2025年4月15日発売
世界はひどいところで、人間は時に愚かで残酷だけど、 それでも世界は美しいし、朝は必ずやってきて世界を照らすから。 一整と苑絵の前に現れた、不思議な少女の正体とは。 桜野町のひとびとに訪れる優しい奇跡を描く、感動の物語。 第一話 優しい怪異 桜風堂書店にカフェを併設することになり、その準備を進めていた一整は、ある少女をよく見かけるようになる。店内で、町のどこかでふと見かける少女は、誰かに似ているようで、しかも不思議なことに、見かけるごとに成長しているように思えるのだ。その少女は、カフェ開業を手伝いに桜野町を訪れた、卯佐美苑絵の前にも現れて……。 第二話 秋の旅人 台風がやってきた日、中学は途中休校となったが、桜野町に戻るバスが運休となったため、透、楓太、音哉と、長い髪の転校生の少女の四人は、学校に残ることになった。そんな中、楓太が、桜野町に伝わる龍神と狐の伝説について話し出す。夕方になってバスが復旧し、四人は帰途についたが、転校生の少女が降りたのは、桜野町の手前の山の中の、誰も住んでいないような場所のバス停だった。 第三話 時の魔法 いつものように休みの日に桜野町を訪れ、桜風堂を手伝っていた卯佐美苑絵。その日、泊まったホテルで、苑絵は向かいの部屋から、子どもが泣いている声を聞く。放っておけないと、その扉を開けるのだが……。翌朝、月原一整は目が覚めた瞬間、なぜか嫌な予感を覚え、苑絵の泊まるホテルに向かう。
ベストセラー『じい散歩』『団地のふたり』(ドラマでも評判!)の著者による、人生が愛おしくなる団地と散歩の物語! 「ゆっくりでいいよ、わたしはいつも花の味方だよ」 16歳の花は高校になじめず、ずっと休んでいる。 そんなある日、母方のおばあちゃんのゆり(70歳)から、むかし住んでいた「つつじが丘の団地に行ってみたい」と言われーー そこからふたり(たまにいとこも参戦)は、つつじヶ丘、狛江、豊洲……といろいろな団地をのんびりめぐって、お寿司、蕎麦、カレー、ケーキ、ラムネなどおいしい御飯やスイーツを楽しむことに。 花&ゆりの年の差コンビが、お互いを思いやりながら、ちいさな幸せをみつけていく。
バンドールが37歳を迎える春ーー。 マルグレーテの体調も快方に向かい、トーミ村の変わらぬ豊かさに喜びを感じている中、バンドールの元に一つの知らせが入る。 どうやら森にイノシシの群れが現れたらしい。 討伐に向かうべく、バンドールは再び森に足を踏み入れる。 さらにはマルグレーテの父、エインズベル伯爵が娘に会うべくトーミ村を訪れ……? 村長の仕事は益々大忙し!だけど美味い飯で今日も幸せ。 転生者おっさんによるスローライフファンタジー第2弾!
4巻も大幅改稿&加筆でお届け! 無自覚無双×ダークファンタジー×コメディ WEB版よりパワーアップした敵に、リンネパーティ大苦戦!? 「私は、誰も犠牲になんてしたりしない!!」 『冒険者システムより再提案。新たな覚醒スキルーーーー』 覚醒、魂ノ共鳴。
ディアスの「神」との邂逅と神殿建立を祝いに獣人国から訪れたオクタド達による宴が開かれたイルク村。エルダン達の計らいによってディアスとアルナーのダンスも披露し、大いに盛り上がった宴となった。 ある日ついに船が完成し、ゴブリン族のイービリス達が海へ帰ることとなった。 新たにできた川によって安全に故郷の海へと帰ったイービリス達は、再び新たな一族とたっぷりの海産物を手にイルク村に戻ってきてーー。 ヤテンの失脚により獣人国で内乱が起きつつあり、その解決への助力を借りられないか、とペイジンからの手紙を受け取ったディアス。 さすがに隣国に出兵するわけにはいかないと悩むディアスだが、領民たちとの議論や助言の末、エイマを中心に、モント率いる領兵やゾルグ率いる鬼人族などを集めた少数精鋭で秘密裏に獣人国へと入国することに。 しかし潜入して早々、猫耳の生えた少女が男達に襲われている場面に遭遇し……。 ディアスは留守番! 小さな指揮官エイマ率いる遠征隊、獣人国で大活躍!?
ニナの師匠、ヴァシリアーチの頼みにより、幽々夜国《ルビ:ゆうゆうやこく》での王位継承を巡る事案への介入をすることになったニナ。 ヴァシリアーチの毒殺未遂容疑やクーデターなどの事件もニナと仲間達の活躍により解決し、無事に次期国王が決定したのだった。 その後、ニナ達4人はそれぞれの事情により一時的に別行動をとることを決める。 アストリッドはファース達が商品化を進めている魔道具の問題点を解決するため、ウォルテル公国へ。 エミリは雪柳への借りを返すため、ノストへ。 ティエンは両親の手がかりを求め月狼族傭兵団の団長に会いに、月狼族傭兵団の団長へ。 そしてニナはメイドとして更に成長をするため、「ルーステッド・メイド」の屋敷へ。 初めてバラバラになった「メイドさん」御一行。 それぞれの活躍と成長が描かれた、シリーズ第7巻!!
信長のライバル登場!? そして帰蝶は意図せず信者を増やしてしまいーー ポンコツ魔女がますますやらかす第二巻!
セシル付の武官として名声を得たエドガー。二人の絆もより強固になったが、息つく暇もなく、ヴェルリッド王国の侵攻に備えて軍勢の整備が必要だった。そんな時、エドガーの次兄フィリップがもたらした情報がエドガーの心に陰を落とす・・・。愛憎と策謀が渦巻く、巨団異世界戦記第2弾!
公爵家のクズ息子を演じながらも裏で人助けを行う「影の英雄」ハルカ・アスラーン。 王位継承権争いを無事解決した彼が次に赴いたのは、世界で最も格式高いと言われる豪華客船の旅だった。 『カレッシア商会』商会長レイラの案内の下、束の間のバカンスを満喫するハルカと侍従のクロエ。 しかしたとえバカンスの最中であっても、世界は影の英雄に助けを求めることを決して止めない。 七色の髪を持つ謎のエルフ、カサンドラ。貴族崩れの狂気暗殺者キャルル・スター。 彼女たちの魔の手からレイラの命を守るため、ハルカは再び立ち上がる。 「影の英雄」としての正体が知られていることを、彼だけが未だ知らないーー。
冒頭いきなりデモの場面に遭遇する。作者が若き日に反戦運動に飛び込み、活動していた頃の出来事を過去の物語として葬り去ることはできなかった。 この小説を政治小説かと思われる読者もいるかもしれないが、この小説は心を病んだ一人の若者が異国の地で友愛によって癒され、行動を共にする無二の友の死を目撃して、復讐を遂げていく物語なのである。作者が完成までに30年の歳月を要した執念の物語。 第一章 東京 一九六二年六月 一時的な居場所 第二章 できない恩返し 第三章 一九六六年五月 秀夫 第四章 別れ 第五章 一九六九年 夏 土井の出所 第六章 一九七五年 春 墓地での出会い 第七章 元外交官からの警告 第八章 不安な始まり 第九章 多すぎる好奇心 第十章 秀夫の日記 第十一章 危険は山分け 第十二章 脅迫ビデオ 第十三章 カズの知らせ 第十四章 石田の告白 第十五章 伊藤の暴露 第十六章 警部補は味方か 第十七章 奪取計画 第十八章 奪取失敗 第十九章 訊問室 第二十章 幻想に囲まれて 第二十一章 囮 第二十二章 山での攻防 第二十三章 墓参り あとがき 解 説
小学4年生の穂束栞(ほづかしおり)は、車で移動していたところを怪異に襲われ、唯一の肉親だった祖父・千畝(ちうね)を亡くした。傷心中の栞を訪ねてきたのは、祖父の弟子を名乗る道士・白銀(しろがね)と獰猛な大男・窮奇(きゅうき)。二人は、怪異を惹き寄せる特異体質を持つ栞を守るためにやってきたのだという。霊能力者だった祖父の死をきっかけに、結界が解かれ、さまざまな妖魔が栞に襲い掛かる。この世ならざるモノから目を背けてきた栞だったが、白銀・窮奇と出会い、怪異に立ち向かうことを決意する。 『夜行堂奇譚』嗣人が放つ、スペクタクル・ホラーシリーズ開幕! 装画:syo5 第一章 銀虎 第二章 雨影 第三章 春愁 第四章 斜陽 第五章 雨獣
やしきがみーだんち【ヤシキガミ団地】[名]実在する場所を指すものではなく、怪奇現象を引き起こす物件を総称する暗号。 幼いころにオカルト雑誌のライターだった父親が失踪したことをきっかけに、安定した職業である公務員を志す青年・守屋亨(もりやとおる)。念願叶って新宿区役所職員としての初日を迎えるも、配属された先はオカルトを扱う非公式の部署だった。 子供が失踪するマンション、火の気のない屋上で焼死体が相次いで発見されるアパート、孤独死ゼロを謳う奇妙なタワマン…… 守屋は“ヤシキガミ団地”と呼ばれる曰く付き物件の調査をすすめるなかで、土地を鎮める“地免師”を名乗る男・納戸(なんど)に出会う。事実解明に奔走する2人だが、架空の建築会社がヤシキガミ団地の着工に携わっていることが分かり…。 『領怪神犯』木古おうみが贈る、バディホラーシリーズ開幕! 装画:灸場メロ 調査file1:繋がれる公園 調査file2:飢える焼却炉 調査file3:還るエレベーター 調査file4:寿ぐ家
TVアニメ化決定!シリーズ累計180万部突破!(電子書籍を含む)どちらの世界でも、自分の心にまっすぐに。癒し系異世界冒険ファンタジー第20弾!書き下ろし短編収録!
シリーズ累計30万部突破!(電子書籍含む)コミックス5巻も同日発売!「帝国の敵よ、余にひれ伏せ!」(休む暇もない……!)元エスプリ幼帝の痛快王政サバイバルファンタジー第9弾!
「私達、生きるのも死ぬのも一緒だよ!」仲間のために強くなりたい最弱メイドの固有魔法に新たな可能性が?終末の成り上がりサバイバルファンタジー!コミックス1巻同日発売!コミカライズ試し読み&書き下ろし番外編を収録!
「友達って、ケンケンパとかするんじゃろ?」「えっ!? いつの時代?」最強かわいいお狐様×ツインテール美少女戦士?ふたりならどこまでも獅子奮迅な冒険奇譚第二弾!コミックス第1巻同日発売!書き下ろし番外編巻末収録!
インドシナ戦争の開戦後ほどなく、ベトミンによって殺害された作家カイ・フン。ベトナムの近代化に小さくない役割を担った彼の存在は、しかし、今日不当に黙殺されている。 植民地主義への抵抗の声を上げ、同時にその声が狭隘な民族主義に回収されるのを拒むーーそうした困難な道を歩んだ、ひとりの「消された」作家を蘇らせる試み。 序論にかえて ベトナムの植民地的近代を生きた作家カイ・フン 第一部 自力文団と文団を支えたカイ・フン 第一章 自力文団 第二章 「間(あいだ)」のひと、カイ・フン 第三章 カイ・フン文学に対する評価(一九三〇年代から二〇二〇年代) 第二部 カイ・フン後期作品を読む(1938-1946) 第四章 植民地主義/国民国家の幻想からの解脱──『ハィン』と『幼き日々』── 第五章 失われた「読み解き」の鍵──投獄経験から生まれた『清徳』── 第六章 全体主義への警告──日仏共同支配期の児童書『道士』を読む── 第七章 敵/味方の垣根を乗り越える(1)──植民者を描いた二作品── 第八章 敵/味方の垣根を乗り越える(2)──「内戦」を描いた「月光の下で」── 終 章 コロニアル状況におけるナショナルな苦悶 付録 付録1 ベトナムにおけるドストエフスキー受容 付録2 『清徳』梗概 付録3 『道士』梗概 付録4 「月光の下で」抄訳 付録5 年表 付録6 カイ・フン著作リスト 付録7 『ベトナム』『正義』に掲載されたカイ・フンの文学作品