブ貴族として転生してしまった元日本人のランドルフ。ある日、国外追放されたはずの令嬢を暴漢から助けることになる。しかし、助けた令嬢に古の大魔法使いの魂が憑依してしまい……!? 大魔法使いの身体探しを手伝う代わりに領地開拓に協力してもらうことになったランドルフは、入手したレアスキルで余らせていた魔物素材問題を解決したり、現代知識で農具や馬車などを改良しながら順調に開拓を進めていたが……?
異世界に転移してしまったが親切な冒険者クランに保護され、そこで好きなことをしながら楽しい日々を過ごす悠利。 ある日、素人でも出店が出来る「料理祭」へ参加することにした。メニューは、現代知識も取り入れて手軽に食べられるミニアメリカンドッグや、見た目にも美しいフルーツ飴に決定! クランのメンバーと試作の練習を重ね、いざ本番スタート!! ーーと思ったら、出店者同士の揉め事や偽金騒動に何故か巻き込まれてしまい……!?
ついに自分の領地を与えられたフリム。しかし、貰った領地が問題だらけ!? 大精霊リヴァイアスによって人間は全て追い出され、残った亜人たちは独立する気満々。そんな地へ国王と宰相を連れて乗り込んだフリムは、ひょんなことから大精霊に気に入られると、現代知識を活かした美味しい料理や水魔法を応用した画期的な治療法でどんどん領民を味方に! そんな中、敵国と通じた隣領クリータの罠で国王シャルトルが捕らわれ、一気に王国存亡の危機ーー!?
東国の刺客襲撃事件を経て、百花宮は宮や人員の整理がされていた。後宮内の実権を握っていた皇太后が尼寺へ追放され、妃嬪(ひひん)たちが互いに牽制し合うなか、雨妹(ユイメイ)は揚(ヨウ)州での職務を終えて帰還する。現在後宮を取り仕切る燕(イェン)淑妃を避けるよう忠告を受けたにも拘わらず、掃除先で遭遇してしまい!? 燕淑妃の周囲からの評判と実際の姿の違いに違和感を覚えていた雨妹は、ある日皇帝から直々に、燕淑妃の謎を解き明かす任務を受け、真実を探るべく潜入捜査することになる。
いつの時代も、戦を止めようとしたものがいたーー。長いスランプに陥った小説家はやけっぱちになり、唐津を旅することに。陶芸体験をした窯元の夫婦から、水神にまつわる不思議な伝承を聞く。今でいう「難民」であったという流浪の水神は、戦国時代、いかにして秀吉の朝鮮出兵を止めようとしたのか……。『かたづの!』の著者が、かつてないスケールで歴史と現代を深く結びつける長篇小説。
目覚めた瞬間、“掃除婦の娘”は、 億万長者のフィアンセになっていた。 病院で目覚めたクレミーは、自分が交通事故に巻きこまれ、 事故が起こる前の数週間分の記憶をなくしたと知り、呆然とする。 なんと親友で億万長者のホアキンと婚約していると聞かされたのだ。 かつて私はホアキンに恋をしていた。けれど、家政婦の娘と 億万長者の御曹司が結婚できるはずもなく、恋心を封印した。 なのに、私が彼と婚約を……? ーー結婚願望のないホアキンはクレミーと婚約などしていなかった。 だが彼女が婚約者だと報道されても、あえて否定しなかった。 彼女が心配でそばにいたかったからーーまさか彼女が、 次第に恋心を取り戻してしまうとは夢にも思わず。 事故直前、ヒーローの車のダッシュボードから婚約指輪を見つけ、激しい嫉妬に苛まれたヒロイン。けれど事故後、目を覚ますと、その記憶はなく、ふたりの婚約を知って怒り狂ったヒーローの母親に「掃除婦の娘」と蔑まれ傷つき……。大人気の記憶喪失ロマンス!
失った記憶さえ戻れば、 壊れた愛も戻るはずだった。 シングルマザーのマジェンタは、妊娠中に起きた脳出血のせいで、 今も記憶喪失に悩まされながら仕事探しに奔走していた。 高級ホテルチェーンの面接で採用が内定し、安堵した彼女は、 入室してきたCEOのアンドレアスをひと目見て、記憶の一部を 突然取り戻した。間違いない。私の息子の父親は……彼よ! そんな彼女の動揺を嘲笑うかのように、アンドレアスは非情にも 採用を取り消し、代わりに彼の個人秘書としてなら雇ってもいいと 告げた。どうして私を弄ぶようなことをするの? それでも、路頭に迷うわけにはいかないマジェンタは受け入れた。 彼が記憶喪失を疑い、息子の存在をも否定していると知らずに。 個人秘書としてヒーローの屋敷に住み込むようになったヒロイン。日ごと二人の間の熱い緊張は高まり、ついに一夜を共にした直後、彼女のすべての記憶がよみがえり……。驚きの真実が次々と明かされていく、究極の記憶喪失ロマンスをお届けします。
奥手なシンデレラが恋したのは、 世界一傲慢な王子様。 「きみのために僕はあることを思いついたんだ、シンデレラ」 傲慢な富豪弁護士リーガンの言葉に、ケナは唖然とした。 彼の義理の弟を誘惑し、財産目当ての美女から遠ざけてほしい。 そのためにケナを魅惑的な女性に磨き上げてみせる、というのだ。 たしかに、彼女がリーガンの弟である職場の上司に密かな恋心を 抱いて2年になる。そろそろ“仕事一筋の冴えない秘書”を 卒業するときなのかも。ケナはリーガンの申し出に素直に従った。 眼鏡を外し、ドレスと化粧で飾り立てられ、まるで別人のように 洗練されたレディに変身していくうちに、ケナは気づいてしまう。 リーガンがそばにいるだけで、なぜこんなに胸がときめくの? 1998年に北米でテレビ用に映画化もされている、ロマンス界の巨匠ダイアナ・パーマーの知られざる逸作! 冴えない秘書がヒーローの手で磨き上げられ、誰もが振り返る美女に変身したとき、想像もしなかった恋の化学反応が起きて……。
恋とは無縁だった私に、 小さな命という尊い縁が……。 カミラは出張先でギリシア人外科医ニコラスと知り合い、バーに誘われた。 仕事一筋の彼女の人生にはこれまで異性との関係はほぼなかったが、 ニコラスには不思議と安心感があり、カミラは彼と一夜をともにした。 6週間後、カミラはある入院患者の病名を特定する仕事で、 世界最高レベルとされる、ギリシアにある憧れの病院へやってきた。 そこで驚きの事実を知るーー病院の創設者の急死によって、 院長の座を継いだばかりの人物こそ、あの一夜のニコラスだったのだ! 思わぬ再会に動揺したカミラだが、仕事ではプロに徹しようと心に誓う。 だが、仕事のためにも最近悩まされている体調不良を解消しようと 立ち寄ったクリニックで、さらなる驚きがーー妊娠を告げられたのだ!! 『愛されなかった娘の愛の子』で鮮烈な日本デビューを飾ったルアナ・ダローザが描く、予期せぬ妊娠物語をお届けします! その道の権威だった亡き先代院長であるヒーローの父を尊敬するヒロインと、かたや父の裏の顔に苦しめられてきたヒーロー。そのギャップが恋の障壁に……。
1日だけの元花嫁は愕然としたーー 今も変わらず、彼を愛していることに。 ある日、ウエディング・コーディネーターのフィオーナのもとに、 息子の結婚式をお願いしたいと資産家の女性から依頼が。 驚くことにその息子とは、フィオーナの元夫フィリップだった! 元夫と言っても、たった1日だけの。10年前、二人は結婚式を挙げたが、 その日の夜には婚姻無効の手続きがとられたのだから。 当時、妊娠した若き花嫁のフィオーナを歓迎しなかった義理の母、 つまり今回の依頼人である彼の母は今、彼女の正体に気づいていない。 複雑な思いを抱えながらも仕事を引き受けたフィオーナだったが、 打ち合わせに現れたフィリップはすぐに気づき、冷たく言い放った。 「こんな芝居はすぐにやめるんだ。いったい何を企んでいる?」 10年前、息子には不釣り合いだとフィオーナを見下した元義母、そして10年前より魅力的になったフィリップと再会し、フィオーナは思い出すのでしたーー結婚式をしたあの日、赤ちゃんを失ったあの日、心の一部をむしり取られたような喪失感を味わったことを。