小説むすび | 2025年4月15日発売

2025年4月15日発売

桜風堂夢ものがたり2桜風堂夢ものがたり2

出版社

PHP研究所

発売日

2025年4月15日 発売

世界はひどいところで、人間は時に愚かで残酷だけど、 それでも世界は美しいし、朝は必ずやってきて世界を照らすから。 一整と苑絵の前に現れた、不思議な少女の正体とは。 桜野町のひとびとに訪れる優しい奇跡を描く、感動の物語。 第一話 優しい怪異 桜風堂書店にカフェを併設することになり、その準備を進めていた一整は、ある少女をよく見かけるようになる。店内で、町のどこかでふと見かける少女は、誰かに似ているようで、しかも不思議なことに、見かけるごとに成長しているように思えるのだ。その少女は、カフェ開業を手伝いに桜野町を訪れた、卯佐美苑絵の前にも現れて……。 第二話 秋の旅人 台風がやってきた日、中学は途中休校となったが、桜野町に戻るバスが運休となったため、透、楓太、音哉と、長い髪の転校生の少女の四人は、学校に残ることになった。そんな中、楓太が、桜野町に伝わる龍神と狐の伝説について話し出す。夕方になってバスが復旧し、四人は帰途についたが、転校生の少女が降りたのは、桜野町の手前の山の中の、誰も住んでいないような場所のバス停だった。 第三話 時の魔法 いつものように休みの日に桜野町を訪れ、桜風堂を手伝っていた卯佐美苑絵。その日、泊まったホテルで、苑絵は向かいの部屋から、子どもが泣いている声を聞く。放っておけないと、その扉を開けるのだが……。翌朝、月原一整は目が覚めた瞬間、なぜか嫌な予感を覚え、苑絵の泊まるホテルに向かう。

領民0人スタートの辺境領主様 (13)領民0人スタートの辺境領主様 (13)

ディアスの「神」との邂逅と神殿建立を祝いに獣人国から訪れたオクタド達による宴が開かれたイルク村。エルダン達の計らいによってディアスとアルナーのダンスも披露し、大いに盛り上がった宴となった。 ある日ついに船が完成し、ゴブリン族のイービリス達が海へ帰ることとなった。 新たにできた川によって安全に故郷の海へと帰ったイービリス達は、再び新たな一族とたっぷりの海産物を手にイルク村に戻ってきてーー。 ヤテンの失脚により獣人国で内乱が起きつつあり、その解決への助力を借りられないか、とペイジンからの手紙を受け取ったディアス。 さすがに隣国に出兵するわけにはいかないと悩むディアスだが、領民たちとの議論や助言の末、エイマを中心に、モント率いる領兵やゾルグ率いる鬼人族などを集めた少数精鋭で秘密裏に獣人国へと入国することに。 しかし潜入して早々、猫耳の生えた少女が男達に襲われている場面に遭遇し……。 ディアスは留守番! 小さな指揮官エイマ率いる遠征隊、獣人国で大活躍!?

五人の絆五人の絆

冒頭いきなりデモの場面に遭遇する。作者が若き日に反戦運動に飛び込み、活動していた頃の出来事を過去の物語として葬り去ることはできなかった。  この小説を政治小説かと思われる読者もいるかもしれないが、この小説は心を病んだ一人の若者が異国の地で友愛によって癒され、行動を共にする無二の友の死を目撃して、復讐を遂げていく物語なのである。作者が完成までに30年の歳月を要した執念の物語。 第一章 東京 一九六二年六月 一時的な居場所  第二章 できない恩返し  第三章 一九六六年五月 秀夫  第四章 別れ  第五章 一九六九年 夏 土井の出所  第六章 一九七五年 春 墓地での出会い  第七章 元外交官からの警告  第八章 不安な始まり  第九章 多すぎる好奇心  第十章 秀夫の日記  第十一章 危険は山分け  第十二章 脅迫ビデオ  第十三章 カズの知らせ  第十四章 石田の告白  第十五章 伊藤の暴露  第十六章 警部補は味方か  第十七章 奪取計画  第十八章 奪取失敗  第十九章 訊問室  第二十章 幻想に囲まれて  第二十一章 囮  第二十二章 山での攻防  第二十三章 墓参り  あとがき  解 説

消された作家カイ・フン消された作家カイ・フン

出版社

松籟社

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2025年4月15日 発売

ジャンル

インドシナ戦争の開戦後ほどなく、ベトミンによって殺害された作家カイ・フン。ベトナムの近代化に小さくない役割を担った彼の存在は、しかし、今日不当に黙殺されている。 植民地主義への抵抗の声を上げ、同時にその声が狭隘な民族主義に回収されるのを拒むーーそうした困難な道を歩んだ、ひとりの「消された」作家を蘇らせる試み。 序論にかえて ベトナムの植民地的近代を生きた作家カイ・フン 第一部 自力文団と文団を支えたカイ・フン  第一章 自力文団  第二章 「間(あいだ)」のひと、カイ・フン  第三章 カイ・フン文学に対する評価(一九三〇年代から二〇二〇年代) 第二部 カイ・フン後期作品を読む(1938-1946)  第四章 植民地主義/国民国家の幻想からの解脱──『ハィン』と『幼き日々』──  第五章 失われた「読み解き」の鍵──投獄経験から生まれた『清徳』──  第六章 全体主義への警告──日仏共同支配期の児童書『道士』を読む──  第七章 敵/味方の垣根を乗り越える(1)──植民者を描いた二作品──  第八章 敵/味方の垣根を乗り越える(2)──「内戦」を描いた「月光の下で」──  終 章 コロニアル状況におけるナショナルな苦悶 付録  付録1 ベトナムにおけるドストエフスキー受容  付録2 『清徳』梗概  付録3 『道士』梗概  付録4 「月光の下で」抄訳  付録5 年表  付録6 カイ・フン著作リスト  付録7 『ベトナム』『正義』に掲載されたカイ・フンの文学作品

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