2024年8月2日発売
中学三年の夏休み。初花晴は脚の負傷で大好きなバスケットボールを遠ざけ、地方にある祖父母の家に兄とともに滞在している。祖母ハルの勧めで、近くの山にある祠に兄とお参りに出かけると、その道中、森の中に広がる池の前にしゃがみ込む、華奢な金髪の少女と出会う。無表情で「自分の名前を知らない」「死にたい」とつぶやく少女を晴は説得。一週間だけ生きてみることにした少女をセミちゃんと名付けて友達になろうとする。しかし、セミちゃんの姿を見ることができるのは晴だけで、兄たちはまったく見えないという。記憶がまるでないようすのセミちゃんを放っておけない晴は、祖父母の家に招いて一緒に暮らし、寄り添うことにするがー!?
就職して二年目のサラリーマン佐藤康介。ある日、自分のアパートに帰ってくると、知らない女子高生がやってきた。「あたしの名前は河嶋黒葉。康介の同僚の河嶋涼葉はあたしの姉よ」会社の同僚の妹だという黒葉は、猫になってしまったと康介に告げる。そして、黒葉のことを人間だと認識できるのは康介だけらしい。「大人だったらこれくらいパパッと解決できるでしょう?」「できるか!」「えー、この人使えないんですけど」サラリーマンと猫になってしまたJKの奇妙で騒がしい同居生活が始まるー。第17回講談社ラノベ文庫新人賞優秀賞受賞作。
迷宮都市ベルガナー。祖国であるハイセルク帝国を失った転生者・ウォルムは迷宮に潜るために当地を訪れていた。大鬼王の魔瞳を移植したことで徐々に光を失っていくウォルムの視界。それを唯一治癒できるという「癒しの三秘宝」を入手するため、彼は迷宮の最深部へと潜ることに。陽光ひとつ差さず、手強い魔物が跋扈する異界の摂理に戸惑いつつも、ウォルムは単独で迷宮の奥深くまで踏破していく。一匹狼の傭兵の快進撃はたちまち冒険者たちの噂の的に。さらに迷宮の三十層、ウォルムを狙う人狩りのパーティーも現れてー。「小説家になろう」が誇る戦記ファンタジー、新章突入の第4集。
オーレリアには、こめかみに醜い傷がある。それはかつて婚約者のトラヴィスを庇ったことにより負った傷であり、その後トラヴィスのオーレリアに対する態度は少しずつ冷たくなっていった。-傷心の最中、トラヴィスとの別れを選ぶオーレリア。すると時を同じくして、彼女のもとに現れたのは一人の少年だった。「あなたにお願いがあります。兄のギルバートを、妻として看取っていただけませんか?」かつて天才と呼ばれていた魔剣の使い手であるギルバートの家から持ち込まれた、一つの訳ありの縁談。居場所を失っていたオーレリアは、必要としてもらえる場所があるのならと縁談を受けることを決めるがー?一人の令嬢が、傷ついた果てに真実の愛を手に入れるまでのハッピーエンドラブストーリー!
ヒーローvs敵の全面戦争ー。双方が大きなダメージを受け、戦いは一旦の終結を迎えていた。再び相まみえる決戦の時が刻一刻と近づく中、全面戦争の影響で荒廃した社会に突如、謎の“巨大要塞”が現れ、次々と街や人々をのみこんでいった!さらに、出久たちの前には、あの“平和の象徴”を思わせる男が立ちはだかり…!?劇場版ノベライズでも“Plus Ultra”!!