著者 : 忍丸
異形を狩ることを生業とする、祓い屋の名家の娘・神崎雛乃。近付くものの生命力を吸い取る異能を持つ彼女は「死神姫」と呼ばれ、周囲に疎まれ孤独に生きてきた。そんなある日、敵対する一族の元当主・龍ヶ峰雪嗣への嫁入りの話が舞い込む。形式上の婚姻ととらえる雛乃だったが、「不老不死」の異能を持つ雪嗣は、雛乃の傍にいることができる唯一の人だった。ふたりは運命に導かれるように惹かれ合うがー?
寵姫として持て囃されたり、はたまた教養のない妃候補たちに舐められたり。コネと派閥だらけの後宮に辟易したライラーは気づく。有能な妃を育てれば、注目も減り、この面倒な状況も覆るのでは!?そこで後宮改革を決意。女たちを教育して導き、人材を登用していく。しかしその結果、後宮内にライラーの派閥が浸透して、意図せずさらに立場を固めることに!一方、反抗的な軍部を掌握すべく、ついに皇帝・アスィールも動き出す。ライラーは軍部との“ある賭”で、いちかばちか皇帝の味方を増やす秘策を思いつくがー?
現代日本で居場所を失い、自らの存在に終止符を打つ「化け仕舞い」を選択するあやかしや神達。彼らの恨みや未練を絶ち、次の生へと送り出す「世話人」が幽世で活躍していた。幽世に迷い込んだ拍子に記憶を失った少女・雪白は、偶然出逢った世話人の青年・カゲロウの厄介になることに。世話人の仕事を手伝いながら、あやかし達と心を通わせるうちに、彼女は少しずつ命の意味を知っていく。切なくも美しい、幽世葬送譚。
後の世に伝説として語られる妃、ライラーは、元々和国の姫君。謀略で捕らわれダリル帝国後宮に入れられた。しかしこの後宮では子を産まず数年経てば解放される道が!彼女は希望を得て、皇帝に近づかず、年季明けを目指すと決意する。だがそっそく皇后に試されたり、高慢な妃候補に挑発されたり。ライラーはいくつもの窮地を両親に鍛えられた聡明さと生来の明るさを発揮して乗り越えていく。しだいに周囲から慕われ、賢明な統治者としての片鱗すら垣間見せ…。けれどその結果ーなんで逆に成り上がって寵姫扱いされてるの!?
仕事が大好きで有能な百花。でもお家では華やかさは0!コンビニ飯上等、ジャージが普段着。そんな姿で、美青年となった幼馴染と運命的に再会してしまう。彼は薬膳知識でおいしく健康&綺麗になれる料理店を開くという。実は百花のことが愛しくてならない彼から、強引に試食係に抜擢され…。戸惑う百花の気持ちも、絶品料理と薬膳効果で、疲れも未病も、全部まとめて解決!満面の笑顔となって花開く。一方、恋におっくうな百花と彼の距離は縮まりそうで遠くて…!?ふたりに待ち受ける未来とはー。