2025年2月25日発売
去年は春名とのわだかまりもほぐれ、人間との向き合い方にも折り合いがついたように思える1年だった。今回も無事に1人の卒業を見届けられたし、俺も教師としての新たな目標ができた。 今年はどうやら進級する生徒はいないらしい……が、そこへ謎の美女3人が現れる。彼女たちは校長のお姉さんらしく、「理事長から弟を返してもらいにきた」と言う。しかも上級クラスの生徒として一緒に学校生活を送るだって!? なんだかいつもとはちょっと違う賑やかさに、心配が芽生える4年目ーー生徒は彼女たちから、どのような影響を受けるのだろうか。 これは、異世界ファンタジーでも、人生やり直し転生でもない。人間を目指す人外女子たちと送る、ただの教師の物語……その新たな一幕だ。
不動産で財を成したサビーノは、親子の情愛を越えた親密な感情を抱く末娘グロリーニャの結婚式を翌日に控えた日、一家のかかりつけ医のカマリーニャからグロリーニャの婚約者テオフィロが、自らの助手を務める若者ゼー・オノリオとキスを交わす現場を目撃したと告げられる。上流中産階級の父親、人生を発見する若者たち、誠実で貞淑な女性たちの背後に隠された計り知れない欲望や悲劇。都会的な洗練のあるボサノヴァが流行する中で若者文化が花開き、行動も価値観も大きく変容していく60年代のブラジルのリオデジャネイロを舞台に、奈落の底に突き落とされそうな都会の現実の中で急速に崩壊しつつある社会と、上流階級の精神的な腐敗を赤裸々に描いた、ブラジル演劇の革新者ネルソン・ロドリゲスによる再評価著しい小説作品。 66年9月に刊行された直後、軍事政権の法務大臣によって「不道徳な内容と下品なことば使い」が非難され、社会秩序を乱すものとして販売が禁止されたが、著者による訴訟を経て、翌67年4月に解禁されたという経緯がある。
【櫻いいよ初の本格ファンタジー小説シリーズ第2巻】 ぼくの声は、この世界でも届かない。 双子の弟がたどったのは、姉とは真逆の運命ーー。 【あらすじ】 学校からの帰り道で川に落ちたことをきっかけに、人間とは異なる見た目の“じゃない者”と、いわゆる人間“ひと”が共存する不思議な世界に迷い込んだ、中学1年生の涅(くり)。真っ黒な制服姿で突然現れた涅は「言い伝えにある、この国を救うカラスだ」ともてはやされ、王宮で手厚く保護される。ところが、王族同士の争いに翻弄され……。 【目次】 0:それは、終わりのはじまり /1:落ちて拾われたカラス/2:迷い留まるカラス/3:そして、堕ちるカラス/4:噂と森とカラスたち/5:梟とカラスと羽の者/0:本当のはじまり
井伊直虎は男だった? 今川義元の母親は寿桂尼ではない? かつては“常識”とされていた戦国時代の定説は、最新の研究によって塗り替えられつつある。もし、これらの「新説」を元に、歴史作家が小説を書いたら、一体どんな物語が生まれるのか…。 歴史・時代作家グループ「操觚(そうこ)の会」の永井紗耶子ら10名が最新の学説を交えて書き下ろす、実験的な戦国小説アンソロジー!
南アフリカ出身のノーベル文学賞作家、J・M・クッツェー。難解とされてきたその作品世界の根幹をなすメカニズムとは? 創作ノートを精査することで、内容・舞台、そして発表時期のまったく異なる代表作『夷狄を待ちながら』『恥辱』に続編関係を見出し、立体的に精読する、クッツェー研究の新たなる到達点。
なんであんなお偉いさんが、僕みたいな「モブ」を調査してるの!? 銀河大帝国ーー人類が生息可能な惑星のある宙域の7割を国土としている大国で、ジョン・ウーゾスは傭兵を生業としていた。 「オタク」「モブ」を自認している彼は「分不相応・役者不足・身の程を弁える」をモットーにし、惑星トスレでの任務を完遂。 任務で船を破壊されるも、新たな船を購入したことでウーゾスはいつもの日常を取り戻ーーせなかった。 「美女すぐる皇帝陛下」を標的にしたクーデターが勃発したことで、またぞろウーゾスは任務に駆り出されてしまう……! そして不幸は続きーー「97%の確率で特定部位を破壊し相手を無力化しています。 見事としかいいようがありません」 「彼はいわば職人です。地味な仕事をいくつもこなして腕を上げてきたのでしょう」--いつの間にかウーゾスに興味をもった帝国将軍により、彼の実力が暴かれることになり……!? 実は超有能なモブ傭兵による、無自覚爽快スペースファンタジー。 第4幕!
第二子誕生!!&人魚王と相撲対決!? 異世界へと召喚されたものの、未開の地に追放されてしまったキダン。 ギフトと呼ばれる力《至高の担い手》と仲間達の協力によって、キダンが農場として開拓を続けていた土地は、大きな発展を遂げていた。 そんなキダンとプラティの間に、待望の第二子である次男のノリトが誕生! さらには魔王家でアスタレスが第二子のベルゼビアを出産し、人魚王夫妻であるアロワナとパッファの間にも、お世継ぎである王子、モビィ・ディックが誕生。 極めつけには、ヘンドラーとランプアイにも第一子誕生というベビーラッシュを迎えていた。 そんなある日、アロワナ一家が農場を訪れ、第一子の王子をお披露目かと思いきや、なぜか人魚国主催の相撲大会参加へのお誘いで!? キダンたちのほかに魔王ゼダンたちも招待されており、人魚族VS人魔連合の対抗戦が開催されることに……! 未開の土地を賑やかな隣人たちと開拓していく、異世界スローライフ、第18幕!
風情豊かな日出国でスローライフはじめます。 厄災の超魔獣が引き起こした騒動が一段落し、クライロード魔法国には平和が戻っていた。 クライロード魔法国内がより強固になったことで侵攻が困難となった魔族の反乱分子たち。彼らは日出国特有の諜報を生業とする和忍族と手を結び、密かに日出国への侵攻を計画する。 フリオたちはホウタウ魔法学校の代表者として、日出国との交渉のため、同時期に日出国のナルガンサーキの関所を訪れていた。 ホウタウ魔法学校の代表者として、修学旅行先の確認や、フリース雑貨店のお茶の仕入れ先を探す予定を立てていたところ、日出国のいつはちから『メガカラクリ細工』が関所を襲撃してきており、頭を悩ませているとの相談を受ける。 日出国が、フリース雑貨店から万能治療薬を大量に仕入れていた理由を知ったフリオ。 解決までの道のりは長いように思われたがーー。 WEB発、チートだけどまったりな異世界ライフ、第19巻!
捨てられた先で待っていたのは……もふもふ&王族たちに愛される幸せライフ 双子として生まれたことで「忌み子」と嫌われ監禁されて育った少女・リル。 そんなリルは、生みの両親に捨てられた森で、隣国の王族であるイアンに保護されたことがきっかけで転機が訪れる。 イアンはすぐにリルが神獣と話せる特別なスキル【通訳者】を持ち、さらに神獣たちから愛される才能がある特別な存在であることに気が付いた。 森に住む神獣を守る騎士団の団長でもあるイアンの義娘となったリルは【神獣の通訳係】として騎士団のみんなと一緒に森の拠点で暮らし始める。 いつも優しく見守ってくれるイアンや騎士たちに愛され、毎日拠点に会いに来るもふもふたちと戯れながら幸せな時間を過ごすリル。 自分を大切にしてくれるみんなに恩返ししたいと考えたリルは人間と神獣を繋ぐ架け橋となることを決意する! 「私、とっても幸せだね」 大切な人たちと大好きなもふもふ神獣に囲まれ、虐げられていた少女が、新たな人生を切り開いていく、ほっこり愛されハートフルストーリー!
物騒な家族&最悪な教師愛すべき悪魔たちと心あたたまる日常をーー 空白の祝祭が明けて新年を迎えたベリアルド領。シェリエルはディディエとセルジオとともに北部の森へ向けて旅をしていた。 魔法世界7年目にして初めて城を出ることとなったシェリエルだが、移動中は領民の反応に驚いたり、時たま姿を見せるユリウスから魔法の授業を受けたり、魔法陣の解析を行ったりと退屈しない時間を過ごす。 そうしてやってきたのはベリアルド領外の観光地。訪れた目的はシェリエルの誕生日祝いだったはずがーー予想外の展開が待ち構えていた。 それにより国内の奴隷事情を知ったシェリエルは、何もできなかった過去を思い出すことに……。 その後、ひとりの奴隷志願者サラとの出会いをきっかけに、ベリアルド領内にあるクレイラという町に向かうシェリエルたち。 サラは“竜の守人”と呼ばれるクレイラ家の令嬢だったが、望まない政略結婚を強いられ逃げてきたらしくーー?
視察に向かった公爵領で恩人と再会!? ルベリア王国の王太子となり、公爵令嬢エリナと結婚したアルヴィス。無事にマラーナから帰還したものの、命の危機もあったことからしばしの休暇が与えられた。 休暇中は離れていた期間を埋めるようにエリナと過ごすアルヴィス。 しかし、父ラクウェルから届いたラナリスの婚約に関する手紙をきっかけに、視察としてベルフィアス公爵領に向かうことを決める。 視察には、アルヴィスの育った環境を知りたいというエリナと、外の世界を知る良い機会だと王女キアラも同行させることに。 けじめをつけるのだと覚悟をもって赴くアルヴィスに対し、ベルフィアス家はそんな覚悟ごとあたたかく迎え入れてくれる。 その姿に家族の絆を知るエリナだったが、彼女も思わぬ再会を果たすことになりーー? これはとある王国のお話。 ふたりが恋を知り、愛を育んでいく物語。