著者 : 品川宏樹
クラブ本拠地で繰り広げられる激戦につぐ激戦。仲間たちは孤軍奮闘を余儀なくされていた。そこへ義勇軍が増援に現れ、あやなたちが戦地に降り立つのだった。一方、赤神楼樹はアストライアとの最期の戦いへ歩を進める。家族や友人の記憶を捨て、殺すことだけに特化した存在になっていた。同じ才を持ちながら異なる道を選択した存在を狩るため、洗練し尽くすため、“ケモノガリ”として大切な人を守り切るために、戦いの果てを目指すのだったー。殺人の才能をもつ少年の物語、ここに終幕!興奮必死の結末を見よ!!
連戦の傷も癒えたころ、楼樹たちは天才ハッカー・シャテアの解析によりクラブの本拠地である島を発見する。しかし、その島は対空ミサイルを備えるなど厳重な武装警備体制のため突入作戦に準備を要した。そして上陸前夜、楼樹たちは思い思いに時を過ごす。一人は計画を円滑にするための作戦を何度もシミュレーションし、一人は姉との因縁を断つ決意を固め、一人は思い出を忘れ人間らしさを捨てていくー人であることをやめた“ケモノ”を狩るために。残る“聖父”はあと四人!楼樹の果てなき戦いはついに最終局面へ!!
ローマでの戦いに勝利してから1か月後ー楼樹たちはブラジルを訪れていた。そこでクラブの会員に監禁されていた一人の少女を救う。だがそれは偶然ではなく必然。そう、彼女の持つ才能がクラブ壊滅への新たな足掛かりとなるのだ。一方その頃、クラブでは7人の聖父が一堂に会し“聖霊会議”が開かれ、闇に潜む怪物たちが、世界を愚弄するための語らいを、そして“ケモノガリ”赤神楼樹に対しての議論を始めるー。楼樹たちにふりかかる新たなゲームとは!?終わりに向かう始まりの戦いがここに!
ローマを舞台とした殺人ゲームになんとか勝利した“ケモノガリ”赤神楼樹。疲弊した体を癒す時間もなく、クラブの調停者アストライアから“十二使徒のゲーム”開始が告げられる。ルールは街中に散らばった十二人の娯楽提供者を殱滅するのみ。最凶にして最悪なる大戦争になることだろう。だが、彼は疾走を止めることはない、仲間もそれに続くだろう。愛する者のために。そして、未だ晴らせぬ名もなき人々の無念のためにー!シリーズ最大級スペクタクルのローマ編完結巻。
教皇が危篤状態に陥っている。そのニュースは全世界を駆け巡り、多数の信者がローマへ押し寄せていた。騒乱の中で暗殺のチャンスを伺う“ケモノガリ”赤神楼樹。標的は次期教皇最有力候補のヴァレリオ・ロベルティ、殺人クラブのメンバーである彼の息の根を止める!自称CIAのシャーリー、人間の脳を移植された生体兵器イヌガミを引き連れ、ローマのホテルに潜伏する赤神。だがクラブの調停者アストライアにより突然ホテルが爆破され、新たな殺人ゲームの開始が告げられる。聖都バチカンは完全に包囲されたー。
僕は赤神楼樹。つい数か月前まで平凡な高校生だった僕は、馬鹿げた殺人ゲームに巻き込まれた。友人は死に、先生も死に、それでも僕は生き残った。そして、僕は生きた日常に別れを告げ旅へ出た。世界中で殺人ゲームを愉しむケモノたちを一人残らず抹殺するためにー。リストに刻まれた名前がまた一つ減る。「問題は、次か」リストの名前を見て呟く。コリキア・リンドマン…北欧の小国バレルガニアの終身永世大統領。つまり僕はー今から、一国を相手に戦いを挑まねばならないのだ。
平凡な顔、平凡な成績、何もかもが平凡な少年。だが誰にでも一つくらいは取り得がある。彼の場合はそれが「殺人」だったー。東欧小国で修学旅行中の生徒たちが拉致された。犯行グループは財閥の好事家たちによる「狩猟クラブ」。GPSを埋め込まれ、「人間狩り」のゲームが始まる。しかしその時、予期せぬ「トラブル」が起こった。「少年」=赤神楼樹の「才能」が、極限状況下で開花してしまったのだ。逆転するゲーム、狩られる「ケモノ」は、どっちだー?人気ゲームメーカーpropellerの東出祐一郎、激昂のオリジナル小説デビュー作。
「だめだよ…。俺は、アニキにはなれない」-リーダーであるカミナを失い、迷走し始めたグレン団のなかで、シモンは自暴自棄になっていた。執拗なまでに獣人たちを憎む彼の心が、螺旋力のバランスを崩し、ラガンは暴走の果てに谷底へと落ちてしまう。その谷底で、シモンは透き通るような白い肌をした少女・ニアと出会う。「ごきげんよう。あなたはだあれ?」なんと彼女は、人間たちを地下へと追放した螺旋王ロージェノムの娘だった…。GAINAX最新大ヒットアニメ小説版、待望の続刊!少年からひとりの男へと成長してゆくシモン!螺旋王四天王の知られざる心情もたっぷりと描いた第2部登場。