小説むすび | 2025年2月発売

2025年2月発売

猫がこっちを見る理由猫がこっちを見る理由

出版社

KADOKAWA

発売日

2025年2月3日 発売

お風呂から出た私は、冷凍庫から「冷凍果実シリーズ 完熟キウイバー」を選ぶと、ドラマを見るためにソファへと座った。 そこには飼い猫のキジトラミックス・マルが、名前通り文字通り、丸くなって眠っている。 ドラマには犬系彼氏やキツネ系イケメン俳優が出ており、画面から目が離せずにいると、気づけばマルがじっとこっちを見つめてきて……。(「ヘアゴム」より)  彼女は予告なしに猫を連れてやってきた。今から数日、猫を預かって欲しい、と。 だけど僕には問題がいくつかあった。まずは、僕が猫アレルギーだということ。案の定くしゃみが止まらない。 そしてもう一つの問題、それは彼女と言っているが、既に一度振られていて彼女ではないということだーー。(「彼女と猫」より)  茶トラのミックスのぷっぷは、いつも「にゃっ」と従順で嫌な顔一つを見せずにこちらを見つめてくる。 けれど初対面の人に会った後は、愛想笑いの裏で相当気を遣うのか、部屋の隅でこっそり吐く。 まさにストレス社会に生きるサラリーマンのようでーー。(「好きなもの、嫌いなもの」より) ほか、猫たちがまるで「見て見て!」と言っているような、恋愛やホラーにSFなど様々な物語が紡がれた短編集が、たっぷり41話収録! 猫大満足の一冊にゃ! ヘアゴム・・・7 彼女と猫・・・17 人間みたいな名前の猫・・・25 新しい名前・・・30 好きなもの。嫌いなもの。・・・37 飼い犬に見られる・・・43 瞳の先に・・・49 なくしたと思っていた照明のリモコン・・・55 睨み合い・・・63 黒橡色の目・・・71 お尻ふりふり・・・77 ぶっきらぼうな部長に物議を醸す・・・81 透明な世界・・・89 私のしごと・・・97 全人類■■■■■■■監視化計画・・・103 リリーの喉に・・・108 タペタムのペンダント・・・116 猫だけが見ていた・・・124 猫をじっと見る・・・130 染み・・・134 孤独のワンルーム・・・141 店先で・・・152 彼女と猫、と僕・・・157 死神の使い・・・165 猫まわし・・・173 とある大学生たちの会話・・・183 猫屋敷・・・189 ブサカワ猫の小さい目・・・197 もしもあたしが猫だったのなら・・・204 羨ましい限りです。・・・210 その瞳で見てきた全てのものに・・・215 街のヒーロー・・・225 たった三年で・・・234 気になる・・・240 都市伝説『猫被村』に迫る!・・・245 短い揺れ・・・254 ネコ失踪事件・・・257 第二児童公園の集会・・・267 窓辺に・・・273 綿毛・・・279 活字の国のダイナ・・・284

SWEET EMOTIONSWEET EMOTION

出版社

幻冬舎

発売日

2025年2月4日 発売予定

同じ軽音学部の「シーナ」に心惹かれる「ウチ」は、 あらゆる音楽に自分を重ねながら本当の恋を知っていく。 甘酸っぱい恋心を軽快な文体でリアルに描く、 胸キュンラブストーリー。 人たらし男子高校生の初恋譚『人間関係貧乏性』を、別の視点から描いたスピンオフ作品。 触んな  好き  けいおん  ニャーム  女子あるある  男子仲間  姐御  SWEET EMOTION  SASAMI  何者?  朝の勇気  SHE’S ALL THAT  宣言  仲良し  シスターズ  ライバル  ニャームのピンチ  練乳いちご ファン  バンド名  映画館 おかえりニャーム  練習と待ちぶせ  模擬ライブ  ゲスト  添い寝  続・朝の勇気  サワちん  雰囲気イケメン  隠れみの  親衛隊  みんなで練習  甘い罠  ライバルたち  ライブ当日  見つめていたい  中川薬局  きみとしろみ  委細面談  3S  SASAMI 初ライブ  沼落ち  Saturday Night  手紙 結果発表  傷心  Stop Your Sobbing 木曜日の憂鬱  サイアク  帰宅  暗黒  カレシ  作戦会議  デビュー 同志  Waiting For A Girl Like You  声フェチ  夏休み  誘い  花火  気持ち  秘密  カオリン  新学期

チェーンギャング・オールスターズチェーンギャング・オールスターズ

資本主義の進む近未来のアメリカで、刑務所の囚人たちに釈放をかけて殺し合わせる「スポーツ」が誕生した。サブスクリプション配信される彼らの死闘とその終わりに、多くの人々が熱狂する……。 『フライデー・ブラック』の著者が、人種差別や消費社会を痛烈に皮肉る、文芸×SF×エンタテインメントの衝撃長篇! ニューヨーク・タイムズ紙の年間のベスト10に選出された、 全米図書賞最終候補作、アーサー・C・クラーク賞最終候補作。 スティーヴン・キング絶賛! 原題:CHAIN-GANG ALL-STARS 【著者略歴】 Nana Kwame Adjei-Brenyah ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー ガーナ移民の両親のもと、アメリカのニューヨーク州スプリング・バレーで育つ。ニューヨーク州立大学オールバニ校を卒業し、その後シラキュース大学でジョージ・ソーンダーズらに学び、MBA(芸術修士)を取得した。 デビュー作の短篇集『フライデー・ブラック』(押野素子訳/駒草出版)はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリスト入りを果たし、PEN/ジーン・スタイン賞およびウィリアム・サローヤン国際文学賞を受賞した。 また初の長篇小説である本書『チェーンギャング・オールスターズ』は全米図書賞とアーサー・C・クラーク賞の最終候補作に選ばれたほか、2023年ニューヨーク・タイムズ紙の年間のベスト10冊に選出された。 現在はニューヨーク市ブロンクス区在住。 【訳者略歴】 池田真紀子(いけだ・まきこ) 1966年東京生まれ。上智大学卒業。1997年アーヴィン・ウェルシュ『トレインスポッティング』(角川文庫、その後ハヤカワ文庫NV)でBABEL国際翻訳大賞新人賞を、2024年ジョセフ・ノックス『トゥルー・クライム・ストーリー』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞翻訳部門を受賞。そのほかジェフリー・デイーヴァーの『ボーン・コレクター』(文文春文庫)をはじめとするリンカーン・ライムシリーズ、チャック・パラニューク『ファイト・クラブ』(ハヤカワ文庫NV)、スティーヴン・キング『トム・ゴードンに恋した少女』(河出文庫)など訳書多数。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP