2025年3月7日発売
“異性が動物に見える”という呪いを受けている俺だが、もしかしたら隣の席の“ゴリラ”に恋をしているかもしれない。筋骨隆々、ごわごわした体毛、彫りが深く逞しいお顔ーー恋をする相手としては文字通り人間離れしすぎているが、声としぐさ、会話による反応は完全にクールな女の子だ。そんなゴリラさんと日々仲良く(?)絡んでいると、やはり惹かれていることを自覚してきて……でも一番大事な解呪方法が一向に見つからない! そんなある日、男子用の制服を着た一つ先輩の“ネコ”が現れてーー 「ボクは知っているのよーーこの呪いを解く方法を」 これは呪いで彩られた俺とゴリラのなんでもない日常の物語。
教育実習生として東京に戻った桐島。そこには、橘さんの妹・みゆきちゃんの姿があった。桐島は彼女を透かして、高校時代の鮮烈な恋情を改めて感じとる。 一方で、やるべきこともあった。己が粉々に砕いた、京都の人間関係の修復。つまり、泣かせた相手を、もう一度笑わせることだ。 それがどれだけ傲慢なことでも。 それがどれだけ身勝手なことでも。 そう願ってしまうのは、きっと罪なのだろうがーー。
『それぞれのハロウィン』--九校フェスが終わり、アリサとの時間が増えウキウキの茉莉花。ハロウィンイベントの告知を見かけて……。 『蟹パーティ』--11月上旬、蟹漁が解禁される。茜は十文字竜樹を実家に招待することになり。 『憧れのあの人』--五十里明は達也から魔法工学メーカー・FLTへ招待されるのだが……。 『クリスマスの前に』--街が恋であふれる季節・クリスマス、アリサと茉莉花の前にも、それぞれを慕う男性が現れ!? 乙女たちの日常を短編集でお届け!
第二次性徴期からの若い間だけ空想上の存在の特徴に覚醒した若者たち──ミューデント。普通の高校生・古森翼は、相変わらず幼馴染のサキュバス先輩・朔夜に振り回され、【文芸部()】の謎の活動に付き合っていた。 しかし、その彼女のトンデモ行動のせいで生徒会長であり『吸血鬼』のミューデント──赤月カミラに目を付けられ……!? 「彼が闇夜の眷属たる吸血鬼に付き従うべきなのは自明の理!」 「コウモリっつったらサキュバスの使い魔でしょーが!」 「普通」な古森の奪い合いがなぜか勃発!? やがて「特別」な彼女たちの対決は、文化祭でのミスコンにまで発展して……!?
「いるんでしょう、ワタリ。出てきてくれないの?」 環境汚染で住めなくなった地球に代わる安住の地を探し、ある星に降りたワタリとリドリー。良好な環境に反して、人々は暗い顔をしている。宇宙から来た異星人が「女王」として暴虐の限りを尽くしているというのだ。現れた女王は、地球の実験施設でワタリと友達だったと言い出してーー。 地球人との再会、宇宙で会った星人との再会、そして新たな星や人々とも出会いながら、ワタリとリドリーはまだふたりぼっち。少女たちの星間旅行は、今日も平和に続いている。 疑の星 蝕の星 涙の星 読の星 解の星 食の星 慈の星 没の星 神?の星 産の星 皮の星 虚の星 真の星
第七層フロアボス戦を経て、《夜の民》--吸血鬼の眷属へと変貌してしまったキリト。強大な力とともに、《日光》という致命的な弱点を与えられたキリトは、アスナ、キズメルとともにエルフ戦争のキーアイテム、《五つの秘鍵》を奪ったフォールン・エルフの追跡へと赴く。 しかし、キリトたちが辿り着いた先は意外にも、かつて攻略した第四層だった。 「一つ、頼まれてくれないか」 先代ビャクダン騎士団長ラーヴィクの依頼をきっかけに、一行はエルフたちの過去の因縁にまつわる、予想だにしない事態へと巻き込まれていく。 もはや彼らはただのAIではないーー!
王都から逃げ出した《アンロウ》を捕えるべく歓楽街にある会員制カジノへ潜入することとなった探偵事務所『エレメンタリー』。 簡単な任務のはずだったが、待ち受けていたのは薬物で強化された《アンロウ》、それはかつての仇敵・ジムの関与を匂わせるもので……。 そんななか、かつて『カルテシウス』でエージェントをしていたと名乗る初老の男・ダミアンが現れる。“前任者”の存在、そしてその末路を知ったノーマンは、己の歪んだ正義の果てに待つ未来になにを思うのかーー。
皇女の人生を悲劇に変えた。皇女の母を消し去った。青年の「姉」を葬り去った。世界を争いの炎で燃やした。--そのすべては、バルガ帝国の皇帝が描いた物語だった。 その物語を終わらせるため、ツシマとルプスは再びバルガの地に踏み込む。皇帝を倒すためには、その騎士にして六帝剣最強と名高いアマノミカミを避けては通れないと知りながら。 第一皇子カウサやその騎士フィーネ、ツシマの旧友アイマンまでもが己の信念を貫くためだけに、立場を捨てて戦いに身を投じていく。そして明かされる、ルプス逃亡劇の真相と皇帝の野望。ふたりの復讐の刃は皇帝を斬り捨てることを躊躇わない。皇女反逆編、堂々完結の第三弾!!
秋が始まる新学期、フレンダ=セイヴェルンが目覚めると、そこは新宿駅のホームだった。武器となるお手製の爆弾なども奪われており、何らかの事件性はあるものの、フレンダ本人には何が何やら事情が一切分からない。 だが、学園都市には『壁』を無断で越えてはいけないという鉄の掟が存在する。学園都市の裏の裏まで知り尽くした『暗部』の人間ならなおさらだ。ルールを破る者には必ず罰が下る。その役を担うのが麦野たち『アイテム』なのだが……。 学園都市第四位の超能力者を擁する『アイテム』の猛威が、フレンダ自身に牙をむく!?
今日も新界開拓に勤しむ千早ちゃんのもとへ舞い込んだとある依頼。 それはアクターたちの間で密かに噂になっている未確認の新界生物の調査。ターゲットは『万色の巨竜』--それは超高度な擬態能力を持つドラゴンだった! もし調査の手掛かりとなる映像が撮影できれば、それは莫大な価値を生む。待望の戦闘系でない依頼にもちろん千早も興味深々で……? 「お金、ほしい」 お金が必要。欲を言えば、平和に稼いだお金がいい。そんな切実な想いとともに最凶のボマーは新界へ赴くーー。
同期社員でありながら住んでいるマンションが同じであることが発覚して以来、俺と秋津ひよりは半同棲のような生活を続けている。ご飯を一緒に食べるだけの仲であり男女の関係はない……はずだったのだが、もうそろそろ自分の気持ちを誤魔化すのも限界だと思う。 仕事から帰るのが遅くなった日でも、あの食欲モンスターと軽口を叩き合いながら一緒にご飯を食べるときは、いつも心が穏やかで。 かけがえのない瞬間をこれからも日常にしたくて。くだらなくも愛おしい毎日と、それを確かにしてくれる彼女を離したくなくて。 「なぁやっぱり好きだわ。ひより」 これは、同期社員たちの宿した恋心が確かに色づき始める話。
漫画家志望者の坂上やよいは中野区の酒場を今日も放浪する。 お供は、不思議な人形「中野大好きナカノさん」! 3巻にも、名店、美食、美酒が盛りだくさん! サブカルの聖地からのよいどれグルメレポート!
精霊王に捕らえられたザック。人間とモンスターを合成する実験。トーカ冒険者ギルド受付嬢・クレアへの疑念。 謎が謎を呼ぶ中、エレン達の元に新たな2件の依頼が…。 アスナが引き受ける【魔銀龍の捜索及び討伐】と、エレンを名指ししての依頼である【奴隷収容の実態調査】。 エレンは捜査のために収容先に潜入するが、そこには、生きることを諦めた奴隷達がいた。 真実への鍵は、仲間との信頼関係。失われた心に炎をともせ! めっちゃ楽しい冒険活劇ファンタジー第6巻!!
帝都の教会本部に訪れたユリウス。 激しい攻撃を受けるが、一蹴。聖騎士団を壊滅させてしまう。 さらにヘンリエッタの心まで鷲掴みしてしまった。 そして学園は夏休みに入り、ユリウス一同は冒険者ギルドに入りクエストをこなすべく、合宿を行うのであったが…!?
フロックハート商会の暴漢たちに対し、共闘するオルンとフウカ。 しかし、そこにフォーガス侯爵や国軍が介入し、事態は予想外の形で収束することとなった。 そして様々な思惑が交錯するなか、武術大会が開幕する……!!