小説むすび | 2025年発売

2025年発売

出獄記出獄記

出版社

ポプラ社

発売日

2025年3月19日 発売

刑務所で起きていることを、ほとんどの日本人は知らないーー。 新潮ドキュメント賞受賞『獄窓記』の著者が20余年にわたり見つめ続けた日本の刑務所。社会の映し鏡である刑務所は時代と共に変化していく。死刑囚を収容する東京拘置所と名古屋拘置所、受刑者の3人に1人が無期囚という熊本刑務所、障害者や高齢受刑者が増え続ける和歌山刑務所、60カ国以上の外国人受刑者がいる府中刑務所、未成年者が服役する川越少年刑務所……。受刑者、刑務官、福祉関係者など様々な視点をつないで描く刑務所の物語。 【目次より】 第一話 守り続けた命を奪う者 東京拘置所と名古屋拘置所の死刑囚収容フロア 白衣の刑務官 奈落の底で彼の死を待つ 家族 死刑に関わりし者のその後 第二話 社会復帰は夢のまた夢 熊本刑務所では三人に一人が無期刑 縫製工場の模範囚 身分帳に書かれた履歴 半世紀ぶりの社会 更生保護施設での日々 第三話 福祉よりも男のもとへ 和歌山刑務所と和歌山定着 知的障害者だった彼女 笠松刑務所の妊婦たち 携帯乳児 再会 福祉施設へ 母親への誓い 第四話 アフリカの海賊とヤギ 府中刑務所の外国人受刑者 危険区域「レッドゾーン」 タンカー襲撃事件 プログラム開始 ヤギはその時 国際標準 第五話 性犯罪者と向き合って 松山刑務所における受講体験 性犯罪再犯防止指導 逮捕された刃物男 福岡刑務所から出所した「危険人物」 なぜ支援をするのか 第六話 出獄せし者の隣人たち 川越少年刑務所の未成年服役囚 排斥運動の果てに ある模倣犯 バスジャック事件とメディアスクラム 逮捕後 普通の暮らし 【著者】山本譲司(やまもと・じょうじ) 1962年生まれ。早大卒。元衆院議員。2000年に秘書給与詐取事件を起こし、一審での実刑判決を受け服役。獄中体験を描いた『獄窓記』が新潮ドキュメント賞を受賞。障害者福祉施設で働くかたわら、『続 獄窓記』『累犯障害者』『刑務所しか居場所がない人たち』などを著し、罪に問われた障害者の問題を社会に提起。現在も、高齢受刑者や障害のある受刑者の社会復帰支援に取り組む。小説作品として『覚醒』(上下巻)『螺旋階段』『エンディングノート』がある。

鳥の心臓の夏鳥の心臓の夏

「自閉症者のもどかしさをここまで情緒的に綴る文章は僕には書けない」--『自閉症の僕が跳びはねる理由』著者・東田直樹氏推薦!  自閉スペクトラム症のサンデーは白いものしか口にしない。他人のかかわりは暗記したマナーブックの指南通り。自分のルールを守りながら、娘のドリーと二人ひっそりと暮らしている。しかし、ある夏の日、唐突に現れた自由奔放で謎の魅力をもつ隣人によって、これまでの日常が侵されていく。一方で、ドリーは隣人に惹かれていく。幼い頃から母親にその特性をみとめてもらえなかったサンデー。現在も、唯一の愛する家族である娘との関係に悩み続けている。自身も同じ特性をもつ著者の初めての作品にして、ブッカー賞ノミネート作。 <本書の内容> 火は光と見紛う/輝く魚/冬の蜂/大きな声で話して、普通に話して/辿れない心/精巧に作られたおもちゃ/個人の邸宅/やわらかい羽と鋭い目/この見せびらかすようなキス/猫の眠り/所有欲に似た愛情/際立って違うもの/ある種の告白/イーヴィは水が大好き

ドーキングの戦いドーキングの戦い

『宇宙戦争』(H.G.ウェルズ)を生んだ、元祖・架空戦記、待望の翻訳! 1870年代、急速に勢力を拡大するプロイセンに危機感を抱いた英国軍人ジョージ・チェスニーは、国家改革の必要性を訴え『ドーキングの戦い』を発表。架空のシナリオで戦争のリアリズムを描き、政府の無策と防衛不足を鋭く告発した本作は、当時の英国社会に大きな衝撃を与えた。さらに、この作品は後のスパイ小説やH.G.ウェルズ『宇宙戦争』などのSF小説に影響を与え、「架空戦記」や「侵攻小説」の先駆けとなった。文学史上の重要な作品として、またミリタリーファンからライトノベル読者まで広く楽しめる、必読の一冊! 【ストーリー】 「あの悲劇は容易に避けられたはずだった。 ああ、すべてが遅すぎたのだ!」 ヨーロッパで勢力を拡大する隣国の大軍が、ついに英国本土へ侵攻。 英国軍は兵士をかき集め決死の抵抗を試みるも、敵軍の猛攻に崩壊していく。 静かな田園地帯ドーキングは、祖国の命運を賭けた決戦の地と化したーー 50年後、生き残った兵士が孫たちに語る、祖国崩壊の回想録。 未来を託す者たちに伝えたい「敗戦の真実」とは? 【目次】 第一章 古き英国の落魄 第二章 破滅の始まり 第三章 海戦の行方 第四章 敵の上陸 第五章 トラバースの妻 第六章 リース・ヒルの頂 第七章 丘を降りて 第八章 さらなる援軍 第九章 トラバース夫人の使い 第十章 篤志隊の意義 第十一章 最初の交戦 第十二章 小さな勝利とその代償 第十三章 白兵戦 第十四章 転退と混乱 第十五章 サービトンの高台 第十六章 駅の防衛 第十七章 親友の家 第十八章 勝者の行進 第十九章 英国を去る孫たちへ 訳者あとがき 第一章 古き英国の落魄 第二章 破滅の始まり 第三章 海戦の行方 第四章 敵の上陸 第五章 トラバースの妻 第六章 リース・ヒルの頂 第七章 丘を降りて 第八章 さらなる援軍 第九章 トラバース夫人の使い 第十章 篤志隊の意義 第十一章 最初の交戦 第十二章 小さな勝利とその代償 第十三章 白兵戦 第十四章 転退と混乱 第十五章 サービトンの高台 第十六章 駅の防衛 第十七章 親友の家 第十八章 勝者の行進 第十九章 英国を去る孫たちへ 訳者あとがき

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