小説むすび | 1996年6月発売

1996年6月発売

冬の獲物冬の獲物

米国中西部ウィスコンシン州の田舎町。吹雪の夜に、湖畔の森をスノーモービルで駆け抜ける「アイスマン」。コーン・ナイフを片手にラクール一家の住む白い家へと接近していく。まず、父親フランクを、次にその妻クローディアを殺し、最後に一人娘の少女リサを生きたまま切り刻んで殺害。そして、なぜか家に放火して立ち去った。全焼した現場を訪れたルーカス・ダヴンポート。警察を辞めたあとフリーの立場で異常殺人の捜査を手伝っている。今回はオジブウェー郡の保安官シェルダン・カーが応援を求めてきた。ダヴンポートは現場検証で出会った女医ウェザーに心惹かれるものを感じる。「アイスマン」はある写真を捜していた。全裸の少年がベッドでポーズをとり、前景には太った中年男の腰から下が写った写真で、その少年は2ヵ月前に殺されていた。秘密を暴露しかねないその写真はラクール家にあるはずだった。しかし写真は見つからず、「アイスマン」は一家を皆殺しにしたあげく、写真の存在を消そうと家に火を放った。タヴンポートの聞き込み捜査が進み、事件の鍵をにぎる写真の存在に気づくと、今度は、ダヴンポートと接近しはじめた女医ウェザーが「アイスマン」に狙われはじめた。…「アイスマン」とは果たして誰なのか。そして連続殺人の背後にある意外な真実とは。-小さな閉鎖社会における異常な犯罪者の心理状態を鮮やかに描く「獲物」シリーズ最高作。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP