2025年7月発売
冒険者チェンバーはアイルと新たな街、ブルドへやってきた。 レベルアップでさらなる高みを目指すためギルドから受けた依頼で、 二人は羊の魔物メイと出会う。 『アングリーシープが仲間になりたそうにこちらを見ている……』 なんとチェンバーの能力で魔物もパーティーに加えることに!? 新たな仲間を得たチェンバーたちは、街の脅威と噂されるワイバーン 討伐に向かう。そこにはまたしても邪神教団の暗躍があった……。 『レベルアップ』で最強を目指すバトルファンタジー第2弾!
妹に婚約者を奪われ、実家からも追放されかけていた 魔法薬師のリーフェ。そんな彼女を、偽装婚約という形で 迎え入れてくれた隣国の皇太子・オリヴェル。 彼の溺愛ぶりは偽装の域を超えていて、リーフェは戸惑う。 しかしこの日々はある秘密によって支えられていた。 リーフェが魔王の禁呪により、オリヴェルと前世で恋人 同士だった記憶を失っていること。 さらにふたりにはもうひとつ前の前世があり、そこでも愛し合っていたということもーー そんな折、妹アリアの『魅了の聖女』の力がリーフェに 移る可能性が浮上してーー?
この男、「天下第一の武勇の士」か、 「積悪の罪人」かーー。 大胆な推理を加え、新たな源平時代を描き出す歴史巨篇! 平家物語の中に「源家」という呼称が出てくるのはあまり知られていない。 源氏にもかつて、平清盛一族と並び称されるほど栄華を誇った家門があった。 「多くの罪なき者を殺す」と世に怖れられた、八幡太郎こと源義家の一族である。 義家は父・頼義とともに奥州の厳しい戦いを乗り越え東国を平定、武者としての名声と武功を高めていく。 その力を怖れた朝廷は、義家一門を陥れるための謀略を進める。 義家に反発する弟の賀茂二郎義綱と結び義家を罠にかけ、一族の血で血を洗う暗闘により 源家は悲劇の結末を迎える。 だが義家の三男・義忠は、源家の栄光を取り戻すべく平正盛の娘を妻に迎え、 嫡男の烏帽子親を務めていた。その嫡男こそ、平清盛の養父となる忠盛だった。 実は義家の母も平家の娘だった。義家の父・頼義は一門を興隆させるため 平家の力を借りていたのだ……。
主婦から名経営者へと転身した著者が初めて語る物語 実家の大手アパレルチェーンで仕事を始めたひかる。だが、実態は倒産寸前だった。立て直すために、ひかるは経営に乗り出すが……。 MBOの決断、社内の反発、200億円にも及ぶ借入金の返済……。 ひかるは、いかにして育ち、そして名を馳せる経営者となったのか。 借入金454億円を返済した著者が実体験を元に執筆したビジネス小説! <目次> プロローグ 第1章 白の時代ー真っ白なひよこ」 第2章 グレーの時代ー主婦からビジネスパーソンへ 第3章 黄金の時代ー200億円の借入金を抱えて 第4章 赤の時代から新緑の時代ー許し、そして生きる エピローグ
『第三回 fujossy小説大賞』大賞受賞作 獅子の国のスラム街で強く賢く生きてきた狐獣人オメガ・ソロは、いつものように靴磨きを始めた先でハイエナ獣人・トレイルに捕まり、臨時の給仕として王宮へ連れていかれる。 スラムとは別世界の王宮で、虎の国で悪魔と忌み嫌われる“白虎”の第三王子・ヴァイスーー『運命の番』と出会った瞬間、ソロは初めての発情期に呑まれ、体を暴かれてしまう。 ヴァイスは横暴で傲慢なアルファだが、ピンチを助けてくれもして…… 歩み寄ろうとするソロだが、訪れた部屋で見たのは、ベッドの中トレイルと寄り添う姿でーー 「運命や情に流されず、お前の意思で俺の側に来て欲しい」 愛し方を知らない孤独な王子と孤児。 『運命の番』という残酷な呪いが幸福に変わる、至高の獣人オメガバース!
「来世は平凡に生きたいな…」邪竜を倒し、世界を救った大魔導師レティシアは、そう願いながら目を閉じた。レティシアが命と引き換えに発動させた、千年続く結界を残して。残された仲間たちは嘆き悲しみ、その地に『千年王国』を建国したー。それから二百年後。レティシアが転生したのは、牢に幽閉されていた痩せっぽっちの少女だった!「平凡じゃないどころか、真逆なんですけど!?」獣人に囚われ、虐げられていたことに怒り心頭!神から与えられた魔導書と、規格外の魔力を取り戻したレティシアは今度こそ好きに生きようと決意するのだが…。邪竜も転生しているし、かつての仲間たちも長寿を得て生きているし、獣人たちはしつこく追いかけてくるし、まったく平凡にはならなくて!?チートな能力をひた隠す、大魔導師の世界ぶらり旅、堂々開幕!
たったひとりで見知らぬ土地に渡り、ザルデイン帝国のエッカルト皇帝に嫁ぐことになったカティア。狼公爵の領地から帰還したものの、右腕に負った怪我が治るまで結婚式は延期。しかし、その間もカティアは古代遺跡から持ち帰った『聖鳥の卵』で料理を作ってみたり、貴重な『魔女石』をドレスの装飾に使おうとしてみたりと周囲を慄かせてばかりいた!そんなある日、『八聖公家』のナンバー3である鷹公爵の領地へ向かうことになったカティアは、アルバンに正式に謝罪をしようと試みるのだが…「謝罪は不要です!受け入れるつもりはありませんから」激しい敵意を向けられてしまって!?次の舞台は、鷹公爵領!獣人族が先祖返りをした大きな鷲「成獣」の出現や、古代遺跡に繋がる迷宮の異変などカティアがいるところに騒動あり(!?)な波乱尽くしの第二巻!!
どんどん怖さが増幅していくのに、続きが気になりすぎて、ページをめくる手が止められません。 背筋が凍りながら、最後に辿り着いた真実に、驚愕必至…! ホラーや、サスペンス、スリラーを、超越した壮絶な面白さでした! ーー紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん 怪談、ホラーで私の中で最高傑作を読んでしまった。あなたも読んで恐怖におびえてください。 ーーくまざわ書店南千住店 鈴木康之さん とんっっっでもなく怖かったです…。遠坂八重さんって何者ですか。 ーー紀伊國屋書店イトーヨーカドー木場店 宮澤紗恵子さん 発売前から大反響!恐怖、震撼、激賞の嵐。 『死んだら永遠に休めます』で話題沸騰中の著者が「恐怖」を全力で描き切った、渾身の書き下ろしホラーミステリ。 五感を震わす戦慄から抜け出せなくなる。謎が深まる怒涛の展開に一気読み必至。 〈あらすじ〉 令徳大学文学部一年生の小佐野菜乃は、新歓合宿で同学年の蓬萊倫也、泉秋久と出会う。 三人ともオカルト好きという共通点で意気投合し、『怪異研究会』を立ち上げることになった。 しかし、その後蓬莱が音信不通になり行方がわからなくなってしまう。 泉がXで見つけた動画には、夜の草叢に首を微妙に傾けてまっすぐ立つ、蓬莱によく似た男性が映っていた。 その動画が撮影されたと思われる場所へ蓬莱を探しに行った二人は、禍々しい黒い靄をまとった無機物のような彼の姿を目撃する。 一方、菜乃のもとに、十八年前に起きた凄惨な事件に関する差出人不明のメールが届く。 そして、泉と菜乃の身にも異変が起こり始める……。
医療従事者の苦悩、陰謀論者の暴走、ジャーナリストの葛藤……そして悲劇は起きたーー。 「週刊春潮」副編集長・志賀倫成は、医療崩壊ぎりぎりの現場で日々奮闘する旧友の医師・伊達充彦から、コロナ禍の報道を巡る出版人としての良識を問われ、心が揺れていた。 自分は偏向報道に加担しているのか? そんなある日、伊達の勤務する病院を訪れ妨害活動を始めた反ワクチン団体の代表が院内で死体となって発見される! 複雑な心情を抱えたまま、志賀は事件の真相を探るべく、被害者周辺の取材を開始するのだが……コロナウイルスの流行によって疲弊しきった異常な日常に起こった歪んだ殺人事件の真相は果たしてーー? 刊行早々に映像化され話題を集めた『夜がどれほど暗くても』の主人公・志賀倫成が立ち向かう、コロナ禍で繰り広げられた狂騒の日常が生み出した闇を、ベストセラー作家・中山七里が鋭く描き出す!
「人のこと、許さなくてはいけないでしょう?」「どうして、そう思うの?…僕は、許さない。」私は彼の顔を見た。(本文より) ーー原稿段階で目を通した人たちから、「茫然とした。とんでもないものを読んでしまった」「究極のラブストーリーだと思った」「泣きながら読んだ。かつての自分が昇華されていった」「ルッキズム、ジェンダー、エスニシティ、性の商品化、労働市場…多層の暴力が絡まり、文章が身体にまとわりつく」等々、衝撃的な感想が寄せられた作品。待望の書籍化です。 読む人それぞれに、大きな問い、癒し、希望を浮かび上がらせ、心を揺さぶる。あなたなら、どう読むだろうか? 私たちは、この世界でどう生き続けられるか? 多くの共感を呼んだ前作『ジミー』の感動を再び。現代の癒しと希望の物語。
この街の光景を、僕と誰かが見つめていたーー。 失踪した父が残したカメラを手に、僕は横浜の街を歩き始める。幕末の遊女の逃亡譚、焼失した二代目横浜駅、戦後の闇市と再開発……。街の歴史とささやかな生の軌跡が交差する、新鋭作家の飛躍作!
不正を憎む刑事マクニールの妻が遺体で発見された。妻はホワイトハウス担当記者だった。死因は自殺とされるが、かつて社交界で起きた不審死に似ていた。政治的陰謀を疑い、捜査をはじめたマクニールは自問をする。自分を駆り立てているのは、正義か、復讐か
長崎への原爆投下でドイツ人の許婚を失った寛子は、戦後、彼の異母姉を頼って単身インドのデリーに渡る。インド・パキスタン分離独立、ソ連のアフガニスタン侵攻、2001年同時多発テローー激動の現代史に翻弄された日本人女性の生の軌跡を描く圧巻の文芸大作。
★☆★発売即重版!★☆★ ★☆★けんご@小説紹介さんがSNSで紹介、大反響!★☆★ ★☆★朝日新聞「文芸時評」で紹介!★☆★ 韓国で共感の嵐! 「自分は存在感がない」と 感じたことのある すべての人へ贈る1冊です。 十代の投票により出版され、全世代に反響! 2024年韓国の全図書館の司書が選ぶ「今年の1冊」に選定! 世の中には誰からも相手にされなくなり、 存在感が消えて、 目に見えなくなってしまった人たちがいる。 ぼくには、 彼ら「ビスケット」が見える。 存在感を失い、誰にも気づかれずに生きる“ビスケット”。 壊れやすく、かすかな音や気配だけを残して、ひっそりと息をひそめている。 過敏な聴覚を使ってビスケットを見つけられる少年・ジェソン。 ある日、かすかな気配を感じ取り仲間たちと救出作戦を開始するが……。 見えない存在との不思議な交流と冒険の物語。 韓国ウィズダム・ハウス社 第1回ファンタジー文学賞・青少年分野大賞受賞 <審査にあたった十代の声> ☆ いつ自分の存在感が薄くなってしまうかわからない現代社会で、傷ついた人たちに慰めと希望のメッセージを伝えている。イ・チェユン、ナヌ中学校 ☆ 私の周りにもきっとビスケットはいる。ビスケットを見つけ出して話を聞いてくれる人、その存在をみんなに気付かせてくれる人が、現実にもいたらいいなと思った。キム・ジンソ、金海中央女子高等学校 ☆ 消えてしまいそうになっている子を、簡単に崩れてしまうビスケットと表現しているのが面白いと思った。彼らに差し出す小さな手が大きな力になることがあると気付かせてくれる本だった。ワン・ソヒョン、大田ハギ中学校 ☆ 自分と自分の周囲の人たちに関心を持つことの大切さを教えてくれた。イス、ハンシン小学校 ☆ 誰でもビスケットの段階を一度は経験するのかもしれない。 ビスケットを救い出す奮闘に、私も一緒に自分の中の自尊心を呼び起こしてもらった。ヤン・ヒョンジ、チャンアン中学校 ☆ 存在感について悩むことが多い私たち若い世代の力になってくれる本。ハン・アヒョン、ヨッコク中学校 ☆ どこにでもいそうな主人公と友人たち。後半、私もビスケットを助け出すヒーローになったような気分で、本から手が離せなかった。チョン・スアン、ソハ高等学校
親友・忌堂光の姿をした「ナニカ」がいる日常を受け入れつつある佳紀だったが、次々起こる怪異に、ヒカルをどうすべきかと悩みはじめる。ヒカルの存在を嗅ぎつけた謎の男『田中』が放った猟犬が二人を襲い……?
特装版は小説2巻と48P小冊子がセットになった豪華仕様! 小冊子には、原作者・モクモクれん描き下ろし9Pコミックと、著者・額賀澪書き下ろし短編2本『弔いはいつか』『西へ』が収録されています。
アツーカ村の危機をなんとか救ったニャンゴ。 元冒険者だったレイラもパーティーに加わることになり、新生チャリオットは新たな目標を決める。 それは旧王都に広がるダンジョンへの挑戦だった。 それに向け、ニャンゴは新魔法の研究。 兄フォークスは土魔法での故郷の復興とそれぞれの準備を進めていくのだったが、そこにミリアムの故郷の危機が知らされーー。 ニャンゴを取り巻く様々な人々の再出発を描く、猫人の異世界冒険譚第六弾!
脱サラしてダンジョン探索配信を始めたダイシ。 適性ジョブ「僧侶」は回復職かと思いきや、覚えたスキルは敵を焼き尽くす【火葬】で!? 「そんな僧侶いるワケないじゃないですか!」と規格外の力に興味を持った少女サツキと一緒に探索することに。 初心者ダンジョンのはずが冥竜王に鬼神も現れて大波乱!? 覚えるスキルも【成仏】や【葬拳】とあらぬ方向にパワーアップ!? ダイシはあらゆる敵を葬送してダンジョンを突き進んでいく!
あなたと私は違う。だから、一緒にいようーー。 『ふがいない僕は空を見た』『夜に星を放つ』の著者が、今を生きる人々に贈る感動作。 【各界からの反響続々!】 なんて誠実な小説なのだろう。今、この時代に、この本と出会えてよかった。--武田綾乃 (作家) 白か黒かでしか断じない、この時代に絶対に有効な“あわい”の物語。--早見和真 (作家) 何度も胸が潰されそうに痛かった。彼らの日々に、どうか幾重にも虹がかかりますように。--町田そのこ (作家) その人の涙のわけを知らない。分からない。けど私たちは何かを思うことが出来るから見つめながら目を逸らさずに、あなたの話を聞きたい。--山本奈衣瑠 (俳優) 【あらすじ】 中学2年生の桐乃は、団地での暮らしに憂いていた。 郊外にある古い団地群には、様々な国にルーツを持つ人が生活している。そのせいか桐乃のクラスは衝突が絶えず、ベトナム人のクラスメイト・ヒュウがいじめの標的になっていたのだ。 家に帰っても、母の里穂は団地に住む人々を国籍問わず日夜助けており、「娘の私より、他人を優先するんだ」という思いがどうしても消えない。この場所で生活することに対する桐乃の嫌悪感は、日々強まっていく。 そんな中、中学校で起きたとある出来事をきっかけに、桐乃はヒュウと話すようになる。ヒュウは、理由は違えども、桐乃と全く同じことを望んでいた。 「この団地から出て、遠くに行きたい」と。 はじめてできた友達、母とのすれ違いーー。 桐乃・ヒュウ・里穂のそれぞれの視点から、社会に蔓延る様々な分断に翻弄される2人の“こども”が少しずつ“おとな”になるひと夏を描いた、ほろ苦くも大きな感動を呼ぶ、ある青春の逃避行。 【著者略歴】 窪 美澄 (くぼ・みすみ) 1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また同年、同書で山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞、19年『トリニティ』で織田作之助賞、22年『夜に星を放つ』で直木三十五賞を受賞。他の著書に『夏日狂想』『タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『ルミネッセンス』『ぼくは青くて透明で』などがある。
情熱と分別のあわいに揺れるあなたへ。 40年ぶりに再会を果たした同級生のカメラマンとスタイリストーー「兎に角」 「ボケたら関係解消」が条件の70代ホストと美容師ーー「ひも」 遅咲き小説家と過去をあかさぬ大学教授ーー「情熱」 ほか、全6編。 直木賞受賞作『ホテルローヤル』、中央公論文芸賞受賞作『家族じまい』に連なる、生き惑う大人たちの物語。 【著者略歴】 桜木紫乃 (さくらぎ・しの) 1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞受賞。07年同作を収めた『氷平線』で単行本デビュー。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞、同年『ホテルローヤル』で第149回直木賞、20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞。ほかに『ブルース』『裸の華』『緋の河』『ヒロイン』『谷から来た女』『青い絵本』『人生劇場』など著書多数。